国際資料
フランス共産党の党勢の推移について
フランス共産党は、1994年、第28回 党大会で党規約から民主集中制をはずした。当時、日本でも、それほど強力ではないが,共産党の内外から党名変更と民主集中制の放棄を求める声があった(今もある!)。これに対し、日本共産党の指導部は、「そんなことしたら、イタリア共産党(左翼民主同盟に党名変更)やフランス共産党の二の舞いになってしまう」とかたくなに党改革を拒否した。結果は、選挙のたびごとに国会の議席を減らし、党員・機関紙読者の数も大幅に下降線をたどっているようである。
問題のフランス共産党の党勢の推移に関し、最近、偶然、ル・モンド紙のデーターベースで資料を発見したので、ここに紹介する。ただし、これから先の展望については、歴史の推移を見守るしかない。
1981年 2006年
地方議員 28,000 13,000
上院議員 23 23
下院議員 44 22
人口3万以上の都市の市長 72 30
欧州議会議員 19 2
党員 710,000 134,000(2004年が最低で125,000。その後、微増)
得票率
大統領選 1981年 1988年 1995年 2002年
15.48 6.86 8.73 3.37
下院選 1981年 1986年 1988年 1995年 1997年 2002年
16.13 9.69 11.15 9.14 9.84 4.76