2021年2月28日 メッセージ要旨
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                                                            丸山豊 牧師  
                     すべての人に神を求めさせるために

                                          使徒の働き 17章22~31節
                                                                                                                                   
     
 神はそのような無知の時代を見過ごしておられましたが、今はどこででも、すべての人に悔い改めを命じておられます。
                                  
                                    使徒の働き 17章30節
 
 この聖書箇所は、パウロがアレオパゴスの会議場で、アテネの人々に語った説教ですが、人々はあざ笑い、耳をふさいで、幾人かが信仰に入っただけで、アテネ伝道は失敗し、教会も誕生しなかった。パウロはこの失敗で、余程心に深傷を負い、アテネを去ってコリントに行った時には、弱く恐れおののいていた。以来彼は、優れた言葉や説得力のある知恵を用いて神の奥義を語ることをやめ、十字架につけられたイエス・キリストの他には何も語るまいと決心をする。(コリント人への手紙第一2章1~5節)

 26、27節 人間が天まで届く塔を築いて、自分たちの名を上げようとした時、神は彼らの言葉を混乱させる事で塔の建設をやめさせ、人々を地の全面に散らして(創世記11章8節)住まわせ、決められた時代と住まいの境を定められた。それは神を求めさせるためであった。

 このグローバル化した「時代」を危惧なさった神は、「…今や、彼らがしようと企てることで、不可能なことは何もない」と、新型コロナ・ウイルスというわざわいを送って、マスクやアクリルシートで一人ひとりに「住まいの境」を設けて、神を求めさせようと臨んでおられる(イザヤ書45章7節)。グローバル社会の問題は、森林伐採による土地の砂漠化・地球温暖化による大洪水や森林火災・プラスチックゴミや放射能等による環境汚染・経済格差や地域格差の拡大・先進国の飽食と後進国の飢餓の拡大・世界人口の爆発的増加と先進国の高齢化・自国文化の消滅・産業の空洞化・失業者の増加・技術者や優秀な人材の流出・外来種による在来種の絶滅等多くあって、各国でこれらの対策に取り組んではいるが、2030年までに改善するのは不可能なようである。

 私たちは、これらの問題の加害者であり被害者であって、その根底にある人間の罪の問題を解決しない限り、滅亡の一途を辿る人類を救う道はない。

 欧米に遅れること2ヵ月、国内でも新型コロナウイルスワクチンの先行接種が、医療従事者4万人を対象に始められ、高齢者の接種は412日から行われ、誰もが無料で受けられる。

 同じように、これ以上罪の蔓延を防ぐためには、イエス・キリストの罪の贖いの血を信じて悔い改め、一人ひとりがそれを受けとらなければならない。暗黒の中で手探りしつつ神を捜し求める日々は過ぎ去り、今やイエス・キリストの到来により、真の光と啓示が、福音において全世界の人々に宣べ伝えられ、その結果人々に唯一の神への悔い改めが求められており、ただ無代価で提供されている神の赦しと救いを、信仰をもって受け入れることだけが、一人ひとりのなすべきことである。(丸山豊牧師)