北海道
夏の北海道は、良い。北海道には梅雨がない。学校が夏休みになると、観光客が多くなるので、その前に行くことにしている。しかし、まだ行っていない所は、根室(知床は2回も行ったが)と襟裳岬くらいだ。襟裳岬は、森進一の歌のように”何もない”所(風が強いだけ)らしい。どちらにも、多分、行かないだろう。
日程と旅の目的(太字は主目的)
6/23・金・・・出発
→名古屋港19:00フェリー出港
6/24・土・・・仙台寄港
6/25・日・・・11:00苫小牧入港
→支笏湖・泊
6/26・月・・・仁木のサクランボ
→積丹半島のウニ・泊
6/27・火~29・木・・・
鵡川(むかわ)/ハスカップ→
恐竜博物館・泊
6/30・金~01・土・・・
旭山→旭川・泊
7/02・日~03・月・・・
サフォーク種の羊→
苫前(日本海に沈む夕陽)・泊
7/04・火・・・沼田→ホタルの宿・泊
7/05・水・・・苫小牧19:00出港
7/06・木・・・仙台入港
7/07・金・・・11:00名古屋入港
→帰宅
苫・・・苫小牧
支・・・支笏湖
サ・・・仁木のサクランボ
積・・・積丹のウニ
む・・・鵡川(むかわ)・恐竜博物館
ル・・・レストラン ル・ゴロワ
旭・・・旭岳・旭川
羊・・・士別・羊の丘
前・・・苫前
沼・・・沼田・ホタルの宿
襟・・・襟裳岬(多分、訪問しない)
知・・・知床(今回は訪問しない)
23日(金)
出発→名古屋フェリー港/19:00出港
全長=200m 幅=27m
15,700トン
最大速度=26.7ノット(49Km/h)
通常は40Km/h以下のようだ。
乗船券には、①インターネット割引(10%引)、②早割(約50%引)、③2人合わせて百才以上(特等室限定で30%引)の3種類あり、②早割で特等室を手配したかったが、部屋数限定で早い者勝ちに出遅れ、③の百才以上も確保できず、①インターネット割引の1等室になった。
船内のレストランは、ビュッフェなので、あまり好きではなく、近所のスーパーで夕食を買ってから出発した。船内には、椅子とテーブル席が十分に置かれている。狭い船室で過ごさず、こういうテーブルでくつろいだり、飲食しながら過ごせる。
20:00頃から、無料の演奏会があった。一人でシンセサイザーで打楽器のリズムと弦楽器のコード演奏と、シンセサイザー機能付きの管楽器を演奏した。多機能な人だ。
24日(土)
16:40仙台入港/19:40仙台出港
バアバが一年前のことを思い出した。「去年、隣のテーブルの人が、牛タン弁当を食べてたよね。でも、AEONには売ってなかった。どこで買ったのだろう。」ということで、フロントへ聞きにいって、情報を得てきた。AEONの向いに、善治郎という店があるらしい。
AEONまで1.6Km。バアバを船に残して、一人で買いに行った。
野菜サラダ類を買ってきてと強く言われたので、道路を渡り、AEONで買い物を追加後、港に戻った。往路は元気だが、帰路は遠い。
牛タン弁当(牛タン8きれ)=¥1,830 おいしかった。
25日(日)
11:00苫小牧入港
舞鶴23:55→翌20:30苫小牧着のフェリーもあるが、到着したらすぐにどこかのホテルに入らねばならず、船内で2泊して11:00に入港するのと、大きな差はない。2泊してのんびり旅するのもいいものだ。
今夜の宿は、休暇村支笏湖だ。最短コースだったら35Kmだが、事前に、イチゴの直売店がありそうな場所を見つけておいたので、苫小牧→室蘭→伊達→洞爺湖→支笏湖=120Kmで、休暇村へ行った。途中、”道の駅あぶた”と”きのこ王国”で、イチゴののぼり旗を見つけたが、イチゴは売り切れた後だった。残念!
