ゴールデンウィークは何かツアーに行ってみたかったのですが、剣山のリベンジツアーは全体との予定が合わずに立ち消えとなってしまいました。そこで、次なるツアーを適当に考えていました。
和歌山・山陰・四国・名古屋・伊勢ナド、色々と考えた末に考えたのが今回の小豆島!地図を眺めていて決定されました。
当初の予定では3日を使う予定でしたが・・・
さて、5月1日は移動のみに使用です。まぁ銀杏祭(春の文化祭)の話はとりあえずおいておくとして、片付けもそこそこに一人で出発させてもらいました。
出発しようとしたときに部室にはイケメンのN先輩と新入生S君がいました。N先輩に出発写真を撮ってもらいましたが、一人だと寂しい写真になるので、何故か一緒にS君にも写ってもらいました(笑)。
さて、雨が降ったり止んだりするいやな天気の中出発です。北伊丹駅から輪行したのですが、なんかよくわからない一団が駅の前にいたときは驚きました。そして、他のあることにも驚きました。この『あること』は後々ご紹介しなければなりません。
北伊丹→尼崎→姫路と乗り換えて移動。流石に三宮・神戸では人も多かったですが、その先からは少々マシになりましたが、結局座ることはできませんでした。姫路駅で晩飯として『駅そば』を食べました。前回は、ここの駅そばは名物だということをしらずに和そばを食べてしまい、あとで親父にツッコマレました。今回は駅そばを食べて正解でした。ちょっと前なので曖昧ですが、駅そばのほうが確かに美味しかった気がします。
姫路駅で輪行解除です。そして、パンク修理!何でこんなことになったかと言うと・・・
北伊丹で輪行中にタイヤにゴミがついていたので払ってみるとそれは木の棒でした。そして、タイヤからいやな音が、「ぷしゅー」といういやな音が聞こえてきました。その枝は何かとがったもので、タイヤの横から見事に刺さっていました。タイヤの下からなら僕のタイヤは強いのですが、横方向は普通のタイヤと同じです。ということです。輪行が終わったあとには雨が降ってきました。思えばこのソロツアーは試練の連続でした。がっ!ここまで来て引き返すことはできません。幸いにも小雨で、やっぱり降ったり止んだりしているので姫路港へ向けて出発。
このときにパンク修理する気にはなりませんでした。正直言って一人だし、天気悪いし、運も悪いしと言った要素からツアーをやめてしまおうかとも思いました。
しかし、逆境には立ち向かわなければなりません!ということで決行!パンク修理はとりあえずおいておいて(笑)、そのまま輪行して・・・
さてさて、ここからは2日目に突入です。
まずは朝起きてから、朝食をとります。昨日のスーパーで買った見切り品ですが、ビミョ〜に賞味期限が切れていますがまぁ、気にせずに食します。いや、これしかないですしね(笑)。
一人寂しく朝食をとった後は出発・・・というわけにもいかないぐらい雨が降っていました。天気予報では止むと思っていたんですが少々甘かったです。雲の流れを見ていると、少し待てば晴れそうだったのでしばらくは寝袋の中で待っていました。ちょっと朝の空気は冷たかったです。
さて、雨も止んできたようなので出発です。といっても特に予定も無いのでまずは、意味も無く見所も無い灯台を目指します。このとき6時です。
しかし桜島といい小豆島といい、島の地形というのは意外と厄介です。海沿いの道を走るからといって、平坦な道というわけではありません。というか、むしろ上下左右にかなりウネウネと曲がっています。走りにくいったらありゃしません。多分このアップダウンだけで100upぐらいは登っているでしょう。正直めんどくさいです。さらに、海岸線はきっちり弧を描いているわけではないので、見た目が近くても遠回りになってしまうことがあり、視覚的にもちょっとつらいです。
小豆島は石材や石切り場として有名らしく、島を走っているといたる所に石像がおいてありました。一番初めに見たのが『水平線との対話』という足の石像。一体何を意味しているのかは、美的センスの無い僕には分かりませんがきっと素晴らしいものなんでしょう?他にも無駄っぽい石像がいろいろありました。
さて、走って1時間20分くらいで大角鼻という小豆島南東にある岬に到着です。ここで初めての休憩です。正直岬までの登りはしんどかったです・・・。若干ダート道もありました。ただ、ここから望む瀬戸内海はきれいでした。来て良かったと思えました。灯台はしょぼかったので、とにかく海を眺めて疲れを取りました。
次に向かったのは、「二十四の瞳」の舞台となった分教場です。小説の中でおなご先生が走ったであろう道を走りながら、分教場へと向かいます。距離は大角鼻から15km程度だったのですぐについてしまいました。さて、分教場に着いたのが午前8時ちょっとすぎ。で、分教場に入れるようになるのが9時・・・。もう、待たなくていいよね?ということで、デッパリの先までピストンして走り、分教場の外側を堪能して戻りました。中に入るのに入場料もいるし、結構古い外観だけ見ていてもおもしろかったので良しとしました。小説は読んだことがあっても、映画は見たこと無いので映画村の方には全く興味もなかったので、当然無視して走り去りました。
この後、「マルキン醤油記念館」に着く前に時間をつぶす意味で、佃煮のお土産やさんに立ち寄りました。小豆島では佃煮も名産らしく、このあたりの佃煮地帯からすごくきつく、佃煮の匂いがしていました。ほのかに香るうちはとてもいいんですがねぇ〜。
