2006年 夏合宿 in 中国地方

0日目

 

 この日は大阪から、出発地である岡山まで輪行し、岡山付近で寝る、という予定。  集合は朝10時に部室前、準備が全て整っている状態でということになっていました。自宅に自転車が置いてあったので大学までは自走しないと駄目で、トラブルなどがないように9時着の予定で家を出ました。

 しっかりと順調に到着。用意も9時30分には終了したのでまずは問題なし。出発時間までは合宿班の人たちと駄弁ってました。

 輪行はJR北伊丹駅からです。今回が初めての輪行だったこともありかなり手間取りました。一番輪行が遅かったです。(-1p)

 初めて味わう輪行はその悪評どおり、いやそれ以上の苦労を伴っていました。自転車以外にも荷物があるため当然のように重い・・・。さらに、先日海に行った時の日焼けで肩がヒリヒリしている場所に、輪行袋を提げるのであまりにも肩が痛い!乗換駅のたびにげんなりでした・・・。

 さて、岡山に到着した後は輪行状態の自転車を解除。この際に輪行のもう一つの欠点を知ることになりました。自転車のブレーキがうまく作動しません。どうも、輪行の後は自転車が逝かれることがあるそうで、他にも調子が悪くなっている人がいました。ちなみに、輪行解除も最も遅かったです。(-1p)

 このあと、岡山市内で次の日の朝食・昼食を買い、銭湯へ。で・・・、銭湯から上がってくると生憎の雨。しかも土砂降り。おかげで、荷物の一部が濡れてしまいました。しかも、風呂に入ったにもかかわらず、体も濡れて台無し。幸先の悪い出だしです。

 夕食はロイヤルホストで頂きました。店を出ようとするとまた外は土砂降り・・・。班員の中から「ロイホに泊まろうぜ」なんていう意見も。自分としてもかなり賛成したかったのですが、当然のごとく却下。結局近くのスタジアムのひさしの下で寝ることに。ここは幸いにも全く濡れない場所で、かなり良かったです。
 が、皆が寝てから約二時間。全員が何かがいる事に気づきました。そしてそれに起こされてしまいました。それは。痒かったです。自分は我慢の道を。3回生の先輩方は暑さを我慢してテントの中で。2回生の先輩方はコンビにまで対策品を買いに走ってました。

 

1日目

 

 とうとう夏合宿開始。岡山から出発です。

吉備自転車道

 自転車道というのでどんなところかと期待していたのですが・・・。

 まず、入り口がどこかわからずコース変更して国道を走っていると巨大な鳥居が出現。この脇にちっちゃく「吉備自転車道⇒」みたいな看板があり、そこから進入しなおして再出発。ですが・・・、ここは農道ですか!? とてもしょぼかったです。まぁ、車は来ないので少しましだとは思いましたが。

 

黒谷ダム

 通りすがりにありました。まぁ普通のダムという感じでした。ここで少し休憩を取ったのですが、このあたりからすでに疲れ気味。ですが、このあたりではまだ、この先の苦難の道については思いもよりませんでした。あぁ、馬鹿な俺よ・・・。

 

道の駅 久米の里   (1)

 ここで、昼食をとることに。Zガンダムが立っているのです。どうも、地元の人が頑張って作ったらしいのですが・・・。理由が見当たりません・・・。一体何故?まぁ、いいや。壮大な考えが自分には理解できないだけだろう。

 

湯原温泉

 ここにつくまでの道のりが一番大変でした。何しろ、一日目の全行程は約120km・2000mのUP。にもかかわらず、70km走った時点でのアップがほとんどありませんでした。つまり、この後の50kmに登りの道が集中しているということです。
 この登りで完全にばててしまいました。うちの母親に「湯原温泉に行ったよ」と、帰ってから言うと、温泉好きの母は「うらやましいなぁ」と・・・。そんなわけあるかぁ!しんどすぎんじゃ、この道!どうしようもなくなってしまい、サポートの先輩に荷物の一部を持ってもらうことに。(-2p)。もうダメダメですね。

