暮らしの歳時記(49

黄色い春の花と昆虫。

 我が家の家庭菜園の冬野菜であるチンゲン菜、水菜、ターツァイ、ブロッコリーは同じアブラナ科の植物で、春になると似たような黄色の花を咲かせます。雑草類の春の花たちも黄色い花が多く、キンポウゲ科の花が多いそうです。春先の時期はチョウ、ハチなどの昆虫はまだ活動しておらず、その代わり、ハエ類が花粉を運ぶ重要な媒介虫になるらしいです。そのハエ類が最も敏感に反応するのが黄色系だとか。花は昆虫に来てもらって花粉を運んでもらわなければ子孫を残せないし、一方、昆虫も効率よく花を見つけないと生存が危ぶまれる。誰のために咲かす花かといえば、決して我々人間を楽しませるためではなく、花粉を運んでくれる虫たちのためです。そこで花と昆虫は協定を結んだ?。花たち:私たち、黄色い花をつけるから昆虫さんはそれを目印に飛んできて。それは助かるなーと昆虫。人間社会でのWinーWinの関係ですね。それから気の遠くなるような時間をかけて花と昆虫とが影響しあいながらお互いに進化したということらしいです。これを共進化と呼ぶのだそうです。言葉を持たない両者です、どんなコミュニケーション手段を持っているのか誰も知りませんがお互いに影響し合いながら進化するということですね。今までの調査では花と協定(?)を結んだ昆虫はハナアブの仲間らしいのだそうです。ここまで書いてきて「暮らしの歳時記(9)」で書いたハナマルハナバチとホトトギスの共生関係を思い出しました。学問の世界では共進化の生態学と言うそうですが4〜5億年前に陸上に進出した植物の進化、植物が昆虫とともに進化するという、知れば知るほど人知の及ばざるところでなされる不思議な世界を想い、ガーデニングの奥の深さを嬉しく思う伊豆高原での四季折々の日々です。

2008/4/13記

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