で、その佃煮やさんではなんと「佃煮ソフト」なるものが売っていました。もちろん即買いです。味の方はそれほど衝撃的なものではなく、佃煮っぽい(?)香りがしました。むしろ、もっと衝撃的な味を期待していたのでなぜか、おいしいのに残念でした。ただ、上には佃煮が乗っているというのはおもしろかったです。明らかにミスマッチしていました。
さて、少し走っただけで「マルキン醤油記念館」に到着です。このときすでに8時50分ごろだったので、さすがに9時の開館まで待ちました。周りには誰もいないのでもちろん一番乗りです。
あっ、そういえば僕の場合は学校が休みだったのでいいんですが、一般の方々は実は平日だったんですね。このあたりでやっと気づきました。どうりで観光地なのに人が少ないはずでした。
醤油記念館の中はほとんど人の気配が無かったです。おかげで、醤油作りのようにじっくりゆっくり見物することができました。50分も使って見学しました。
醤油記念館ということでわざわざオカンに電話をして、家で醤油を切らしていないか確認しました。ちなみに買ったものは、濃紫という最上級醤油を2つ(ある人たちへのおみやげ用)、普通のマルキン醤油デラックス(1L)と刺身醤油を自宅用に購入しました。ビンを割らないかどうかがとっても不安でした。
もちろん醤油ソフトを食べてからの出発。結構これがおいしいんですね〜。多分金毘羅山のふもとで食べたものと同じ味です。
次なる目的地は「道の駅オリーブ公園小豆島」これもあんまり醤油記念館と距離が離れていません。この日はだいたい、30分走るごとに1つの見所があったので、長距離を走ったという気はしませんでしたが、じつは結構走ってます。
オリーブ公園はとてもきれいなところでした。どうやら、日本で始めてオリーブが根付いた場所が小豆島らしいのです!ぜんぜん知らんかった・・・。で、公園内には多くのオリーブの木が青々とありました。小さな温室内にハーブ園があったりと、植物とかの自然が好きな人には是非行ってもらいたい場所です。また、小豆島がギリシャのミロス島と姉妹島ていけいしているということで、建物全体がギリシャ建築のような美しいつくりだということも見所です。海側を見れば、岬の分教場のある岬が見えるなど景色も最高です。さすがに宿泊はできそうにないですが(笑)、総合的にはとてもいい場所です。小豆島を訪れたときにはぜひ!
ここで、オリーブジャムを購入しました。普通のものに比べて少し高いですが、家でパンに塗って食べてみるとおいしかったです。個人的にはオススメです。
さて、時間は11時ごろ。そろそろお昼ご飯の時間。・・・ということで次の道の駅「小豆島ふるさと村」で昼食(1)をとることにしました。この道の駅では手延べそうめんがおいしいらしく、頼んでみると確かに他のどこで食べたものよりもコシがあった。島内に讃岐うどんのお店もあったので、多分おんなじ様な作り方をしているんでしょうか?確かにおいしかったです。
一人さびしくお昼を食べてから、今度は名水を汲みにに行きました。小豆島の少し内部にある「湯船の水」と呼ばれるものです。この湯船の水は小豆島の水源となっているらしく、山から湧き出ているそうです。小豆島は傾斜のきつい土地なので、棚田が数多くあり古い日本を思い返させるような景色も見れるのですが、その棚田の水源でもあり、人が飲み水としても汲みに来るほどこの島にとっては有用な水なのです。
取りに行くまでの道のりは緩やかなのぼり道でした。まぁ、この島においてはかなり緩やかな方ですよ(伏線w)。ただ、途中の看板に「湯船の水まで、徒歩〜分」と書いてある場所があったので、適当に途中の分岐に自転車を置いてそこからは徒歩で移動しました。途中に階段があったので、おいてきて正解でした。
神社の横にその湯船の水がありました。とはいっても、僕は水の味が分かる人ではないので気分だけですが、おいしいと思って飲めば何でもおいしくなります!実際に、苦労をして取りにいったのでかなりの充実感の中で飲む100名水はおいしかったです。
柄杓にくんで飲んだ後に、自分のボトルに満タンにしてその場を去りました。心の満足感も満タンでした。
このツアーは見所が多いですね〜。さらにさらに、今度は土庄へ向かいました。ここはギネスブックに「世界一狭い海峡」として登録さている場所です。目測ですが、海峡のくせにたった3mほどしかありません。何も知らずに行くと、「川じゃないの?」って思いますよ(笑)。
とりあえず、このあたりは多くの商店があります。ここで晩御飯を買出しして、本来の予定ならお風呂に入るはずだったんですが、まだ14時ぐらいです。いや、早いし(笑)。
しかも、マップルに載っている風呂は(確か)800円という結構なお値段です。無視無視・・・。ということで、買出しを済ませただけで先へと進みます。
次は「エンゼルロード(天使の散歩道)」です。何やらカップルが行くようなところらしいのですが一人で、いや独りで歩きました。僕以外には2組のカップルがいました。ただし、うち一組はおじいちゃん&おばぁちゃんが潮干がりしてました。
さらにさらに、この日の行程は続きます。今度は島の北側。道の駅「大阪城残石記念公園」へと向かいます。大阪人なら押さえとかなければならないポイントでしょう!