 めちゃくちゃ苦労して到着した後は、お風呂です。湯原温泉の無料露天風呂に入浴しました。個人的には無料で温泉に入れるだけでも十分だったのですが。先輩曰く「ランクダウンしてる」そうです。どうも、屋根やら物置やらがあったそうなのですが、それが取り払われていたようです。先輩たちはかなりののしってましたw

2日目

 

 まずは湯原温泉から脱出しないといけません。湯原温泉は360度見渡す限り山。昨日とは打って変わっていきなりの登りスタートです。湯原ダムを通り、後は山道。やっぱりちぎれてしまいました。

 

玉泉寺   (1)

 新歓ランで自分たちにとってはおなじみの地名。馴染み深い知名だったので立ち寄った(CLさん談)、らしいです。とりあえず、休憩を取ることに。ちなみに、この合宿中に俺の体力のせいで休憩を取ることはたびたびありました(-3p)。
 で、せっかくの機会なのでCLさんがおみくじを引きました。結果は・・・小吉。班員全員の意見はもちろん「ネタにならない・・・」。ちなみに、内容をまとめると『あんまりいいことも無いけど、とりあえず走って目的地目指しとけ』という感じでした。よくよく考えれば、その通りな気もします。で、出発しようとすると3回生の先輩がパンク。やはり玉泉寺には魔物が潜んでいるようです。

 

大佐ダム

 やっぱり、普通のダムのような感じ。結構ダムは観光スポットとしては押しが弱いような気がします。ここで、昼食をとり再出発です。

 

満奇洞

 ここに到達するためにも、やはり様々な峠を越えて着きました。峠で遅れながらも一生懸命こぐしかなく、とりあえずは一番軽いギアでこぎこぎ。
 なのに、なのに・・・。なんと!入洞料が1000円!高すぎるよ〜。結局入らずに見所をパッチすることに。どうも、苦労が報われない・・・。

 

道の駅 遊YOUさろん東城

 この日の宿泊地。ほかの班が先に到着していました。俺のせいで到着が遅れたことが一目でわかりました。なぜなら、むこうの班は既に夕食が完成間近だったからです。さらに、火器の異常もあり夕食が益々遅れてしまいました。ただ、出来上がったラーメンの味は非常においしかったです。腹が減ったときの飯のうまさには、やはり相乗効果がかかりますね〜。

 

3日目

 この日は、朝からパッチコースを使うことになりました。もちろん自分の疲れが一番の原因だと思います。トホホ・・・

   

帝釈峡  (1) (2) (3) (4) (5) 

 ここは素晴らしかったです。この合宿一番の見所と自分は思ってます。道はオフロードで少し大変でしたが、川沿いの道でぼんやりと薄い霧がかかっていてとても雰囲気がいいんです!ミステリアスな感じです。見所である、雄橋や白雲洞をとりあえずは通り越して、奥へ向かうことに。具体的な目的地は神竜湖付近?です。が・・・、前日の雨のせいか行き止まりになっていたのでそれは無理になってしまいました。その後休憩も兼ねて川原で水切りの勝負がなぜか始まりました。

雄橋 in 帝釈峡  (1)  (2)
 かなりの間、だれた時間をすごし(笑)、引き返すことに。雄橋はすごかったですよ〜。石灰岩地形のおかげでできた天然橋なのだそうで、この規模のものは世界にたったの3つ。さらに、そのなかで実際に道路として使われたのはこの橋だけだそうです(現在は通行不可)。観光案内の馬車を引いているおじさんが教えてくれました。
白雲洞 in 帝釈峡 (1)
 「中は天然の冷暖房(11℃)」の通りの涼しさでとても気持ちよかったです。汗も完全に引きます。入洞料も250円とどこかの○○洞に比べると750円も安くお手ごろな感じです。中は石灰岩洞になっており、様々な形の石があります。かなりおもしろかったです。結構奥のほうまで行けて、行き止まりのところには「まだまだあるけど、奥の長さはよく分かりません」といった内容の看板がかかってました。おそるベし白雲洞。
 外に出ると、もちろんのごとく夏の日差しで暑い・・・。

 

夢吊橋   (1)

