2023年12月24日 メッセージ要旨
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                         クリスマス礼拝                           

                    人となって世に来られた主

                                          ヨハネの福音書 1章14節                                                                                                                                       
    
 ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。
                   
             ヨハネの福音書 1章14節                                                                 

神が仰せになったことは必ず実現します(イザヤ書55章11節)。神が「光、あれ」と仰せになると、光がありました(創世記1章3節)。神がことばを発せられると、そのとおりになるのです。人間のように、言ったものの実現できなかった、ということなど神にはありえません。

 ですから、神のことばと行為の間には明確な区別がありません。口先だけで、行いが伴わないということが多々ある人間とは異なり、口先だけで愛することなど神にはできません。神が「愛している」と仰せになるなら、実際に手を差し伸べずにはいられないのです。

 「ことば」は神から発してみこころを実現します。この「ことば」とはキリストです。罪人たちに対する神の恵み深い愛は、天に留まっていることはありませんでした。神はその愛を実現することばである御子キリストを、人としてこの世界に送ってくださったのです(14節)

 ひとり子の神キリストが人となってこの世界に来てくださったので、人々は目に見えない神の栄光を、その恵みとまことに満ちた姿を見ることができました(14節)。そして、御子の満ち満ちた豊かさの中から、恵みの上にさらに恵みを受けることができました(16節)。ひとり子の神キリストが人となって、目に見えない神を説き明かしてくださったのです(18節)

 御子キリストは天高く留まっておられず、世に下り、人となり、十字架にかかってくださいました。キリストが十字架の上で私たちの罪を負ってくださったので、私たちは罪赦され、神との平和を得て救われました。そのようにして、神の恵み深い愛を実現してくださったのです。

 キリストが天に上げられた後、キリストの働きは私たちキリスト者にゆだねられています。人々がキリストによって目に見えない神の栄光を見、その満ち満ちた豊かな恵みを受けたように、世人は先に救われた私たちを通して神の存在を知り、その豊かな恵みにあずかるのです。星が博士たちを救い主のもとへと導いたように、私たちのうちに輝く主の光に照らされて、世人は救いへと導かれます。

 御子キリストは神の愛を実現することばとして、人となってこの世界に来てくださいました。私たちも出て行って、傷つき悩み苦しむ世人のもとに、主の福音を、主の愛と恵みを届けてまいりましょう。