
暮らしの歳時記(2)
野鳥の巣箱は野鳥たちへの立ち退き補償です。
野鳥は春から秋までは森や林の中で害虫を捕食して過ごすわけですが冬は十分な餌もなく年間を通してみれば天敵(蛇,ネズミ、カラス)、病気、餌不足そして天候不順に見舞われ,身近な野鳥の生態的寿命は非常に短いのだそうです。私たちが親しく付き合っている(?)シジュウカラ、ヤマガラ(写真)、スズメ等の平均寿命は1.5年だそうです。厳しいですね。それでも彼らが生きている間には環境にやさしいすばらしい活躍をしてくれています。シジュウカラを例にとれば、研究報告によってバラツキがありますが一年間に一羽の野鳥が捕食する毛虫の数は8万5000匹から12万5000匹に上るそうです。すごい数ですよね。
今年は我が家の二つの巣箱から10羽以上が巣立ったわけですから、しっかり生きていれば100万匹以上の毛虫を捕食して森林や畑を害虫から守ってくれることになります。私たち人間は樹木を伐採して彼らの住処に家を建てたわけですから野鳥から見れば巣箱の設置は立ち退きの補償としては当然と思っているでしょうね。
まあ、人間の勝手な思いではありますが私の田舎暮らしも環境保全に役立っているといううれしい話です。これで、晩秋までに野鳥に気に入ってもらえるバードフィーダー(野鳥の餌台)をつくる意欲が湧いてきました。去年,初めて作ったバードフィーダーは「行列のできるバードフィーダー」でした。ほんとうにたくさんの野鳥が来てくれました。今年のバードフィーダーは「噂が噂を呼ぶバードフィーダー」と勝手に決めました(野鳥たちには内緒です)。あっ、ウグイスが鳴いてますね。俺のことが話題になってない!と。うーん、ごめんね。でも、君は巣箱を利用しないんだよね。
こんな事を考えながらの伊豆高原での四季折々の日々です。
書き終えたところで外に目をやると小鳥が何度か目の前を横切ります。あれっと、巣箱に目をやるとスズメが巣立ったあとにまたすずめが子育てを始めました。我が家はすっかり「スズメのお宿」になってしまったようです。
2006/6/17記 Copyright(C) 2006 Kunisan All Rights Reserved.