暮らしの歳時記(105

秋の虫たちの合唱、虫時雨。

盛夏の蝉時雨が去り、ちょっと静かな昼のひと時をすーっと爽やかな風が吹き抜けます。いい季節の到来、初秋です。日が暮れてくると秋の虫たちの合唱、虫時雨(?)が始まります。秋に鳴く虫たちのことはほとんど知らないのですが幼かったころ、おじいちゃんと一緒にこおろぎを捕りに行ったことを思い出します。おじいちゃん、こおろぎを捕まえては砂を入れた瓶に入れて家に持ち帰り、餌になる野菜を入れて蓋をし、夜、こおろぎの鳴き声を楽しんでいました。いろいろな種類の虫たちが鳴く伊豆高原の夜、コオロギの鳴き声だけは分かります。秋の虫たちの鳴き声を耳にして秋だなーと情緒を感じるのは日本人を含めわずかな民族だけだそうです。欧米人は虫の鳴き声は単なるノイズ以外の何物でもないそうで学者さんに言わせると欧米人は虫の鳴き声を機械音として右脳で聞き、単なる不快な騒音として処理するのだそうです。日本人は左脳(言語脳)で聞き、言葉として捉えるのだそうです。我が家の庭は全く消毒をしないことに加えて今年の夏の猛暑で雑草取りが滞り、秋の虫たちにとっては天国です。欧米人が騒音と切って捨てる虫たちの合唱を耳にしながら秋の夜長をしっかり楽しめるのは日本人の特権なんですね。虫たちの合唱、鳴くのはオスだけで鳴く理由はメスを呼び寄せるため、縄張り争いなどだそうです。虫の鳴く音の周波数はカンタンが2KHz,スズムシが39004500Hz,コオロギが1000020000Hzだそうです。カンタンという虫の鳴き声は老人に人気なのだそうです。理由は老人でもはっきり聞こえるからということらしいです。歳を取ると高音域の聞こえが悪くなった老人には聞こえませんが、まだこおろぎの鳴き声が分かる我が耳に感謝し、秋の夜長を楽しんでいる伊豆高原での四季折々の日々です。

2010/9/19記

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