2023年10月15日 メッセージ要旨
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                       求めるべきただ一つのこと

                                              詩篇 27篇1~14節                                                                                                                                       
    
 一つのことを私は主に願った。それを私は求めている。私のいのちの日の限り主の家に住むことを。主の麗しさに目を注ぎその宮で思いを巡らすために。

                   
           詩篇 27篇4節                             
                                    
 どのような困難の中にあっても、恐れず、動じない心を持つには(3節)、一心に神に信頼することです。疑うと心が二つに分かれて揺れてしまいます(ヤコブの手紙1章6節.8節)。神への信頼で一つにされている心に、安定がもたらされるのです。 

 世の有様は空しく過ぎ去って行きます。しかし、イエス・キリストは、昨日も今日も、とこしえに変わることがありません(へブル人への手紙13章8節)。主がともにおられなければ、何を得ても、何を成し遂げても、すべては空しいのです。主の臨在が私たちに喜びを与え、幸せにします。主のそば近くで、その恵み深い臨在を仰ぐことこそ、生涯にわたって求めるべき一つのことなのです(4節)

神は苦しみの日にかくまい、守ってくださり(5節)、勝利をお与えになります(6節)。神は敵対する闇の勢力や苦悩の闇に打ち勝たせる光であり、救いであり、いのちの砦、逃れ場です。神が味方であるなら、だれを恐れることも怖がることもありません(1節.ローマ人への手紙8章31節)

 しかし、詩人はこの時、敵の迫害の中に置かれていて(12節)、見捨てられたように感じるほど、臨在を感じづらい、救いの御手が見えづらい窮地に陥っています(9節)

けれども、そのような窮地に立たされても、詩人は神の御顔を慕い求めています(8節)。肉親の愛という人間的に依存できる究極のものが失われたとしても、神の愛はなお存続するのです(10節)

神の道を歩む詩人は、待ち伏せている者どもの迫害にあい、戦いが生じます。キリスト・イエスにあって敬虔に生きようと願う者はみな、迫害を受けるのです(テモテの手紙第二3章12節)。ですから、つまずかない確かな歩みとなるよう求めています(11節)

もしも詩人が地上で主のいつくしみを見ると信じていなかったなら、世の荒波に呑み込まれて彼の人生は立ち行かなかったでしょう(13節)。そのようなぎりぎりのところで信仰に立っている彼は、主のいつくしみを見る勝利の日を待ち望んでいます(14節)

私たちの心の目は困難を大きく映して、神を片隅に小さく映してしまいます。神を賛美することで、恵み深く偉大な神に焦点を合わせ、神をあがめるようになるのです(6節)

詩人は恵み深い神の臨在を仰ぎ、心を一つにして信頼することで、困難な中にあっても動じない心を得ていました。主の恵み深さは十字架に表されています。私たちを救うため十字架にご自分のいのちを捨ててくださった主の愛をどのような時も忘れず、絶えず仰いでまいりましょう。いつも主の御そばで、その恵み深いご臨在を仰いで、一心に信頼する、それを生涯にわたって求めるただ一つのこととして、平安を得て歩んでまいりましょう。