7.山中にひとり
12月某日 晴れ
本日は愛猟会ともう1グループとの合同での狩猟になりました。
朝8時に民宿ふるさとを出発。
滝浪家ではオズ、もんた、ガーディー、タンクの4匹を連れて行きました。
本日は人が多いため3か所に同時に犬をかけることになりました。
登る山に到着し、準備が終わると犬を放します。
犬は喜んで山に入っていきます。
鹿の臭いでもするのかと思い急いで私も上り始めました。
しばらく登ると犬は用を足しているではありませんか。
”なんだ”と思いつつ、犬が動き出すのを待っていました。
犬の準備が終わったようなので登り始めると尾根の右側に向けて犬が何かを探しに行きます。
”どんな感じかな”と様子をうかがっているともんた以外は戻ってきました。
また戻ってきた3匹と登ります。
犬は今度はなかなか人から離れません。
1時間くらい登ったところで今回は尾根から右側に進路をとりました。
いつのまにか、もんたも戻ってきています。
進路を右にとり道なき道を進むと、犬が私の先を急ぎ始め見えなくなりました。
今度は進路が決まっているので犬のあとをおって私も進んでいきます。
見えなくなってしばらくするとオズが鳴き始めました。ガーディーも鳴き始めます。
掛かり鳴きから追いなきに変わります。
どうも今回は鹿みたいです。
私は鉄砲に弾をいれ、準備をして鳴きを確認。
犬の鳴きは進行方向の置くへと鳴いていくので、私も進み、見通しのいい小さな尾根にたどり着き様子をうかがいます。
鳴きを確認しているとUターンして私の下のほうを上ってきた尾根のほうへと移動します。
もう1匹、タンクの鳴き声がオズの鳴き声とは違う進路で私の前方を上に登ってきます。
どうも、オズ、ガーディーとタンクは違うものを追っているようです。
もんたは鳴かないので、どこにいるかは解りません。
オズとガーディーの鳴きは登った尾根に近づき、またかなり下がった位置に感じました。
もう少しで鹿が山から、とや待ちの場所にとび出るはずです。
山にいる人間は”音がなるかな?”と聞き耳を立てている時間帯です。
特に私は”何発なるかなぁ”なんてことも考えています。
狩猟が終わったあとの反省会での話題にしますんで。話題というよりも酒の肴にするという感じかな。
1発しかならないときは”おー”という感じです。
なんといっても、鹿も必死で犬から逃げていますので、めいいっぱい走っているときはめちゃくちゃ速いですから。
一度、とやまちをしているときに鹿が出てきた時の早いこと早いこと。
これは当たらないぞと思いつつ1発、2発、3発、当たらない。
なんてことがありまして、その時のスピードを見てとやまちの人は凄いなぁと再確認していましたから。
1発、2発。”止まった”と連絡がしばらくしてありました。
下からの連絡があり、2匹犬が出たみたいなので耳を済ませると、タンクはまだ山を回しているようです。
さっき登っていった所あたりを何回か追いまわしています。
やっと、近づいてきて犬が確認できました。
しかし、何を追っているのかは確認できません。
私のいる場所の下をとおり上った尾根のほうに行き声が聞こえなくなりました。
尾根を越えたようです。
犬は周りにいませんので様子をみるしかありません。
何を追ったか確認するため犬の通ったところあたりまで移動し、足跡を確認しました。
”たぶん鹿だなぁ”と思っていると”犬が川に出た”と連絡がありました。
どうも奥に鹿を追い出し、タンクはやめて出てきてしまったみたいです。
登った尾根に戻って山を降りてもよかったのですが、行ったことのない山だったので先に進み山を見ながら降りやすい所を降りようと考え、先に進みました。暖かいところで昼ごはんをとろうとしたらもんたが戻ってきました。
何をしていたのか、どの犬とも一緒には追っていなかったのか1匹だけ戻ってきました。
しばらくは一緒にいたので昼食をとることにしました。
食べているともんたがあっちに行ったりこっちにきたりふらふらしています。
特に気にしていなかったらいつのまにかもんたがいなくなっていました。
昼食中だったので気にしないで1人でご飯を食べていると何か左後方のほうからごそごそ音がします。
”もんたが来たかなぁ”と見てみると、鹿が!
急いでメンパの蓋を閉め、おかずの蓋を閉め、鉄砲を持ち1発、2発。
何とか、なんとか鹿は倒れたみたいです。
急いで駆け寄り、まだ生きていたので止めさしをしました。
すると鹿の来た様にもんたもやってきました。
もんたが鹿を追ってきたみたいです。
下のほうでは先ほどのしかの解体などで急がしそうで、どうも私の鉄砲の音は聞こえていないようです。
場所はよさそうなので、ひとりで下すしかなさそうでした。
食べかけのお弁当を片付け、もんたと一緒に降りていきました。
ちなみに食べかけのお弁当は食べれづじまいでした。