薬剤散布

JAひろさき

兜森林檎園 トレーサビリティ
弘前リンゴ共同防除連絡協議会にて認定した物です
令和3年度  薬   剤   散   布

散布
回数


散布時期
対象病害虫 
基準薬剤と
調合順序

1000㍑当たり
薬量

散布時の留意点
リンゴ生産情報







1












4月14日
天気晴れ
気温20度







モニリア病

腐乱病

リンゴハダニ

ハマキムシ類

ギンモンハモグリガ

キンモンホソガ


べフラン
(殺菌剤)


精製マシン油
(殺虫剤)


ダーズバン
(殺虫剤)


アプロード
(殺虫剤)


1000CC



5㍑



334グラム


1000CC



第一回目の薬剤散布。
生態が早まり例年より10日早い散布。

霜注意。




2







4月24日
天気晴れ
気温18度



モニリア病

腐乱病

うどんこ病

キンモンホソガ


カナメ
(殺菌剤)


バイオマックス
(殺虫剤)

展着剤


250cc


500グラム


100cc

第二回目薬剤散布。
ふじの開花。昨年より12日例年より10日早い。

霜注意。
 



3






 


5月2日
天気晴れ
気温18度






 

モニリア病

腐乱病

うどんこ病

キンモンホソガ

 
ミギワ
(殺菌剤)

ジマンダイセン
(殺菌剤)

バイオマックス
(殺虫剤)

展着剤

 
250CC


1.67キロ


500グラム


100cc

 
第3回目の薬剤散布。
 






4







 





5月12日
天気晴れ
気温20度



 
黒星病

班点落葉病

腐乱病

うどんこ病

すす班

カイガラムシ

アブラムシ

ギンモンホソガ
 

ジマンダイセン
(殺菌剤)

エルサン
(殺虫剤)

うらら
(殺虫剤)

ネオミクス
(カルシウム剤)

展着剤


 

1.67キログラム

1キロ


4キロ


100CC



 第4回目の薬剤散布

アブラムシの発生が多いので
うらら殺虫剤を散布。

その他順調
 






5










 





5月22日
天気晴れ
気温21度









 
黒星病

班点落葉病

腐乱病

うどんこ病

すす班

カイガラムシ

アブラムシ

ギンモンホソガ
 
デラン
(殺菌剤)


ダイアジノン
(殺虫剤)


ネオミクス
(カルシウム剤)

展着剤



 
333CC×2



650グラム×2


4キロ


100CC


 

第5回目の薬剤散布
 







6















 6月5日
天気晴れ
気温25度






 

黒星病

班点落葉病

腐乱病

うどんこ病

すす班

カイガラムシ

アブラムシ

ギンモンホソガ

ハダニ類
 

ラビライト
(殺菌剤)


サイアノックス
(殺虫剤)


ピラニカ
(ダニ類)


ネオミクス
(カルシウム剤)


 

1キロ×2



1キロ×2



500グラム



4キロ





 
第6回目薬剤散布

ダニ類の発生の為、ダニ剤散布。


 








7






 







6月17日
天気晴れ
気温23度




 
黒星病

班点落葉病

腐乱病

うどんこ病

すす班

カイガラムシ

アブラムシ

ギンモンホソガ

ハダニ類

 


オキシンドー
(殺菌剤)


モスピラン
(殺虫剤)


カルマッチ
(カルシウム剤)





 


850グラム


250グラム


1.25キログラム






 
第7回目薬剤散布。
アブラムシの発生が見られるので
モスピランを投与。

その他順調に生育しています。
 








8







 







7月1日
天気晴れ
気温28度







 

黒星病

班点落葉病

腐乱病

うどんこ病

すす班

カイガラムシ

アブラムシ

ギンモンホソガ

ハダニ類


 

オキシンドー
(殺菌剤)



サイハロン
(殺虫剤)



マイトコーネ
(ダニ剤)


カルマッチ
(カルシウム剤)


 

850グラム



500グラム



1000cc



1.25キログラム


 
第8回目の薬剤散布。

今回はダニの発生が見られるため
マイトコーネを投与。

その他は順調に生育しています。
 







9







 






7月17日
天気晴れ
気温30






 
黒星病

班点落葉病

腐乱病

うどんこ病

すす班

カイガラムシ

アブラムシ

ギンモンホソガ

ハダニ類
 


オキシンド
(殺菌剤)



ダイアジノン
(殺虫剤)


展着剤





 


850グラム




1キロ




100cc



 
第9回目

順調に進行













 






10









 





7月31日
天気曇り
気温32度







 
黒星病

班点落葉病

腐乱病

うどんこ病

すす班

カイガラムシ

アブラムシ

ギンモンホソガ

ハダニ類
 



オーソサイド
(殺菌剤)



ダントツ
(殺虫剤)



展着剤



 



1.25キログラム



250グラム




100cc



 第10回目

ダニの発生が目立つ。




 






11






 





8月13日
天気曇り
気温34度







 
黒星病

班点落葉病

腐乱病

うどんこ病

すす班

カイガラムシ

アブラムシ

ギンモンホソガ

ハダニ類

 

アリエッティシー
(展着剤)




アーデント
(殺虫剤)





展着剤


 

1.25キログラム




500cc







100cc


 第11回目の薬剤散布


ダニ発生に注意。
 








12









 







8月28日
天気曇り
気温34度







 
黒星病

班点落葉病

腐乱病

うどんこ病

すす班

カイガラムシ

アブラムシ

ギンモンホソガ

ハダニ類
 

ダイパワー
(殺菌剤)




エクシレル
(殺虫剤)




オマイト
(ダニ剤)



 