休暇村のウエルカムドリンクは、ハスカップジュースだった。ドキッとしたが、酸っぱくなかった。・・・期待外れ
夕食はビュッフェ。
全て、それなりにおいしかった。
今日は宿泊者は満室らしい。デザートは部屋へ持ち帰って食べてほしいと言われた。
ミニパンケーキ+ツブあん、チョコファウンテン+チョロス、アイスクリーム、コーヒーを部屋に持って帰った。
26日(月)
ニセコはスキーシーズンには、長野県白馬村をもっと高級バージョンにしたような所だ。ここに、高橋牧場があり、乳製品やピザなどの飲食施設がある。
敷地内には、レストラン、スイーツ、アイスクリームなど色々あるが、チーズ工場に併設のピザ屋が美味しい。左の写真、窓から羊蹄山が見えている。・・・スマホでは写せないが、人の目には、右の写真のように見えている・・・
ニセコから今夜の宿の積丹半島に向かう途中にサクランボの産地の仁木がある。
本州ではサクランボは終わっているが、北海道ではシーズン真っ盛り。去年もこの店で買った。去年おしゃべりしたオバサンはいないようだった。
道の駅に車を停めて、トイレ休憩し、サクランボを食べた。1300円/パック(何grか不明だが、スーパーのパックの2倍以上)美味しい。さすがに佐藤錦だ!
宿にチェックインには早いので、近くの神威岬(カムイ岬)へ行った。バアバは景色を見た瞬間に、「歩けない。行かない。」(写真では分かりにくいが、草藪の中の道に、蟻の行列のような人の列が、岬に向かっているのが見えた)
ということで、記念撮影だけ。
なごみの宿いい田(積丹半島にある民宿)・・・昨年も、ここに泊まり、海鮮料理、特にウニが美味しかった。
今年も同じコース(ウニ2倍コース)を頼んだ。
ウニは2種類あって、赤ウニはバフンウニ、白ウニはムラサキウニ。標準コースはムラサキウニだが、バフンウニが入荷した日は、アップグレード(¥2700)可能。一人分をバフンウニにしてもらった。ウニ2倍コースなので、バフンウニが1人前+ムラサキウニが3人前のセットになった。
食べ比べた結果・・・ムラサキウニ < バフンウニ < ムラサキウニ丼(温かいごはんにウニをのせた) < バフンウニ丼
丼にした美味しさは別格でした。
お腹一杯で、最後まで食べ切れません。
27日(火)
今日は、特にテーマはない。次の宿(静内)まで250Km。
積丹→厚真(アツマ)のハスカップ→鵡川(ムカワ)でコインランドリー→静内のホテルを目指して出発
厚真の手前の道の駅・安平(アビラ)でトイレ休憩したら、イチゴを見つけてしまった。ラッキー! ¥650を購入
車の中で、イチゴタイム。酸味は普通だが、香りと味が濃く、非常に甘い。”きらぼし”と言うらしい。
あまおうも甘くて美味しいが、ワイルドさがない。北海道のイチゴは野性味が残っている。
厚真に着いたが、ハスカップ農園を見つけられない。走り回っていたら、「ハスカップの町 厚真」の大きな看板があった。観光協会か何かの電話番号が書いてあったので、バアバが電話した。やりとりがおかしい。30m位斜め前で若い女性が手を振っている。バアバも振っている。電話の最中に、お互いに、すぐ近くだと分かったらしい。
「特にハスカップ摘みをしたいわけではないが、どこかで購入して食べたい。」と言ったら、ハスカップを売っている可能性が高いスーパーを教えてくれた。
教えられたスーパーを見つけた。レジのお姉さんに、「酸っぱい? そのまま食べれる?」と聞いたら、にこやかに「大丈夫ですよ」と言ったので、信じて、購入。¥1300/パック
鵡川に着いて、スムーズにコインランドリーを見つけられた。隣はセブンイレブンだ。洗濯の待ち時間に、トイレを借りたり、ホットコーヒーを買ったり、車内で、ハスカップを食べた。なるほど、酸っぱくはない。まあまあ甘い。
