暮らしの歳時記(17

”ゆっくり”を身につけたいものです。

 師走から正月明けまで、今までとは違うちょっとのんびりした感覚で過ごすことが出来ました。なぜなのかは分かりませんがガーデニングと家庭菜園で自然と向き合っている伊豆高原での生活によるものかもしれません。世の中の相変わらずのドタバタをすーっとやり過ごせるようになりましたものね。私自身、気づかないところでONとOFFの切り替えが上手になったのでしょうか。それでも我が家の庭の花たちには「まあ、忙しそうにしていること」と映っているような気がします。花たちは自然の中での季節の移ろいに身を任せながら(そうするしかないのですが)その日、その日の天候に付き合って呼吸し、栄養を吸収してゆっくり成長しています。その年の気象状況に左右されますが時期が来ればきっちりときれいな花を咲かせます。花たちと満足なコミュニケーション手段を持たない私としては”花は咲くもんだよ”というほど、まだ人間ができておりません(?)のでなぜ花たちがそんな器用なことができるのか不思議でなりません。花たちの細胞のどこに温度や日照時間を記憶し、積算し、そして、きっちり花を咲かせる能力が隠されているんでしょうね。毎日、毎日忙しなく動き回る人間共とは関係なく今の時期、球根や宿根草は土中でゆっくりと、しかししっかりと芽を出し始めており花木も新芽の準備を怠りません。花たちが地表に芽を出し始めると人間は、花が咲くのを今か今かと待ち焦がれるんですよね(写真:4月咲きのスイセン、オレンジェリー)。花たちから見れば、時期が来れば咲くものを、と笑っているでしょうね。そうなんです。ようやく季節の移ろいに時間軸が合ってきたように思っている私ですが、まだまだ花たちと歩調を合わせて歩めてはいないんですよね。できれば花たちから咲いたよと声がかかるのを待つくらいのゆっくり、ゆっくりを身につけたいものだと思っている伊豆高原での四季折々の日々です。

2007年1月14日記         
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