【蔦(つた)紋】
徳川時代になってこの紋章が多く用いられたのは、徳川氏と関係の深かった松平氏がこれを用いたばかりでなく、将軍吉宗などもまたこれを用いたからである。こうして権門勢家に用いられたために、自然、権威のある紋章のように認められ、比較的多く用いられるようになったと思われる。(沼田頼輔著「日本紋章学」)
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石持ち地抜き蔦 丸に鬼蔦 丸に蔦 丸に蔦
見聞諸家紋風
中陰光琳蔦


** 関連 **
蔦形光琳鶴


楕円の作図例

江戸時代の紋帳『早引定紋鑑(はやびきじょうもんかがみ)』(天保四年(1833)須原屋刊)の巻末に「紋割方之伝(もんわりかたのでん)」があり、そこに楕円の割り出し法が紹介されています。これは・・定規と分廻し(コンパス)だけで描ける方法です。(泡坂妻夫著「卍の魔力、巴の呪力」)下図は同書を参考にしている
隅立ての正方形を構成する線 隅立て正方形の左右の点が中心の正円二つ
その半径は任意だが、同じであること
赤線部分が楕円を構成する部分
隅立て正方形の上下の点が中心の正円二つ
その半径は先の円と斜線の遠い方の交点
赤線部分が楕円を構成する部分
楕円の完成

楕円をもとに作図された紋の代表に、桐があります(中略) ・・思いつくまま楕円形の紋をあげてみると、代表的な紋の一つである蔦があります・・
そのほか、落ち牡丹や菊のバリエーションの一つ、乱れ菊があります。梅では斜め上方から見た形の匂い梅。また、岩村田藤は縦の楕円形として作られています(泡坂妻夫著「卍の魔力、巴の呪力」)

蔦の作図例
半分を描き 反転複写する 完成

この完成した蔦で「丸に蔦」を作図
丸に蔦
見聞諸家紋風
蔦と楕円の作図例


蔦紋の変遷・・・見聞諸家紋の頃の蔦は楕円形に近かったが、現代の蔦は円形に近づいてきている。
見聞諸家紋の蔦
椎名
現代の蔦
(2016.5.5)
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