洗濯を終えて、出発。静内まで、50Km。
少し走ったら、国道の両側は競走馬の牧場ばかりになった。こんなに多くの競走馬を育てているのか。
静内は大都会だった。家電量販店、日用品量販店、ファミレス、マクドナルド、コンビニ・・・宇治市にはない数だ。産業は競走馬だけだろう。ものすごい経済力だ。
16:30無事に静内のホテルにチェックイン。
28日(水)
ここは20間道路という。道幅が36mらしい。春には、道路の両側の桜がずーっと奥まで満開になるらしい。今は、葉桜で花が咲いていないことを承知で来たのだけれど。
優駿記念館・・・オグリキャップ(競走馬)の記念館。この辺りはサラブレッド銀座と呼ばれており、競走馬の牧場が連続している。
子馬がかわいい。母馬が必ず道路側に立って、お乳を与える。我々には子馬が見えない。
牧場が無数にあるが、この人達の収入源はどうなっているのだろう。
競走馬を産ませ、育てて、競りにかけて売るのだろうな。これだけの数の牧場の経営が成り立つのだ。
鵡川(ムカワ)に到着
鵡川はシシャモの町。普通、我々が食べているのは”カラフトシシャモ”で、本当のシシャモではない。そのことは知っているが、さて、子供の頃に食べたシシャモは、どっちなのだろう。何となく、途中でシシャモの形が変わった気がするのだが。
夕食のテーブル上に、シシャモを追加注文するためのパンフレットがあった。なんと、メスよりオスの方が高いのだ。オスの方が美味しいからとのこと。
これで分かった。子供の時に食べたシシャモも卵がおいしかった印象が強いから、カラフトシシャモを食べていたのだ。
夕食にでたシシャモはオスだった。いつも食べているカラフトシシャモより、骨が少し固かった。
明日は穂別の恐竜博物館へ行くのに、TVのニュースで、穂別のメロンのハウスをヒグマが荒らしとのこと。出くわさないか、気持ちが悪いな。
29日(木)
朝食に、小ぶりだったがシシャモが3匹ずつ出た。メス2匹、オス1匹。これで、シシャモは満足。
穂別恐竜博物館
地元の荒木さんが、偶然見つけたホベツアラキリュウ(首長竜)のレプリカ
7000万年~1億年前に海中に生息していた首長竜=モササウルス・アンモナイト・イノセラムスの実物大骨格標本
これを展示するために、この博物館を建てた。その後も化石の発掘は続いたが、クリーニング(削り出し)ができず、岩石に包まれたまま、倉庫に保管されていたが、ここを訪問した大学の先生が、恐竜の化石の可能性がある物を見つけて、大規模な発掘が行われた。
全身骨格が採掘された。普通、恐竜は死ぬと、横に倒れて土に埋まり化石になるが、下になった部分の骨格は壊れやすく、全身の化石が発掘されることは珍しいらしい。この恐竜は全身の骨格が揃っている。ここは、当時は海(海岸)で、大きな洪水(土石流)があり、大量の土砂と一緒に恐竜が流されて、立ったままの姿勢で海中に没したのではないかと考えられている。
この記事をずっと以前に新聞で読んでから、この博物館に来たかった。この化石を掘りだすのに、化石が含まれた岩石を6トン採掘したとのこと。小さな町で経済力が乏しく、岩石から化石を取り出せないと書かれていたが、膨大な人力を投入して、岩石から化石を取り出したとのこと。
ジイジは、状況証拠から元の状況を推察する(導き出す)のが好きだ。フーン、遺跡発掘も面白そうだなと思った。
カムイザウルスジャポニクス(むかわ竜)
これはレプリカで、室内に展示するために尻尾は外されている。
2019年に新属新種として発表された。穂別で発掘された国内最大の恐竜全身骨格化石。
補足・・・むかわ竜は恐竜で、恐竜と首長竜は違うとのこと。
大小様々なアンモナイトなども展示されているが、説明しきれない?!
