2021年1月17日 メッセージ要旨
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                     御声を忠実に取り次ぐため

                                             エステル記 4章1~17節
                                                                                                                                   
     
   神である主は、私に弟子の舌を与え、疲れた者をことばで励ますことを教え、朝ごとに私を呼び覚まし、私の耳を呼び覚まして、私が弟子として聞くようにされる。

                                          イザヤ書 50章4節
 
 エステルの養父モルデカイは、ペルシャ帝国クセルクセス王の寵臣ハマンの謀略により、自分の民族に根絶の危機が降りかかったことを知り(1節)、民も自分たちに及んだ危機について知ります(3節)

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界中の人々に危機が及んでいます。しかし、本当に危機感を持たなければならないのは、世の終わりに臨む危機なのです。その時、この世のすべてのものは崩れ去り、不義に従う多くの者が滅びに至ります。そのことを知り、危機感を抱いている人々は、世界にどれほどいるでしょうか。

 召されないのに王のもとへと行くことには、命の危険がありましたが(11節)、エステルはいのちをなげうって自分の民族の救いを求めに王のもとへ行きます(16節)

このエステルの姿に、キリストの雛形を見ることができます。キリストは、罪に支配された人類を滅びから救うために、十字架の上で人々の罪を負われ、いのちを捨てて、信じる人々に罪赦され神に立ち返る救いの道を開いてくださったのです。

神との関係が絶たれている世人は、やがて滅び行く危機も、いのちを捨てて開いてくださったキリストの救いも、知る由もありません。キリストを信じて、神との親しい関係を持つ者とされた私たちを通して、世人は神の愛と恵みを知ることができるのです。直接会って話をすることのできないモルデカイとエステルの間を、ハタクという宦官が取り次いだように(5節以下)、私たちには、神と世人の間を取り次ぐ役割が担わされています。その役割を果たすには、神の意向を忠実に伝えなければなりません。私たちは神の仰せに耳を開いてよく聞いているでしょうか。神が語られることをよく聞いて、みこころを知らなければ、神の御旨を忠実に伝えることはできないのです。

疲れた世人を励ます恵みのことばを、そのまま忠実に取り次ぐことができるように、耳を呼び覚まして、御声をよく聴いて、歩んでまいりましょう(イザヤ書50章4節)