2023年6月4日 メッセージ要旨
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                       道を開かれる神

                                          ヨシュア記  3章1~17節                                                                                                                                       
    
 全地の主である主の箱を担ぐ祭司たちの足の裏が、ヨルダン川の水の中にとどまるとき、ヨルダン川の水は、川上から流れ下る水がせき止められ、一つの堰となって立ち止まる。」                                                                                                                          ヨシュア記 3章13節
 

 荒野の旅を終えたイスラエルの民は、ついにヨルダン川の東岸まで来ましたが、約束の地カナンには、その地を征服するための戦いが待っていました。

 しかし、彼らは自力でカナンの地を征服するのではありません。神は咎に満ちたカナンの原住民を追い払われます(10節.レビ記18章24~25節)。イスラエルの民の中におられる神の御力により、カナンの地は征服されるのです(10節)

 そのことの保証として、神はこの箇所でヨルダン川の水をせき止める奇跡を起こされます。行く手をはばむヨルダン川の水がせき止められたこの奇蹟が、どのような障壁があっても、神がともにおられ、道を開いて、民に約束の地を得させることを保証しているのです(10節.13節)

主を信じる私たちの心のうちに、また、交わりのうちに、神の国はすでに及んでいますが、神の国が全世界に及び完成に至るには、キリストの再臨のときを待たなければなりません。

 神の国が私たちからまだ信じていない人々へと広まって行かない障壁のようなものを感じても、ヨルダン川をせき止めて道を開かれた神は、どのような障壁があっても道を開いてくださるのです。神にとって不可能なことは何もありません。

 大切なのは、神の導きに信頼して従って行くことです。神の臨在のしるしである契約の箱の後を民が進んで行くのは(3節)、行くべき道を示す神の導きを民が必要としているからです(4節)。彼らはこれから未知の世界へと向かって行くのです(4節)

 私たちにとっても、未来は未知のことで、神の導きを必要としています。先立って導かれる主の後に信頼して従って行くことで、私たちは全き恵みの道を進むことができるのです。そのためには、主のことばに聞き従うことです(9節)

 神は「生ける神」(10節)、私たちの歩みに生きて働かれる方です。神は「全地の主」(11節.13節)、世界を統治しておられる方です。主の臨在を示す箱を担ぐ祭司たちの足が、行く手をはばむヨルダン川に入ると、川がせき止められて道が開かれたように、全地の主である生ける神がともにおられるなら、どのような障壁があっても道は開かれるのです。

 神は道を開いて私たちから世人へと神の国を拡大してくださいます。そのことを信じて、神の導きに従ってまいりましょう。