17年12月30日
追って、追って、追って!
狩猟シーズンも半分が過ぎ、今年は今日で最後。
狩猟に出発する時間も遅く、年末で時間が遅くなっても困るので
今日は近めの猟場で行うことにした。
遠藤家の2人と滝浪家の2人の4人で猟の開始である。
見切りもあまりせず、場所を最初に決定し、猟場に着くなり、犬用の無線を準備。
将来の親犬を作るため、今日はガーディー、ハチ、今年の子供のクッキーを連れて行くことにした。
ガーディーは7.8歳になる親犬で最近は鹿も追うが、いのししに断然良くなって来た犬である。
ハチは紀州犬の雑種で今年は猟に連れて行く回数を減らしてみたら、連れて行ったときのパフォーマンスが上がり
単独で鹿を探すし、追うし、それもかなりしつこく追うようになった。
疲れていないときはかなりいい働きをすることを再認識した犬である。
クッキーは今年来た犬で親犬の後ろを少しはついて行くくらいである。
犬がいなくならない程度に訓練をしていきたいので比較的近い場所に連れて行くことにしている。
さて3匹を連れ、山を登り始めると10分くらい登ったところでにガーディーがいなくなり無線を確認すると鳴き始めている。
ハチ・クッキーは見える範囲にいるので様子を確認しながら登っていく。
しばらくするとガーディーのなきは止まり下のほうから登ってきた。
どうもカモシカだったみたいだ。
クッキーの歩きが遅いため呼びながら登っていく。
足跡はほとんどなく犬の反応もよくない。1時間は登っただろうか?
前はこの辺で獲ったなぁと思ってはみるが本日は足跡なし。反応もなし。
さらに登ること1時間。
雪の上に足跡が見え始め、鹿のもの、カモシカのもの、なんとなくいのししのものがある。
いのししのものはなんとなくであり少し溶けかけている感じだ。
鹿の足跡をつめ、登っていくとガーディーがいなくなる。
すぐになき始め、その旨を無線で連絡。
ただ、カモシカの足跡は新しく鹿やいのししの自信がない。
その自信のなさが災いしたのか鳴きは止まってしまった。
今日はだめかな?
なんて思いつつガーディーを呼ぶ。
ガーディーは尾根から右下に行く窪のほうから戻ってきた。
今度はハチがあわてて窪のほうに走っていく。
ほとんどガーディーが戻ってきた方向と一緒である。
急いでハチを呼ぶが行ってしまった。
「あ〜、カモシカおいに行っちゃった」
仕方ないしばらく待つかと弁当を食べ始めようとすると
ハチが鳴き始めた。
鳴き始めたといってもどうせカモシカを追い始めたなと様子を見ているとガーディーもあわてていく。
「また行くのか」
と思っていると
鳴きが尾根よりも右手で止まる。
近い!
場所は悪くない。
「まさかな?」
と思いつつ念のために弁当を片付け、スラグ弾を弾倉につめ、鳴きのほうに進む。
クッキーは私の後ろを走ってくる。
鳴きに近づくと息を整え、薬室に弾を送り覗き込む。
いのししだ!
大きい
80kgくらいはありそうだ。
上手にハチとガーディーが鳴きとめている。
無線でいのししである事をつげ
「もらった」と狙いを定める。
と横からスッとクッキーが私を抜いていった。
「あれっ、やばいな!」
と思ったのもつかの間、クッキーは鳴きとめている犬にかまわず、いのししに向かっていくではないか!
と次の瞬間にはいのししは逃げ出した。
もぎれた!
ハチとガーディーはすぐにそのいのししを追う。
真横に逃げていくようだ。
追い鳴きのあとを私も追う。
クッキーより早くついて撃たねば同じことの繰り返しだ。
走る。
幸い、昔の作業道か獣道がそれなりについている。
崩れているところは飛ぶようにして後を追う。
まもなく追い鳴きがとまり”たて鳴き”になる。
近づいたところで静かに近づいていくと、少し笹があるところで止めている。
狙うが間に草、雑木があり当たるか微妙な感じだ。
しかしクッキの鳴きも近づいてきたため撃ってみることに!
1発、ん、2発!
もぎれた!
