2023年2月26日 メッセージ要旨
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                                                         メッセージ 丸山豊牧師

                    わたしはあなたを捨てない

                                            ルカの福音書 17章27~37節                                                                                                                                       
   すると、シモンが答えた。「先生。私たちは夜通し働きましたが、何一つ捕れませんでした。  でも、おことばですので、網を下ろしてみましょう。」                                                                                                                                              ルカの福音書 5章5節
 

 先日未明、トルコとシリヤの国境付近で大地震が起き、5万人の尊い命が失われました。 地震に限らず大災害が襲うと、食べ・飲み・めとり・嫁ぎ・売り・買い・植え・建てしている「日常」が奪われて、そこに戻ることは出来なくなります。また、親・兄弟・子供・孫・キリスト者・信心深さ・民族・国家に関係なく、一人は取られ、もう一人は残されてしまいます。 主はルカの福音書17章で、すべての人を滅ぼし尽くす神の審判が普遍的に訪れることを預言なさっておられます。 たしかに金銭は生きて行くために必要不可欠なもので、本来有益なものですが、このみことばは、神を愛し神を拠り所とするか、金銭を愛し金銭を拠り所とするか否かが問われております。 

神を愛し、神を拠り所にして生きるキリスト者には、「わたしは決してあなたを見放さず、あなたを捨てない」という主の約束があって、いつ死んでも大丈夫という確信がありますが、金銭を拠り所にして生きている人々は、自分たちが「滅亡」に向かって進んでいることを知りません。ですから、日頃からの大災害に対する備え以上に、世の終わりの神の裁きの日に対する備えをしなければなりません。

 ローマ人への手紙1011~13節には、「『この方に信頼する者は、だれも失望させられることがない。』ユダヤ人とギリシヤ人との区別はありません。同じ主がすべての人の主であり、ご自分を呼び求めるすべての人に豊かに恵みをお与えになるからです。『主の御名を呼び求める者はみな救われる』のです」とあります。

 さらにローマ人への手紙10章1415節には、「しかし、信じたことのない方を、どのようにして呼び求めるのでしょうか。聞いたことのない方を、どのようにして信じるのでしょうか。宣べ伝える人がいなければ、どのようにして聞くのでしょうか。遣わされることがなければ、どのようにして宣べ伝えるのでしょうか。『なんと美しいことか、良い知らせを伝える人たちの足は』」とあります。

 また、テモテへの第二の手紙42節には、「みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。忍耐の限りを尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい」とあります。 

 私たちが、この地上から取り去られず、なおも生きながらえているとするなら、それは、金銭は与えられる分で満足し、神を愛し、隣人を愛して、自分が知る周囲の人々に福音を宣べ伝え、共に手を携えてイエス・キリストの救いに与らせ頂く使命があるからではないでしょうか。 (丸山豊牧師)