◆創立20周年の年を振り返って◆

                    視覚障害者の自立をすすめる会
                     会長 佐々木 健二


  本会の20周年という区切りの年は、2つの大きな行事を行った、
 まさに記念すべき年となりました。
 1月の呉市セミナーは、広島県視覚障害者情報センター・広大ロービジョン外来・
 広島県身体障害者社会参加促進センター・メガネのタナカなど、
 各分野からご協力をいただいて実施されました。
 この事業は、今後県内各地に視覚リハを広めていく事業に発展させる予定です。
  また本会創立20周年記念イベントは、予想をはるかに超えた100人以上もの
 方々が参加され、盛大な集まりとなりました。
 訓練を受けることにより、一人で歩けるようになった、生活に幅が出来たという
 発言をいただき、視覚リハの必要性を再認識することが出来ました。

  一方、今年は医療・福祉・教育・当事者といった幅広い分野の方々が結集し
 「広島県視覚障害者問題を考える会」が結成されました。ここに県内初めての
 視覚リハを組織的に取り組んでいく基礎ができたと言えます。
 そしてこのことは、一人の障害者を社会復帰させるためには、本人の努力だけで
 なく組織的で系統的な支援が必要なことが、広く理解されていくでしょう。
  本会が幾度となく広島県内の視覚リハの実現を訴えてきましたが
 ようやく小さな明かりが点灯したという思いです。

  20周年記念イベントでもお名前があがった、広島での歩行訓練士第1号の
 高原先生が私に言ってくださったことば「初心を忘れるな。見えなくなった頃の
 ことを忘れないで。」を胸に刻み、ほとんど空白地帯と言っていい県内に、
 視覚リハの制度を根付かせるために、新しい10年に向けて突き進んでいく決意
 を固めています。

   ※(今後「視障リハ」に替え「視覚リハ」という用語を使います。)


 20周年記念イベントを終えて

                       実行委員長 大石 一夫

  佐々木会長からイベント責任者の依頼を受け、今回のイベントに取り組みまし
 た。
 メンバーは池内さん、栗田さん、松田さん(都合により初回のみ)、北崎さん、
 松本さん(まっちゃん)でした。
 このメンバーで、イベントの基本的な原案の作成、準備物の検討、購入物品の検討
 講師招聘と応対等を行ない、当日の準備や受付・後片付けなどは事務局全員で行な
 いました。
 今回の実行委員会は、メンバーの得意分野をうまく生かして、積極的に取り組んだ
 ことが、能率的に仕事が進められた理由だと思っております。
 また、北崎さんが加わってくださり、アイデア・活動両面で新しい風を吹き込んで
 下さり、イベントを進めるにあたって、良い効果でした。

  文末ではございますが、この度は20周年記念イベントに100名を超える方々
 のご参加を頂き、多くの方が最後まで残って下さり、担当者一同心よりお礼申し
 上げます。
 
  最後に、イベント成功にご尽力くださった実行委員会、事務局の皆さま方にも
 この場を借りて、心より感謝申し上げます。

       (※参加者総数100名、午後の部95名でした)
 

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