◆同行援護◆

 「同行援護」とはどうなることなのか? __広島市の場合は?


 今年10月1日からガイドヘルプ利用時間が80時間から50時間になるって!?
 ・・・8月のアイアイカフェは大紛糾。その後「広島市では変わりないらしい」
 さらに「本当に変わりないんと」という情報があって、一転、騒ぎは鎮静化。
 __「同行援護」というのは以下のようなことらしいです。


 ●視覚障害者に対する外出支援は、これまで「障害者自立支援法」で
  「地域生活支援事業」とされ、「移動支援」といって、市町村が行なう事業に
  なっていた。
 ●つまり視覚ガイドは各自治体がサービス提供していたので、財政規模の小さな
  自治体はガイドヘルプの利用内容の制限や利用水準が低い、ということがあった。
  これを今回、居宅タイ語や短期入所などと同じ介護給付(個別給付)という
  国事業に統一する、というもの。

  国事業になると、市町村が支出した金額の2分の1を国が負担することになる。

 ●実際、現在までのところ移動支援は市町村によって格差が大きく、1ヶ月20
  時間程度〜100時間超のところまでと差があるのだそうだ。
  が、国事業に移行することで、半額は国負担となるわけだから
  今まで低かった地域もやりやすくなる。ただ国の負担額には上限があるので、
  高いサービスをする自治体は、自治体自身が多めに負担することになるが、
  それでも今までよりは楽になるはずである。
  (今までは、「移動支援」事業全体に対していくらか国からの補助金が出ていた)
  だから各自治体とも、現在受けているサービスの水準が下がることはないと
  思える。外出支援についての地域間格差は無くなるとは言えないが、縮められる
  ことにはなるだろう。

 ●「同行援護」のサービス内容は、移動の援護、代筆・代読、トイレや食事の際の
  指示や援助等であって、内容に変更はない。
  要するに、今まで「移動支援」と言っていたのを「同行援護」に言い替えるだけ
  と考えていいだろう。
  対象者の範囲も、視力障害、視野障害・夜盲+移動障害と同じで、身体障害者
  手帳の視覚障害1、2級だけでなく、3級も対象になっており、広がっている。

 ●ガイドールパーのほうも、今までと同じ資格でいいみたいである。


 では、広島市の場合はどうなるの?__広島市にきいてみました。

 @これまで社協を通してガイドヘルパーを依頼してした場合は
  どうなりますか?

  10月以降も変更ありません
   ※注 これは「広島市障害者社会参加ガイドヘルパー派遣事業」
                   (通称ガイドヘルパー制度)
      という広島市独自の制度で、1か月80時間まで無料で利用できる。
      ガイドヘルパーへは謝礼として時間当たり700円、
      交通費2000円を限度として支給されてきたものです。

 Aでは、これまで事業所を通してガイドーヘルパーを依頼してした場合は
  どうなりますか?

  これも引き続き継続されます。
   ※注 これは地域生活支援事業の「移動支援」のサービスです。
      当事者は月80時間まで利用可能、
      1割負担(ただし所得額により軽減措置あり)です。

 Bそして10月より新たに全国統一の障害福祉サービス「同行援護」が創設
  されました。
  支給量(時間数)については、個々の心身の状態を勘案して支給決定する
  ので、一律に保障するものではありませんが、支給量の上限が80時間は
  変わりません。
  「移動支援」から「同行援護」に変更する場合は、各区役所の保健福祉課に
  支給申請をすることになります。
  (広島市健康福祉局障害者自立支援課におききしました。)

 つまり、広島市では3本建てということになりますね。

  「同行援護」への変更に関しては、そのうち広報があると思いますが、
  その際は利用者負担額の条件等を注意深く検討しなければなりません。
  (負担額については、混乱するのでここでは省略します。)
   広島市は資格障害者が不利にならないように、現在の@,Aのサービス
  を並行して存続させるのかな、と思われます。

                     
 

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