
暮らしの歳時記(25)
別荘地界隈は槌音が響いています。
私が住む伊豆高原の別荘地は40年以上前に別荘地として開発されましたが昔の土地の値上がり神話の価値観で値上がり期待で購入された多くの区画が更地のまま放置されています。更地といっても別荘の分譲地ですので雑木林のまま建物が建てられずにあるということです。実はこの雑木林(写真)こそ我々が愛する野鳥たちの棲み処なんですよね。我が家の庭を訪れる野鳥たちも近くの雑木林をねぐらにして暮らしているのだと思います。もう5月です。
いつもの年ですと3月の下旬頃から我が家の庭にもウグイスがやってきて少しずつ上手に鳴けるようになり、今頃はああ、上手になったなとウグイスの風流な声を楽しんでいる時期なのですが今年はウグイスが訪ねてくるのがちょっと少ないような気がしています。これからが一番多く訪ねてくるのは分かっているのですがどうしたんだろう、と考えました。そうです。日本の景気もようやく元気になり始めました。ちょっと余裕のある人、そして退職時期を迎えた団塊の世代の人たち等が重なったのでしょうか。私が住む別荘地界隈はあちらこちらで槌音が響いています。建売の別荘まで建ち始めました。忙しい合間の息抜きに、あるいは定年後を自然に囲まれてと考えた人たちにとって別荘は使い方次第で楽しいものですが自然に囲まれてちょっと一休みと考えた時、自然と人間との共生の難しさにぶち当たるんですね。新築の別荘が次々と建つということは野鳥たちの棲み処がどんどん少なくなることを意味します。のんびりと別荘で野鳥の声でも聞きながらという思いと矛盾してますよね。幸い、伊豆高原の別荘地の側は国立公園なので全く野鳥の姿がなくなるということはないのですが野鳥たちのテリトリーは意外に狭いんですよね。ウグイスの雄が鳴くのも雌を呼ぶこともあるでしょうがテリトリー宣言ですからね。我が家の近くの雑木林はいつまでも残って欲しいなと野鳥が好きな私が思う伊豆高原での四季折々の日々です。
2007/5/6記 Copyright(C) 2007 Kunisan All RIghts Reserved.
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