途中の道は寒霞渓へと通じる道の一部なので登りです(泣)。そして、このときは寒霞渓へはいかなかったので、一度降りないといけません。いやいや、しんどいよ・・・orz。登り道の最後には、でかい観音像がありました。実は湯船の水の付近からも見えていたのですが、近くで見てみるとやっぱりでかいです。何やら観音像のてっぺんに、参拝所があるらしいのですが興味がないので無視しました。
そして、坂道を泣く泣く下りきったすぐそこに、道の駅「大阪城残石記念公園」がありました。道の駅というよりは、記念館の方の色合いの強い場所でした。中の展示物を逐一見て回りました。といっても特に書くようなことはないです。まぁ、昔から小豆島が石切り場として活用されていたことぐらいですかね。
実はここが1日目の宿の予定だったんですが、時間がある。そしてここから出てきた答え(その1)が
寒霞渓に宿泊しよう!という、あまりにもあさはかな答えでした。
さて、ここからが最後の勝負です。答え(その1)はここで止まる予定でしたが、あまりにも何にも無いのでもう帰宅することにしました。幸いにもまだ6時ごろで日が沈みきっているわけではありません。今なら急勾配の道も下ることができます。
行きと同じくの帰りも急坂です。二度とこの島を甘く見ることは無いでしょう。登りも降りもつらき島小豆島よ・・・。途中で車とすれ違うことは一度も無かったです。最後に小豆島は僕にすばらしい景色を見せてくれました。それは、寒霞渓に沈む夕日です。僕が自転車で山を下っていくにつれ、同時に日の位置も下へ下へと移動していきます。そして、ちょうど良く寒霞渓の方向を向いて降っているときに、沈む夕日が目に映りました。どこか神秘的な雰囲気で、とても心を打たれました。
ブレーキが磨り減っているのを感じながら、ついに出発した「福田港」へ到着です。
さて、次のフェリーは何時かな・・・、あっ、7時20分か。今の時刻は、7時21分だから・・・。えっ!?右を向くと、ブォーと汽笛を鳴らし、今まさに港を出た船がありました。いやいや、ちょっとぐらい待ってくれてもいんじゃない?はい、待ってくれませんね。
ただいま本州!姫路港に着きましたが、港の近くは思いのほか暗いのです。とにかく市街地の方を目指します・・・。もちろん目的地は路駅ですが、途中で道を間違えたせいで5kmくらい余計に走りました。独りだと迷ったときもかなり怖いです。疲れているので精神的な負担は大きかったと思います。
姫路駅で切符を買うときに気づいたのですが、最寄り駅の住道駅までが1,890円で、もうひとつ手前の鴻池新田駅までが1,620円。これは鴻池新田で降りるしかないでしょう・・・。ということで、券売機で1,620円の切符を購入しました。帰りの輪行でも新快速で座ることはかないませんでした。疲れている体には相当酷でした。
尼崎から東西線→学研都市線と乗り継ぎです。座れると思ったのに、ここでも座れませんでした。というか、むしろ混雑していて、ずっと自転車を支え続けなければならなかったので、新快速よりしんどかったです。
普段とは違う駅で降りるのは少し面白い気分でした。が、降りた後の電車から明らかに、不愉快な目で見られたので、ちょっと不快でした。あと、駅の階段を下りていると酔っ払い集団のうちの1人が派手に階段を転げ落ちました・・・。生きていましたが内心あせりました。