2023年4月23日 メッセージ要旨
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                                                             メッセージ丸山豊牧師 

                    ヨナに示された神の愛

                                          マタイの福音書 12章38~42節                                                                                                                                       
    
 
神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。

                                  ヨハネの福音書 3章16節                                                                                                                                          
 

主イエスは、ご自分が救い主であることのしるしを求める律法学者、パリサイ人らに対して、大魚に呑まれて、三日後に陸地に吐き出されたヨナを、ご自分の「死と復活」の象徴となさいました。

旧約聖書のヨナ書によりますと、主は預言者ヨナをアッシリアの首都ニネベに遣わし、彼らに主の裁きを警告し、彼らを悪から離れさせる「使命」を与えました。 

敵国に対する神の憐れみより、報復を願うヨナは、神の使命を逃れてニネベとは逆方向のタルシシ行きの船に乗ってしまいますが、主は、「暴風」「くじ」「大きな魚」を備えて、ヨナを再びニネベに遣わします。

不承不承ではありましたが、ヨナが一日中都を巡って、「あと40日すると、ニネベは滅びるぞ!」と都の住人らに呼ばわりますと、なんと、王をはじめとするニネベの住人たちは、荒布をまとって断食をし、即座に悔い改めましたので、主は彼らにくだそうとしていたわざわいをくだされませんでした。

このことで非常に不愉快になったヨナは、「…あなたが情け深くあわれみ深い神であり、怒るのに遅く、恵み豊かで、わざわいを思い直される方であることを知っていたからです。ですから、主よ、どうか今、私のいのちを取ってください。私は生きているより死んだ方がましです。」と激しく怒って、なおも、都で何が起こるかを見極めようとします。

すると主は、「とうごま」「虫」「暑い東風」を備えて、「あなたは、自分で労さず、育てもせず、一夜で生えて一夜で滅びたこの唐胡麻を惜しんでいる。ましてわたしは、この大きな都ニネベを惜しまないでいられるだろうか。そこには、右も左も分らない12万人以上の人間と、数多くの家畜がいるではないか。」とヨナを諭されました。

 ユダヤの国では、年に一度の大贖罪日に、必ずこのヨナ書が朗読され、ユダヤの宗教指導者たちは、神の普遍の愛を知っていたはずですが、イエスが救い主としてご自分の民のところに来られ、聖書の真理が明らかにされても、悔い改めようとはしませんで、主イエスは、彼らから多くの苦しみを受け、十字架にかかって、ご自分を全焼のいけにえとして神にささげ、人の罪をあがなって下さり、よみがえって永遠のいのちの約束を確かなものとしてくださいました。

 この主イエスの「死と復活」を主の愛のしるしと信じ救われた私たちは、更に一歩進み出て、私たちの人生を、別の人を動かすしるしとして、主に用いて頂こうではありませんか。

                                 (丸山豊牧師)