 着いたのは結構遅い時間でした。予定時刻は押しています。パッチルート使ったのになぜだろう?この橋、橋脚の無い橋としての長さが世界一!そこにあった看板を見るとベスト5には日本の橋が他にもランクインしてました。日本の風土を良く表してるなぁと思いました。「自転車は降りて渡りましょう。」とありましたが、守らず乗って渡りました。揺らすと揺れるのがこの橋の怖いところですが、新しいのでがっちりしています。まぁ谷瀬の吊り橋に比べれば何のその。

 

 宿泊地はなんと小学校!走ってるときに雨が降ってきたので仕方ないですが、驚きました。通報されないかと最初はビクビクしてましたが、結局問題なし。ママさんバレーの一段と遭遇しましたが、何も言われませんでした。ラッキー。

4日目

 この日はひたすら走って、ゴールの広島を目指すのみ。途中に3つの峠があったのですが、どの峠でも先輩方に激しい煽りを受けました。まぁ、自業自得ですが。

 3つの峠を越えて広島に到着後は3時間ぐらいスーパー戦闘銭湯でゆったり。その後本日の宿泊地の旅館に到着。荷物整理の時間もたっぷりあり、夕食まではくつろいでました。

 さぁ、夜のミーティングが終わった後は、ついに恐怖の打ち上げ。合宿中の行いの全てがこの打ち上げで清算されます。もちろん自分は大量の酒を飲まされてしまいました。それでも、最後まで生き残っていられたのは、先日に習得した例の『吐き出す』スキルのおかげでしょうか?あぁ、下品ですいません。ちなみに、最後の最後でも3回生の先輩に迷惑かけてしまいました。内容は・・・秘密です。

5日目

広島市内   (原爆ドーム)
 この日は帰るのみだったのですが、せっかくなので一回生の友達と市内観光をしてから帰ることに。平和公園と市民球場を見て、広島風のお好み焼きを食って帰ってきました。

 

 

 帰りももちろん鈍行での輪行。所要時間は6時間〜7時間ぐらい。このときすっかり忘れていたことなのですが、尼崎を経由するので、北伊丹までではなくそのまま東西線を使って、最寄の住道まで帰ってくることができるんですねぇ〜。せっかくなので遠回りせず最短距離で住道まで帰ってきました。

 地元の駅なので友達に見られたらどうしようなどと思いつつ、「それはそれでネタになるかぁ〜」などとテンションあがりきって頭がしっかり回っていないこと丸出しの考えを持ちながら、輪行を解除。関係ないですが、となりで弾き語りしている兄ちゃんにはもう少しうまく歌ってもらいたかったです。

 

総括

 初めての長期合宿ということで、心配していたので体力つけようと思ってランニングを隔日でやっていたのですが、結果は見事に惨敗。班の行程を遅らせてしまったのは、ひとえに私の自転車のスピードの遅さでしょう。そのことについては、「口は回るが、ペダルは回らず」(CLさん)、「本当に腹立ちますね」(同班一回生)といわれても仕方が無いと自分でも深く反省してます。
 やっぱり自転車に乗って練習しないと駄目なようです。実際、合宿中に筋肉が常に張った状態にありました。心臓はしんどくなかったのですが、自転車をこぐための筋肉を鍛え忘れたといったところでしょうか。今度からはこぐことも忘れずに練習したいと思います。

 ただ、それにもかかわらず、峠の頂上では必ず待っていてくれて、「お疲れ様」と声をかけてくれる班員の暖かさにはとても感謝しています。また、「遅れてすいません」などと言ったときにも、「一回生は気にせんでもいいよ。」といってくれたことも助かりました。このあたりは、きっとツアー班にうけつがれている伝統の良さだと思いました。

 先輩にも言われていたのですが、後で振り返ってみるとやはり良い合宿だったと思います。もちろん坂道をこぐのはしんどかったですが、ただそれだけです。しんどくても、右左とペダルをこぎ続けるしかないのですから・・・。

 この合宿では多くの迷惑を班の人にかけてしまいましたが、唯一「食事」では役に立ったと思います。とりあえず、箸が止まれば自分が頑張るしかない、それしか自分にはできない気がしました(笑)。

 結局、いい思い出が残り、何か新しく自分にためになることがあり、素晴らしい合宿でした。