当たらなかったみたいだ。
またすぐに追い泣きが始まる。
弾をつめなおしまた私も追う。
今度は追い鳴きが真横から若干下り気味だ。
すぐになきはたて鳴きになり場所も少し遠いが把握できた。
植林地がありその一番下のように聞こえる。
クッキーも今度はすぐ後ろをついてきた。
先ほどの失敗を繰り返さないように植林地でクッキーを捕まえる。
リュックから犬紐を出し木に縛る。
かけである。
またもぎれたら犬の回収に時間がかかってしまう。
紐で縛っていくということは同じ場所に戻ってこなくてはならないのだ。
しかしハチやガーディーも限界に近いだろう
”ここで勝負だ!”
リュックも置き鉄砲のみ持ち近づいていく。
鳴きは植林地の中ではなくその下の笹な中だ!
笹の中は結構怖い。
襲われたら逃げ場はないし、かんたんには動けない。
静かに、なるべく静かに近づく。
出来るだけいのししに気づかれないように静かに!
「いた!」
笹のトンネルのようなところにいる。
犬も笹の中のためか少し遠目で鳴いている
いのししは怒るでもなく静かに小さくなっている
頭を打つようになるべく近づいて狙って
1発!
最後は度胸を決め近くで撃ったので当たっているはずだ。
今度は犬も噛み付きに行った。
やはり当たっているようだ。
持っていた、なたで止めを刺し犬をいのししから引き離す。
すると犬が違うところで悲鳴にも似た泣きから追い鳴きをするではないか?
あれ?
と思っていると数箇所から
「ぶっぶっぶ」
といのししの鳴きが聞こえる。
この笹の中に何匹かいる感じである。
そうなると今度は自分がやばい。
隠れる場所がないのだ。
犬も上手に逃げれないため、あまり噛みにいくことはしない。
犬の鳴きが近づいてくるといのししの20kgクラスが私に向かって走ってきて
人間にびっくりして横にずれて逃げていった。
弾は入れなおしていたが打つ間もなく見えなくなる。
ガーディーがついていったがすぐに鳴きは止まってしまった。
まもなく戻ってくるとまた鳴き始める。
こんどはハチが追っていった感じだ。
すぐに下の方から戻ってきた。
さすがに疲れているのだろう。
何回ももぎれたのを何度も止めたのだ。
オスのため牙もあり精神的にも疲れたはずだ。
さあ、無線で呼ぶかと「1匹止めたことを伝えると」再び鳴き始めた。
今度は2匹で追い始めたようだ。
すぐに小さな窪を超えた、対岸で止め鳴きになった。
無線で再び止め鳴きになったことをつげ急いでその方向へ走る。少し場所は悪いが何とかいける。
鳴きの場所に近づくと先ほど見たような大きさのいのししだ。
少しの悪場で立て込まれていた。
犬は私の反対側でほえているためそのまま撃つことはできない。
私、いのししその向こうに犬である。
上に行くことはできないので落石の心配はあるがいのししの下に回る。
犬は「まだ撃たないのか?」とこちらをたびたび見ながらほえている。
ました近くまで行くとすぐに狙い発射!
その場に崩れ落ちた。
うまい
そのままいれば回収も楽である。
しかし落ちてくるとかなり下まで落ちていってしまう。
急いで上に行こうかとしたとき
犬がやっぱり噛みに行き、いのししが落ちてきてしまった。
受け取ろうかと思ったがさすがに寸前でやめた。
いくら20kgでも落ちてくれば重いし、自分も落ちてしまったらしゃれにならない。
落ちていく、いのししを確認し途中の木に止まったことを確認すると回収に向かう。
先ほどリュックは置いてきたので何もない。
犬は2匹。
つなぐ紐もない。
何とか背負い、休み休みりょっくの場所までもって行く。
背中は血だらけだ。
りょっくの場所で無線をうちむかえにきてもらうことにした。
その後小さいほうの腹を抜き、犬に食べられないように木につるした。
その後最初にいのししの元に行き、腹を抜く。
腹をむき始めたところで延さんが到着。
しばらくしてよしが到着。続いて徹さんが到着。
大きいほうを3分割して背負い、小さいほうを1人が背負う。
背負う準備がすんだころにはあたりは真っ暗!
ヘッドランプを付けての下山となったのでした。
遅くならないように近くに山にしたのに、解体したときには21時。
明日は大晦日だ
ゆっくり休もう
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