ながーい1日


12月2日 天気晴れ

今日は今までの実績から猪と鹿の両方がよくいるところに出猟となった。
午前8時、民宿ふるさと前出発
(猟師にしたらいつ考えても遅いなぁとは思っています)
今回は進さんが”しろ(メス)”、”はかせ(オス)を連れてきたので
私がいっしょに連れて行くことにしました。
全部で6匹。
久しぶりににぎやかです。
しろは、はかせ、ハチ、三郎の親でけんかしないはず。
はかせは今年が狩猟に行く初めての年です。
どのくらいできるか?
今回はそのことも楽しみの一つでした。

目的地に着き、とやまちの人がとやに着いたら犬を放して登ります。
犬を紐で縛り、発信機の電源を入れます。
「到着したよ」と連絡が入ったので”しろ””はかせ””ハチ”と
狩猟経験が少ないほうから放していきました。

登り始めると延さんから「上り始めたのか?」と、連絡がきたので
「登ってるよ」 私
「尾根がひとつ違うよ」 延さん
「ここからも登るじゃん」 私
「そこから行くと猪が寝ているところまでは遠いよ」 延さん
「犬を放しちゃったからこのまま行くしかないよ。しばらく待っててよ。」 私
私はどうもひとつ手前の尾根に上ってしまったみたいで、
犬は離れてしまったので奥の尾根と合流するところまで登り、
その奥に行くことになりました。
前にこの尾根に向かって鹿が登ったあとを見ていたので
てっきりこの尾根に上ると早合点してしまいました。
「しかしこういうときは得てしていい結果が出るもんだ!」
と自分で納得し、登っていきます。

しかし、しかし、やっぱりというか犬はなにも反応を見せません。
近くをうろうろするばかり。
やっと鳴いたかと思ってもすぐに戻ってきました。
こういうときは追ったものは”天然記念物”
そう!
『カモシカ』です。
もちろん獲ってはいけない動物なので足跡を確認しにも行きません。
気をとり直して登るのみです。
大きなならの木やぶなの木を見ながら木の実が落ちてる事を確認します。
猪は木の実を探して移動しますから、この山にも入ってきているかもしれません。
ちょっと期待して登りますが猪の吹いたあとも鹿の食んだあともありません。

尾根の上部を見ると山が明るくなってきているので
奥の尾根とぶつかるところが近くなってきているようでした。
奥の尾根とぶつかるところは下が植林地で
少し奥の上部も植林地でその間に雑木林がありました。
実はこの山に登るのは初めてでどんな山か遠くでしか見たことがありませんでしたので
この雑木林を見たら「ああ、いそうだなあ」
「やっぱり奥の尾根から登れば犬がもっと早く探したかなぁ」
と反省しつつ、若干のぼり気味に雑木林を奥に進みました。

ふと、気付くと”もんた”がいません。
さっき、下に行くのを見ましたが何せ、鳴かない犬なので追っているかは解りずらい犬です。
「何してるかな?」と無線機をとっていると
”はかせ”がものすごい勢いで奥側から下に向かって走っていきます。
「あれ?」
次に”ハチ”と”さぶろう”さいごに”しろ”が!

今度はガーディーが頭の上で鳴き始めました。
どうも”もんた”が追いまわしているところに”はかせ””はち””さぶろう””しろ”がくっつき
違うものを”ガーディー”が追い始めたみたいです。

「掛かったよ!」
と連絡をいれ、弾を散弾銃に入れて犬の鳴くほうを注意しています。

はちの鳴きは下のほうに行き、ガーディーの鳴きは頭の上を回しています。
5匹で追ったほうはとやに落ちそうなので頭の上で追っているほうを注意します。
鳴きが近くなったり遠くなったりしているうちに無線も入らなくなり、
とやの人にも確認してもらいますが下でも入らないとのこと。
山の高くに両方とも回り奥に追い込んでしまった感じでした。

こうなるとおくから再び回ってくるか、犬が諦めてくるか待つしかありません。
と、そんな時
ふと上を見ると鹿が2匹奥から歩いてきます。
犬に追われなかった鹿が引いて来たようです。

銃を持ち直し、静かに体を動かします。
鹿も何かを感じ、立ち止まり耳を動かしています。

静かに、静かに狙いを定め、距離30m。
私から見てちょうど頭の上のほう。

「さすがに止まっているのをはずすわけには行かないなぁ」
と思いつつ

発射!

1匹は倒れ、もう1匹は逃げていきました。
犬はいませんからもう1匹は諦めるしかありません。
1匹はとったことを連絡して山を降ります。
山のよさそうなところを探しながら降りていき、とやの人と合流。

延さんに連絡を入れると犬が入れたところに戻ってきているので向かいの山に入れるとのこと。
鹿が出ないで、犬だけ出ることは少ないので向かいの山に逃げたのか確認するとのことでした。

とやの人は待ちの場所を移動。
私は鹿の腹をかえし昼食。
昼食はとったものの無線がほとんど入りません。
鹿がありませので迎えにきてもらわないと動けません

1人で無線もはいらないところで待つことになりました

待つこと4時間!

鹿の出てくるところではなかったので暇を持て余します。

川が太く、渡って足跡を探すと言うこともできません。

ただ、ただ、待つこと4時間。

ながーい1日でした。

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