11月15日 さあ解禁


11月15日は狩猟期間の解禁日です。
朝8時に民宿ふるさと前に井川猟友会3グループが集合し今シーズンの猟期中の安全を願い猟場へ出発です。今年の夏には大井川の河原には多くの鹿の足跡があり”今年は鹿が多いぞ”と期待していました。
 本日の猟場に到着したら配置決めです。仁田、崩れ沢、にんじん窪と3箇所に犬を入れることになり私は延さんと仁田に犬を連れて行きました。船で対岸に渡り犬4匹と延さんと私と犬掛けに出発です。10分ほど奥に進み山に入ります。犬の鎖をはずし私が山に入ります。犬は私を置いて、とっとと先を急ぎます。犬の進む方向を確認しつつ私も必死に山登りです。犬のすすむ方向を確認するのは、猪にかかった場合立て込んだときに少しでも早くその場所に行くためです。暫くすると犬が見えなくなり帰ってきません。様子をうかがいながら山を登ります。そうすると犬が鳴き始めました。”かかったぞ”とのよしの一言。今日はよしは犬の様子を見てみんなに知らせながら指示をする役目です。
 犬が何かにかかった場合、追いなきのときは暫くその場所で様子をうかがっています。そうすると何か斜め上のほうから、かさかさ音を鳴らしながら何かが走ってきます。肩から鉄砲を降ろし、弾をいれ、安全装置をはずし準備をして待ちます。そうすると三のまたの鹿が走ってくるではありませんか。そこで私は鹿のやや前方の下気味を狙い引き金をひきました。何でやや前方の下気味を狙ったかというとこの場で倒れてしまうと下まで鹿を持っていかなければなりません。足にでもあたり逃げ足が鈍り、犬が追うことにより下でトヤ待ちしている人のところに出ればそれに超したことはありません。ところが、ところがです。なんと倒れてしまうではありませんか。去年もそうでしたが狙うとはずれ、はずすとあたってしまうんです。とめたことの喜びもありますが下まで下ろすことを考えたら喜んでばかりはいられません。だってひとりで下までおろさなければならないんです。この時点ではかなり山を上っていましたから、下ろすのも大変です。
 ”とまった”との連絡をいれ、鹿に紐をつけ引っ張り始めました。応援にも来てくれると連絡が入り何とか引っ張り始めると、犬が鹿に噛み付き重くなって仕方ありません。犬を怒りつつ必死にひっぱていると鹿が・・・
 なんと私を置いて、がけを落ちてしまい見えなくなるではありませんか。”まずい”せっかく獲った鹿が!と思うと同時に犬が落ちた鹿めがけて走っていきます。またまた”まずい。鹿を犬が食べてしまう”。犬も獲った獲物をたべたいのです。
 ちょっと動揺して”落ちた”と連絡を入れると、”どうした何が落ちた。大丈夫か”との連絡が。そうだ、何が落ちたか連絡しなくては私が落ちたように聞こえるかも。そういえば応援にも来ると言ったが、来たら鹿がなかったでは申し訳ない。鹿が落ちたことを連絡し、急いで鹿を探しに(急いでといってもあまりいい場所ではなかったのでそんなに早くはありませんが)降りていきました。
 ”ない、ない、ない”降りても降りても鹿が見えません。
 川が見え始めると犬がちょろちょろ動いているのが見えます。登り始めた高さまで落ちてしまったようです。川に降り付き鹿を確認。犬は大して噛みもせず待っていました。今年初めての猟で疲れたのか、鹿の味を忘れてしまったのかは解りませんが、何とか鹿は無事でした。暫く待つと応援者と合流し、鹿を解体、鹿を仲間のところへ運んでいきました。
 今年は猟の醍醐味を初日に味わうことができました。犬を掛け、鹿を出し、走ってくる鹿を見、止め、引っ張って山を降り、解体し、かえって食べるという最初から最後までかかわることができました。

                                                     仕事中に!につづく
 

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