1キロ





200グラム




1.31キログラム



 
第12回薬剤散布


ダニ発生に注意


ご意見ご感想が御座いましたらメールにてお知らせ下さい

主な病害虫
炭そ病 クワコナ
カイガラムシ

ナミハダニ


 黒点病



 褐班病

ミダレカ
クモンハマキ
(幼虫)
リンゴハダニ  モリニア病
 (葉ぐされ)

  病  名
  腐らん病
人間の病気で言えば癌と同じ。見過ごすと段々樹全体に広がり、やがては伐採する事になる。
早めに見つけ処理する以外に方法はない。

腐乱病

                                     
                 
                                      
農薬散布時にはスピード・スプレヤーという農機具等で散布してます。また薬剤も共同防除連協議会で認定した
物だけを使用しており残農薬も皆さんが食べる頃には雨で流されてしまうので安心してお召し上がりになれます
平成8年以下までに比べると現在5回ほど散布回数が減少されています

『生産現場に密着した法改正と決意』

平成14年8月一連の無登録農薬騒動は、十月二十六日の青森りんごの安全宣言で一区切りがついた。重苦しい産地のムードが続いていた状況の中で、この宣言は正直言って全生産者をはじめとする関係機関の誰しもが少しばかりの安堵感をもったに違いない。
 これに至っては無登録農薬を使用した生産者の非は率直に認めなければならないし、消費者なくしてりんご生産は成り立たないことも痛感したものと思われる。「安全でしかも安心して食べていただく」、これは生産する者にとっての原点であり当たり前のことである。決して他人事ではなく一人ひとりがその責務の重さをしっかり受け止め、次年度以降の生産に心機一転して臨みたい。
 それにしても今回支払った本県りんご生産者の代償は大きかった。無登録農薬の散布園やそれに伴う隣接園などを含めると、およそ七十六ヘクタールほどの園地が廃棄対象園となり、約千八百三十トン余りのりんごが焼却処分されている。
県産りんごの生産量からすれば、ほんの一%にも満たない数量とはいえ、直接かかわった当事者の苦しみや様々なケースで及ぼした影響は計り知れないほどのものがあった。
 これを契機に国では農薬取締法の改正案が国会で議論されているが、内容は非常に不透明である。全国的に問題となった無登録農薬問題だけに、もっと各県の生産者から改正に向けた現実の意見を国は吸い上げるべきである。ただ罰則や規制強化に終始し、生産者いじめをするだけの法改正では問題は決して解決しないだろう。
改正にあたっては、海外から持ち込まれる農薬や化学物質の水際対策はもちん登録失効農薬の速やかな公表とその情報伝達、さらに回収という一連の対策、そして、国をはじめとする行政の指導体制の強化が生産現場では極めて重要である。回収費用など使用する農薬の販売価格にスライドするような風潮も是正しなければならない。また、登録農薬の適用作物の拡大も必要不可欠であろう.支払った生産者の代償がこうした声として反映され、分かりやすい新農薬取締法でなければ意味がない。

                        
                     以上新聞の社説
 


『農薬を使用しないで栽培できたなら』

農薬を使用しないで林檎を栽培できたら消費者、生産者にとっても非常に良い事だと思います。しかし現段階の生産現場では農薬を使用しなかったら野菜や米とは違い、林檎の樹は病気にかかったり、害虫に葉を食べられたり、枝の中に巣を作られたり農薬未使用の樹は約3年から4年で死に至ってしまいます。もちろんリンゴにも病気がついたり害虫が入ったりして、とても食べることなど出来ません。又隣接した他の林檎園にも病害虫に住みかを与える訳ですから、ご迷惑をかける事にもなります「現在青森リンゴはアジアやヨーロッパ等、日本だけにあらず世界中に輸出をしていますが病害虫が見つかると取引は中止になるのはもちろんのこと、無・減農薬とは反対に散布回数、散布量とも必要に散布しなければ輸出可能なリンゴとは認められないのです。輸出が中止ともなればその被害は計りしれません、個人の問題だけではすまないのです。またそれ以外にも様々な被害や疑いはあります」。ですから農薬は必要不可欠なのが現状と言っても過言では御座いません。但しだからと言って無農薬栽培に努力する事を拒むわけではありませんし、どのような農薬(無登録)を使用しても良いと言う事でもありません、私たちは日々農薬を使用しないで栽培出来ない物かと試行錯誤を繰り返しております。しかし一番大事な問題なのは、いちがいに無農薬とか減農薬と売名行為的に言うだけでなく、ルールを守る事が出来るか、農薬(許可されてる物)を使用しても体内に悪影響を及ばさない残留基準を超えないリンゴを栽培出来るかと言う事であると私を含めてリンゴを栽培している生産者の思いで御座います。またリンゴを買って頂いてる皆さんもそうとは思いませんか?。逆に言えばきちんと定められたルールに沿って農薬を使用すれば食の安全、安心は保障される事にもなるし、環境にも自信を持って大丈夫と言えます。農薬は必要以上に怖がる事は無いのです、どうぞご安心下さい、私たちもリンゴをまるかじりしています。




追伸(無農薬、減農薬と謳ってる方を非難中傷している事ではありません、私は正直に気持ちを述べているだけで御座います)

『兜森林檎園では、こうした一連の騒動を教訓に薬剤はJAひろさき共同防除連で認定された物だけを使用しており開示して参りますし、二度と消費者の方を裏切る様な事件が起こらないよう生産者の一人として肝に命じ法改正を訴えて行く決意です。お客様には、まだまだ説明不足とは思いますが農薬に関して皆様のご理解を少しでも得られる事が出来れば幸いで御座います』

                    
                 兜森林檎園責任者  兜森 勝幸
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もっと詳しく
農薬取締法改正農林水産省HP



農薬に関して、ご意見やご質問が御座いましたら何なりと、お寄せ下さい。

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