
暮らしの歳時記(6)
久しぶりに蝉の羽化を観察しました。
暑い日が続きます。今年は長梅雨で早く梅雨が明けないかと待ちくたびれての夏本番です。
夏といえば子供の頃を思い出します。ずいぶん昔のことになりますが。
夏休みの宿題などそっちのけで一日中、原っぱで昆虫採集に夢中でした。夕暮れ時になると蝉の幼虫が地中から出て来そうな小さな穴(5mm位ですね)を見つけ、藁などを挿し込んで幼虫の有無を確かめ、穴をほじくって幼虫を家に持ち帰り、羽化の過程を不思議そうに観察するのが楽しみでした。
久しぶりに蝉の羽化(写真)をジッと観察する精神状態は昔と変わりません。感動ものです。こんな事が好きだというのは私の本能なのでしょうね。今回も雨上がりの今夜は幼虫が出てきそうだと懐中電灯片手に幼虫がいそうな我が家の庭木を探したわけですから。
昔と違うのは長期間、地中で過ごし羽化してわずか数週間の成虫期間を太陽の下で精一杯生き、子孫を残して死んでいく姿はそれなりに人生経験を積んだ私に子供の頃とは違う感動とむなしさを感じさせてくれるということでしょうね。そう、「精一杯生きる」が肝です。
伊豆高原の静かな環境で蝉の声を聞きながらの暑い夏、「閑さや岩にしみ入蝉の声」(芭蕉)ですか。
暑さが続くと早く夏の終わりを告げるツクツクボウシの鳴き声を聞きたいと身勝手な人間が思う伊豆高原での四季折々の日々です。
2006/8/13記 Copyright(C) 2006 Kunisan All Rights Reserved.