5.またまたまた どうしても猪を求め走る
11月末 天気晴れ
本日は前回と違い天気もよく、温かな陽気の中での猟になりました。
総勢13人の大グループです。
今回は大勢のため3箇所に犬を掛けることになり、私も今回は犬掛けさんです。
また今回は進さんが私の登るところの逃げそうな場所に待っていてくれました。
今までの狩猟では進さんの所には獲物が出なかったため今回は1番出そうなところです。
犬の準備をして登り始めると対岸の山で犬が鳴いています。
武田さんの犬が鳴いているようです。
”掛かったのかな?”と思って連絡してみると
”発声練習中”とのこと。
”なかなか掛からないな”と思っていると私の犬がいなくなり少し上のほうで鳴き始めました。
”掛かったぞ”といつもの連絡をし、しばらく様子をうかがいます。
犬の鳴きが山の中を動き回っていると思ったら鳴きの場所が止まったようです。
鳴きが止まる”立て込む”ということは猪の可能性が高いのですが場所の特定ができず、下からの連絡待ちです。
延さんからの”あの窪の中腹あたり”との連絡を受け、急いでその方向に下りました。
ちょっと降り始めると犬の鳴きが変わってしまいました。
もぎれたみたいです。
”もぎれた”との連絡をいれ待ちの人の注意を促します。
犬の鳴きは私の下を通り、登ってきた尾根を鳴きが下ります。
”登った尾根を落ちるぞ”と連絡し、私自身も獲物が尾根を登って来てもいいように尾根に移動しました。
しかし立て込んだように聞こえたけれどあまりにも短く、”鹿かな”と思い”鹿かも”と連絡をします。
犬の鳴きは尾根を下り聞こえなくなりました。
”もうなるはずだけどねぁ”
”ならないなぁ”
”連絡ないなぁ”
”静かだなぁ”
”どうなったのかなぁ”なんて思いつつしばらく待ちます。
あまり連絡しすぎると獲物が人間の気配を気取り、思ったところに出なくなってしまいます。
みんなわかっているので静かに待ちます。
と、そのとき
”犬が出てきた”
進さんの声。
”物は”延さん声。
”でてこない”
と進さん。
犬が出てきて獲物が出てこないということは90%以上ありません。
さあ、下では出てきた場所の大捜索です。
犬も進さんを通り越して捜索中みたいです。
上では私が”どうなったのかな?”と思って待っていると
”進さんの少し奥に獲物の足跡がある。猪だ猪だぞ”と延さんからの連絡があり
その足跡をつけて、のぼりを探しているとのことでした。
1つの犬をそののぼりにつけるとまもなく犬が鳴き始め奥に向かって鳴いていきます。
私も奥に向かい山中を奥に向かいます。
逃げた猪を獲るのは大変なことです。
ちょっと意味は違いますが
”引き猪の後は追うな”というくらい通り過ぎた猪は止まることなく逃げ続けます。
鹿は逃げて犬が離れると後ろを確認しながら立ち止まっています。
そのため逃げた鹿は獲れますが猪は獲れないのです。
それでも犬は猪を追っていく以上私も同じ方向に行かなくてはなりません。
幸運にも犬は鳴き続け逃げる方向はわかります。
また山を登らず、道路と同じ高さを奥に向かい逃げていくようなのです。
猪とわかった以上、私も急がなくてはなりません。
”前回、前々回も走ったなぁ”と思いつつ、奥へ奥へと急ぎます。
そうすると”立て込んだぞ”との連絡が。
対岸で山を登っていた武田さんが”OO沢の奥の林道の終点くらい。高さも林道くらいかな”と連絡してくれます。
林道といっても今わ使われておらず、がけは崩れ車は入れません。
山中から下のほうへ方向をとり林道へまずでて、奥へ向かうことにしました。
林道に出ても沢は見えません。
もちろん犬の声の聞こえません。
延さんに連絡すると延さんは”車で林道の終点の下まで行きそこから登ってくれる”とのこと。
2人でなるでく早く着くようにするようです。
林道に出てからはひたすら走っては歩き、走っては歩きの繰り返しで奥へ急ぎます。
10分〜20分、奥に行ったでしょうか。
かすかに犬の鳴き声が聞こえます。
カーブを曲がると沢が見えます。
”よし、あそこだ”と位置を確認できました。
位置を確認するとがんばりも利きます。
もう少しというところでじんきちを投げ捨て、鉄砲のみ担ぎ、身を軽くして急ぎます。
ついに、ついに獲物を発見。猪です。
どうろよりも5Mくらい上の岩盤の中で立て込まれています。
いつのまにか犬も3匹になっていました。
のぼりに入れた犬以外にも匂いをつけて追ってきた犬が一緒に立て込んだようです。
猪に気づかれないようにやや奥の登れそうな岩盤のところを登り、弾を込め、近づきます。
”あれ”さっき立て込んだところにいません。
場所を少し移動し、立て込んでいるようです。
静かに、静かに移動します。
”いた”犬が囲んで吼えています。
猪は正面の犬に向かって突っ込んできます。
犬と猪の真剣勝負です。
銃を構え、犬と猪が距離を置く瞬間で猪と私の直線上に犬がいないときを狙います。
そういえば、別グループの荒尾さんが”肉をいためないようにやや後ろから前方に向かって撃つ”と言っていたなと思い出し、猪が向きを変えるのを待ち、
”発射”
今回は一発で倒れました。
”止まった”と連絡をすると延さんがやってきました。
しばらく2人で話をし、下ろすところまで猪を引っ張り道路まで下ろしました。
”今回も走ったなぁ”と思いつつ、旧林道をのんびり歩いて戻りました。

今回の写真は解体終了後の骨だけの猪の頭です。
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