暮らしの歳時記(108

巣箱の架け替え。

12月ですね。毎年、我が家の庭に野鳥のために4個の巣箱を設置しています。春に無事、子育てが終わって役目を終えた巣箱を外して清掃して架け替える作業をします。全ての巣箱が使用されるということはないのですが、いままでの6年間、毎年使ってくれていた巣箱を外そうとした時のことです。巣箱がグラグラします。あれっと思い、巣箱の中を覗くと使用されていませんでした。巣箱を棕櫚縄で固定するのですが固定用の穴が壊れていて巣箱が安定せずグラグラ状態でした。あーあ、これじゃ、だめだわ、と巣箱を外した時のことです。シジュウカラが近くでじっと私の作業を眺めていました。
思わず、シジュウカラに声をかけました。すまなかったね、と。シジュウカラ:今年はしっかり架け替えてくれるかどうかを見に来たのさ、と。我々も子育てのためにはしっかりと雨風を凌げる巣が欲しいからね、特にここは風が強いし地震も多いから巣箱がしっかりと固定されているかどうかは入居前にしっかりと確認するからね、と。そうなんですよね、シジュウカラやヤマガラたち、巣作り前に巣箱に入り、巣箱の四方をコツコツ、コツコツと嘴でつついて巣箱の立て付けを点検し良否を確かめます。私たちもこの音を聞くとああ、今年も子育てが始まるんだなとわくわくします。今回の巣箱はこの事前チェックで不良住宅、子育てに不適と判定されたわけです。こと、住居に関しては雨風が凌げるか、地震は大丈夫か、など、人間も含めて生物は皆、同じなんですね。シジュウカラに約束しました、今年はしっかり修理して、がっちりと固定するから来春、使ってね、と。シジュウカラ、うん、といって飛び去りました。野鳥に約束した通りに修理して架け替えようと修理の手順をあれこれ考えている伊豆高原での四季折々の日々です。

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