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○ピアノは普通の楽器に比べて、複雑なのです。
 よって、調律には高度な専門知識と経験が必要なのです。


楽器には「弦」を使って演奏するものがたくさんありますね。例えばバイオリン、ギター、三味線など、これらは演奏前に演奏者自ら調子を調べ音合せをしているのをよく目にすると思います。しかし、ピアノだけは演奏者ではなく専門の調律師が行うのです。

何故かというと、ピアノは構造がとても複雑で精密機械のようなのです。しかし、その反面、その調整はもっとも手工的ですの、専門的な
訓練を受けた調律師が必要なのです。


また木材、羊毛、皮など、天然素材を使った精密部品が数多く使われているため、温度、湿度の影響を受けやすいのです。私達が病気の診断や治療をお医者様にお願いするように、ピアノの健康管理には音の専門家である調律師が必要なのです。

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○ピアノ全体のコンディション作りをする作業のことです。
 主に@調律 A整調 B整音、の三つの工程があります

【調律】−音程を正しく合わせる
弦の総数約230本、その1本1本の音を聞きながら弦が巻かれたチューニングピンをチューニングハンマーで回し、弦の張力を加減する作業です。それぞれの音がピッタリ合うように微妙な調整をします。


【整調】−タッチを決める
心地よいタッチを得るために、アクションやペダルを調整します。
全ての演奏に対応するアクションの状態や、鍵盤、ペダルの動きを
調整します。

【整音】−音色、音量をバランスよく整える
美しい音色を生むために弦を叩くハンマーの状態を調整します。
ハンマーのフェルト部分に針を刺したりペーパーを掛けて形状を整えることで、素晴らしい音を作り出します。

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○調律の回数はピアノの使用頻度により異なります。

コンサートホールなどでは、演奏者になり代わり、その音楽の一部として行うので、演奏会の度にことさら念入りに調律いたします。

ご家庭のピアノは年に1〜2回の調律をお勧めします。ほとんど使わないから調律しなくてもよいと思っておられる方もおりますが、これはピアノの寿命を縮め、品質の劣化にもつながります。最低でも2〜3年に一度の調律をお勧め致します。


また新品のピアノは狂いが早いので3ヶ月も経つとピッチが下がってしまいますので、小まめな調律が必要です。

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○調律時間は、ピアノの状態により異なります。

ご家庭で定期的に調律している場合は1時間半〜2時間程度が一般的です。2〜3年も間隔があいたり、室内の温度、湿度がピアノの環境に適さない場合、また狂い方の程度、故障の有無、タッチ、音色の変更などによっても時間が異なります。

またピアノを通しての会話も大切で、調律の前後の診断結果やこれからの注意事項、楽器情報の交換など、いずれにしても少し多めに時間を取ったほうがよいでしょう。その他にも調律師の経験、技術の程度によりかなり時間に差が出ることがあります。

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○多くの修練と経験が必要な世界です。
 人によって違うことを知って欲しいところです。


ピアノには一台一台「個性」があります。更に演奏者のタッチや音の好み、ホール(部屋)の響き、暖房は、ピアノの置き場所は、また弦のねじれ、ハンマーの状態など、こと細かく配慮し仕事を進めなくてはなりません。

感性は習うことでは決して育まれません。長い年月をかけて非常に繊細な「耳」と「手」の感触を育てることから始まります。調律師の耳が音づくりの「感性」への入り口になっている以上、ピアノの個性に加えて調律師の個性がでることは避けられないところです。




 ピアノ調律専門家 佐藤政行 ピアノ工房ハーモニー
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