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五十肩について|山形市の訪問マッサージと、五十肩・肩こり施術の五日町鍼灸院

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〒990-0829 山形県山形市五日町7-13

 五十肩

1,五十肩ってなんですか?
50歳前後の中高年によく起こる肩から上腕にかけての痛みを伴った病気のことを五十肩といいます。
2,五十肩の原因はなんですか?
はっきりした原因はないのですが、年を取ってくると(加齢)肩関節周囲の弾力性が落ちてきます。
これが以前に肩の軽い怪我をしたことが遠因となって、なにかのはずみで発症します。
この病気は体を動かす人よりもむしろ机に座ってする仕事をしている人に多く発症するといわれております。
これは腱板が変性して、これに慢性炎症が加わって、この病気が引き起こされるものとされております。

五十肩になる原因
3,肩関節周辺の構造はどうなっておりますか?
肩関節は上肢(腕など)と体幹(胴など)をつなぐところにあります。
関節は鎖骨と胸骨を結ぶ胸鎖関節・鎖骨と肩甲骨を結ぶ肩鎖関節そして上腕骨と肩甲骨を結ぶ肩甲上腕関節の三つの
関節でできております。
これに、上腕骨と肩甲骨の肩峰を結ぶ肩峰上腕関節・肩甲骨と胸郭とが滑るように接している肩甲胸郭関節があります。
そして上腕骨にあって「力こぶ」をつくる筋肉を上腕二頭筋といいますが、この長頭が腱となって肩甲骨についており、
昔の井戸にあった滑車のような働きをする滑動機構などが加わります。
これらが相互に働いて肩関節の複雑な動きをおこないます。
一般的には、これらの関節の中心をなしている肩甲上腕関節を肩関節(以後これを肩関節といいます)といっております。
この肩関節は上腕骨の関節頭(丸くなっているところ)と肩甲骨の関節か(凹面の皿状)で一つの球関節を作っております。
しかし、この凹面が浅いためにこの関節は不安定性があって、よく脱臼しやすいことは知られておりますね。
このため、肩甲骨からでて上腕骨に付く筋群(肩甲下筋・棘上筋・棘下筋・小円筋など)はお互いに上腕骨頭を包み込んで
腱板をつくって、肩関節を守っております。
それと同時に、肩関節の運動の支点ともなっております。
そして、この腱板とその上の方にある肩峰と烏口肩峰靱帯のあいだにはクッションの役目をする肩峰下滑液包があります。
この腱板に障害が起きると関節の動きに障害が起きてきます。
また、この肩関節に関係している神経には腋下神経・肩甲上神経などがあります。

肩甲骨と上腕を繋ぐ筋肉

4,五十肩の症状にはどんなものがありますか?
初期:疼痛性筋痙縮期
    放散性疼痛
   運動痛 :腕を上に上げられない。
         腕を背中に回せない。
   夜間痛:時に激痛となります。
後期:筋性拘縮期
疼痛は和らぎます。
運動制限が起こってきます。


5,五十肩の診断・検査はどうしますか?
まず、大切なことは五十肩以外の病気があるかないかを見極めることです。
前方から次のことを観察します。
僧帽筋の非対称性の有無
肩関節前面の腫脹の有無
上腕二頭筋の変形の有無
肩峰下の溝形成の有無
後方から次のことを観察します。
肩関節周囲筋の萎縮や変形の有無
三角筋・棘上筋・棘下筋の萎縮の有無
肩甲骨の位置異常の有無   
圧痛点(押して痛みを感じる点)がどこかをみます。

機能診断
肩関節を他動的に動かして轢音の存在をみます。
肩関節の可動域を自動的他動的に調べてみます。
腕を上げ下げさせて、肩甲骨・上腕骨の動きをみます。
筋力の低下の有無を調べます。
関節の不安定性を調べます。

検査
単純X線検査(ほとんど正常)
血液生化学検査
関節造影
肩峰下滑液包造影
CT・MRI
超音波
関節鏡


6,五十肩の治療法にはどんなのがありますか?

初期の疼痛性筋痙縮期に対しては
局所の安静
温熱療法
温湿布・入浴・ホットパック
超音波
薬物療法
消炎鎮痛剤
筋弛緩剤
精神安定剤
外用薬など
注射療法
局所注射(1%カルボカイン・デカドロン・アルツなど)
神経ブロック(肩甲上神経ブロックなど)

次の筋性拘縮期に対しては
運動療法
温熱療法
拘縮が強いときには手術療法も考えます。


7,五十肩の日常生活での注意点はどうしたらいいのですか?
まず、五十肩以外の病気ではないかをよく診断して貰いましょう。
発症の初めはできるだけ局所を安静(動かさないこと)にしましょう。
1-2週間が経ったら、肩関節を動かすようにしましょう。
 肩は冷やさないようにしましょう。
痛くてもある程度がまんして別の手を使って動かすようにしましょう。
 重りをつかった振り子体操やストレッチ体操をやりましょう。

アイロン体操



 おふろには毎日はいって肩関節を動かすようにしましょう。

五十肩に効くつぼ


当院の治療
右肩が痛いと言われて来院した患者さんでは、右の骨盤が内側に捻れていると推測します。
骨盤の捻れが脊柱起立筋を捻じれさせます。脊柱起立筋の捻れが頚椎のつまりを生じさせま
す。頚椎のつまりが肩の筋肉(棘下筋、棘上筋、肩甲下筋、上腕三頭筋長頭など)の運動神経
の働きを低下させます。主に物を放り投げようとした時、上腕骨骨頭が前方に偏移します。そ
の状態が長く続くと上記の症状になると考えています。それらの捻れ、ずれ、筋肉の縮みを取
り除き、肩の筋肉が通常に働く状態に少しずつしていきます。

五日町鍼灸院五日町鍼灸院

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院長:梁瀬 吉仁