翌々日は旭川なので、その中間の平取(ビラトリ)のホテルを予約しておいた。13:30頃に着いたので、スズランの群生地に行こうとしたが、場所が分からない。予約したホテルで道を聞いたら、「もうシーズンは終わったので、ゲートは閉まっている。」とのこと。「他にする事がない。」と言ったら、チェックインできますよとのことで、部屋へ。
平取産牛肉の・・・というメニューで予約したので、ステーキかなと思っていたら、本格的な会席料理だったが、甘い味付けだった。
30日(金)
富良野に、レストラン=ル・ゴロワ(倉本 聰が監修したレストラン)があり、バアバが行きたいと言い、3月下旬に3日間のいずれかで昼食をと電話を入れたが、すでに満席で予約できなかった。
ル・ゴロワに行くつもりで、旭川と富良野の間に宿泊する計画だったので、旭川に住んでいるバアバの知り合いからの情報で、旭岳の南西山麓の宿(花神楽)を予約しておいた。
途中、富良野のメロンの直売所で、メロンを購入したが、今が食べ頃のメロンはなかったので、3日後に食べることにした。
しばらく走ったら、スーパーがあり、北海道産のイチゴと増毛(北海道・日本海側)産のサクランボを購入。
15:00にチェックイン。コーヒーブレイクしてから、イチゴとサクランボを食べた。サクランボは小粒で、銘柄不明だが甘い。イチゴも甘い。イチゴの味には、イチゴらしい力強さがある。予想通り、今がシーズンなのだろう。
夕食
トマトにチーズや肉を詰めて蒸し煮にした鍋がおいしかった。
鍋のトマトを食べ終えたら、片づけられそうになったので、残ったスープ(汁)にごはんを入れて食べたいので、鍋を残してもらった。予想通り、おいしかった。
7月1日(土)
今夜は花神楽に連泊。
特にテーマはなかったが、北海道は蕎麦の産地なので、旭川の蕎麦屋を事前に調べておいた。信州(長野県)で美味しい蕎麦やったなと思っても、北海道産のそば粉だという場合も多いらしい。
”十割そば・いぬい”・・・久しぶりに美味しい蕎麦だった。
暇つぶしに、十勝岳温泉(十勝岳の中腹)までドライブし、宿に戻った。
夕食は美味しいが、食べきれない。
2日(日)
今日は士別の羊の丘へ。2018年6月に行ったことがある。
下の写真は、その時のものです。
牧場のゲートを入ると、遠くに羊の小屋があり、その前に羊の群れがいた。バアバはかわいい羊に会えると、ルンルンで歩いていたが、突然、引き返した。その理由は?
ここには、サフォーク種の羊がいる。サフォーク種は、食用でおいしいことは知っていたが見たことはなかった。
2018年にここに来た時に、何も考えずに牧場に入り、羊小屋に向かって歩いていたが、サフォーク種は、真っ白ではなく、頭は馬のように長く、真っ黒で、眼と眼の間が異常に広く、表情が読みづらい。言葉は悪いが、我々が漠然と思っている真っ白でかわいい羊にはほど遠かった。
何も考えずに、2人で羊に近づいて、「ちょっとグロテスクだな」と思った時に、羊の群れが一斉にノソッと動き、こちらに向かってきた。正直言ってギクッとした。羊は白いと思っていたので、頭がちょっぴりパニックになり、バアバは引き返してしまった。「今度は大丈夫。」と心を決めてきたらしい。
前回は、もう一つ問題があった。牧場の入り口のゲートの横に、エサ(有料)を置いてあったが、ジイジは人間の気まぐれで動物にエサを与えるのは嫌いで、本来の飼い主から与えれれるべきものだと考えているので、エサを買わずに、牧場に入ったが、羊たちはエサを期待して近づいてきたのだ。バアバがいなくなった後、羊たちが「エサを持っているだろう」と言うような顔でやってきて、ジイジのポケットをツンツンした。
今回は、エサを買ってきたよ。
さて、今回のバアバは?・・・
入口の無人販売機でエサを買って、羊小屋まで歩いた。
羊小屋に近づいても、羊が出てこない。
食事中だったのだろうか。1匹だけが、我々に興味を示して、小屋から出てきた。
羊を持て余し気味のジイジ。手に持っているエサを狙ってつつきに来る。地面にエサを撒いても、無視された。撒かれたエサは後でゆっくり食べたらいいと知ってるようだ。
ジイジが羊に遊ばれているのを、こんな近くで撮っているのだから、バアバの進歩と覚悟の大きさが分かる。
エサを持っていると思われたら、突っつかれるので、バアバは手のひらを広げて、何もないというゼスチャーをして、羊になめられたらしい。逃げ出さなかったから、大進歩!
