★自立の芽最新号



第97号

視覚障害者の自立をすすめる会

2024年 5月 25日発行

発行責任者 佐々木 健二

事務局 ささき治療院内

広島市東区中山東3-2-13

℡ (082)289-9399



視覚障害者の自立をすすめる会

会長 佐々木 健二





皆様こんにちは、佐々木健二です。
ゴールデンウィークも過ぎおだやかな日常にもどった5月中旬です。皆様はお元気でお過ごしでしょうか。
去る4月21日に、視覚障害リハビリテーション協会主催の中四国地方分科会研修会が、広島県医師会館において開催されました。
講師のお一人は私達にもなじみの深い、元高知女子大学教授、全視覚障害リハビリテーション協会会長、吉野由美子先生でした。
私達の身近にも迫るお話なので、記憶をたどりながら書いてみます。

1、 入院すると、入院前までに受けていた治療が受けられない。

吉野先生は、突然重度の筋無力症を発症され緊急入院されました。
先生は幾つかの病気があり、それぞれの専門医の治療を受けておられました。それが入院したとたん受けられなくなりました。これは医療制度上、そうなっているそうです。死と失明の恐怖から「死にたくない・失明したくない。」と思わず叫ばれたそうです。


2、視覚障害リハビリテーションが医療に組み込まれていない。
環境が変われば、歩行や日常生活などの視覚リハが必要ですが、医療制度には、視覚障害者が入院した際、視覚リハを行うという制度がないので、全く本人の努力によって解決するしかないのが現実です。

3、看護師などのスタッフの人員不足
(2)の課題を解決しようと、スタッフの方々が努力をされるのですが、なんといっても人手不足なので患者一人に多くの時間を費やされないという現実があり、
入院中の困難さを解決するのは難しい。
しかし、それでもスタッフの努力により、印刷物の拡大や白黒反転をしてもらったり、薬の服用などある程度は解決したと話されていました。

以上が、佐々木の頭に残っている吉野先生のお話です。

佐々木も何年か前に入院して同じようなことを経験しました。
入院中に限らず、全ての生活の場面において、本人の努力と医療関係者や福祉関係者などの努力により、ようやく視覚リハにたどりつくのが現状です。
これを理学療法士の方々の世界のように、視覚リハを医療制度に組み込むことができれば、誰も外れることなく視覚リハを受けることができるようになるのではないかと思います。重要な課題です。
朝、バス停でバスを待っていると「じいちゃん、バスが来たよ。」と青年男子の声、「ん?誰がじいちゃんなんや。」と思いつつ、明るくさわやかに「うん、ありがとう」と言って軽やかに??バスに乗るのでした。
うーん、今日も酒がうまいぞ!





「見えにくくなってからの通勤」

副会長 大石 一夫

もう初夏のような毎日です。私も還暦を過ぎて白内障が進み、より見えにくくなってきました。
現在、自宅から職場(横川新町)まで電車通勤しています。横川駅前電停から職場までは、白杖歩行で移動しています。
横川町は狭い商店街を、スピードを出して走る電動車いす利用者さんがおられ、何度か危険な思いをしています。白杖歩行をすることで、お互い気を配りあった行動ができれば良いと思っています。
最初はJR列車を利用しての通勤にしようかと思ったのですが、JR列車は計画運休や、車両の遅れとかもあるので、電車での通勤にしています。







広島から大都市(主に東京)へ出かけると、「あるある」びっくり話

事務局長 杉本 武

コロナ禍も一段落し、去年約4年ぶりに首都圏へ出かける機会がありました。視覚障害者の自立とは何の関係もない駄文ですが、その時感じたことを、鉄ヲタ杉本の視点で書いてみようと思います。

①「短い」10両編成?!
東京駅の東海道線ホームで列車を待っていると、「短い10両編成で参ります」という音声が聞こえてきます。では短くない編成は何両かといいますと…15両編成です。東海道線、東北線、高崎線、常磐線は朝夕ラッシュ時間帯は15両編成、昼間は10両編成です。広島だと短いと2両編成、長くても8両編成ですから、すごいですね。

②普通列車に「グリーン車」?!
上記の各線にはほぼ全列車にグリーン車(自由席)が連結されています。国鉄時代から続く着席サービスで、元々は湘南や鎌倉在住の政財界人や文化人を客層としていたようですが、近年では旺盛な着席需要と収入源確保のため各方面に広まっています。
料金は50km/750円~で、私も何度か利用したことがあります。

③歩行者が「逆走」?!
駅の階段は、真ん中で半分に区切って、一方を上り他方を下りとする事が多いですが、巨大ターミナルのコンコースでは、人流の交錯を避けるために、階段以外の通路でも進行方向を分離していることが多いです。人流を無視して「逆走」していると怒られますので気を付けましょう。

④ここは改札内?改札外?
昨今では、鉄道事業者も本業そっちのけでエキナカ(特に改札内)ビジネスに余念がありません。ファッションビルに迷い込んだかのような店構えで、見出しのような錯覚を覚えるほどです。尤も若い人向けのしゃれた店ばかりなので、私には無縁でさっさと素通り、コンビニさえあれば十分です。

…と、田舎生活とのギャップを挙げればきりがありませんが、機会があればまた書きたいと思います。







「フラワーフェステバル」

理事 友保 弘治



5月3日から5日までフラワーフェステバルが5年ぶりに通常開催されました。

私は第1回開催時ゲストのアグネスラムを見に行ってから、ほぼ毎年のようにフラワーを見に行っています。

酒井法子(ノリピー)に見とれて、息子を迷子にしてしまった事もありました。

今年はそのフラワーのパレードに、なんと初めて参加しました。

そのパレードというのは「カープ応援パレード」です。孫が申込み、限定300名という狭き門を通過し、家族4人で参加することが出来ました。

全員が配布された、おそろいのTシャツを着て、カープ応援グッズを持ち歩くというものです。

RCCの伊東平(いとう たいら)アナウンサーの掛け声と指示により「それ行けカープ」の歌に合わせて、カンフーバットを打ち鳴らしながら行進しました。

時々「シーシーダンス」の踊りも交えました。私は前から4列目の南側歩道側を歩きました。歩きながら思ったのは「なぜこんな恥ずかしい事をしているんだろうか。」という事でした。
テレビカメラがあっても、恥ずかしくて手も振れませんでした。

後で聞いたら、パレードの様子がテレビでも放送されていたようです。幸い近くで赤い派手な覆面をした男性が、めちゃめちゃ踊って目立っていたので私の事は確認できなかったとの事でしたのでホッとしている所です。

でも良い経験をさせてもらったなと思っております。





★*第50回リハビリセミナーのご案内*

今回は、防災への関心を深め、日頃から防災意識を持つ日常生活を送れるようにする目的で開催いたします。

みなさまのご参加をお待ちしています。



日時 6月23日(日)13時 16時まで

場所 西区地域福祉センター 4階会議室

(西区福島町2 24 1 ℡082 294 0104)

テーマ 『広島市における防災に対する留意点』

講師 小松 清志(こまつ きよし)氏

所属:広島市社会福祉協議会 広島市ボランティア情報センター所属
鯉城の会

南区公衆衛生協議会副会長

比治山学区公衆衛生協議会会長
比治山額献血協力会会長




戻る