話には続きがあって、2023年4月18日のTVの放送で、体は白く、頭が黒い羊の子供が紹介された。バアバが、「前に見た頭が黒い羊の子供? こんなにかわいいのなら逃げなかったのに。」と言う。
「多分、違うよ。”世界一かわいい羊”というのがいて、頭は黒かったはずだ。」
ネットで調べたら、ヴァーレブラックノーズシープというらしい。日本では、那須どうぶつ王国と滋賀県米原市のローザンベリー多和田という観光施設にいるらしい。(写真をコピーして掲載すると著作権侵害なので、興味ある方は、各自ネット検索してください)
もうひとつ・・・ひつじのショーンは、サフォークらしい。日本は、普通、アニメの主人公は、かわいくて、美しい(最近はそうでもないが)が、外国は、そうではない主人公が多い。どちらが、”差別意識”が強いのだろうと考えてしまう。
昼食は、サフォークのラムのステーキの予定だったが、お腹が一杯で、ここのレストランのステーキは無理なので、町へ戻り、道の駅でイチゴとサクランボを食べた。
次の宿の苫前(とままえ)(日本海)まで90Km。2回くらい山越だ。キタキツネが5匹(回)以上、現れた。時速60Km以上で走っているので、ジッとは見ていられないが、どれも、痩せてガリガリで、毛には艶がなく、皮膚病かなと思うような10円ハゲが一杯あるように見える。そうか、夏毛に生え替わっている最中か。車の前を横切って、車に近づこうとするキツネが複数いた。そうか、エサを与える車が多くいるのだ。ジイジは自然界の動物にはエサを与えない。
日本海側に着いた。ここで2連泊する。日本海に沈む夕陽を期待してここを予約したが、天気が悪い。(右は、道の駅から海をながめた写真)
3日(月)
苫前から日本海沿いに町が3つ並んでおり、それぞれが日帰り温泉でホテルを併設している。
苫前→7Km→羽幌(はぼろ)→25Km→初山別(しょさんべつ)/下記の2ヶ所より総合的に良さそうと言うことで苫前に連泊した。
羽幌・・・HPで甘エビの産地を強調している。/甘エビを特に好きではない。
初山別・・・同じ敷地内に天文台があり、望遠鏡を覗かせてくれる。/この日(時期)の星空を調べたら、惑星がいないし、月もいない。これでは望遠鏡を覗いても、見栄えするものがない。ということで、ここを予約しなかった。
今日は特にテーマはないので、初山別の天文台まで北上した。
苫前から北上し始めてすぐに、この店の前を通った。何となく、以前に来た店の気がして、バアバに言ったら、「そう、ここでウニ丼を食べた!」と言う。
Uターンして、車を停めて、記念撮影。次々とバイクが停まる。それなりに有名なのだ。/2018年に日本海沿いを北上し稚内に行った時に、ここでウニ丼を食べたことを、バアバもジイジも覚えていた。浜頓別に長期滞在している時に、この店を探しに来て見つけられなかった。思っていたより南だったのだ。ここまでは南下しなかった。
初山別に着いた。
午前中に行ったので、当然開館前だが、予想した大きさ(小ささ)のドームだ。今日は天気も悪いし、予約しなくて良かったと思いながら、引き返した。
昨日、苫前の道の駅(宿)に着いた時に、ウニ丼ののぼり旗があった。レストランのメニューにウニ丼=¥3000があった。これを食べようと、昼前に戻ってきたのに、のぼり旗がない。レストランのオバサンに確認したら、「売り切れ」とのこと。
再度、北上した。2018年の懐かしい店に行ったら、ウニ丼=売り切れ・・・さっきはあったはず(のぼり旗があった)なのに。
再度、北上
苫前から6Km北に、「北のニシン屋」という海鮮料理屋(水産物販売所)があることを、事前に調べておいた。
ウニ丼には、大きなお茶碗のご飯と中位のお茶碗のご飯と、普通の量のウニと少なめの量のウニがあり、その組合せのウニ丼を注文できる。当然値段が違う。中位のご飯で普通の量のうに丼1500円を注文。十分満足した。
午後、天候が回復し、どんどん雲が少なくなった。これなら、太陽が沈むのを見れるかもしれない。夕食を終えてから、レストランの前のテラスへ出た。
テラスに天売島(てうり)、焼尻島(やぎじり)、利尻島の案内の看板がある。テラスから、右の方に陸地が続くのが見えていて、その方向に稚内があり、利尻島があると信じていたが、島の位置を説明している看板の島の位置と漁港の防波堤の関係を信じると、利尻島は右の方ではなく、真正面だ。なるほど、それを信じて、目を凝らすと、うっすらと、利尻富士が見える。一度見えたら、ずーと見えている。
地図を確認したら、ここから利尻島までは102Kmで、利尻島の中心から対岸までは27Kmだ。そうか、島の対岸の稚内がある半島は、水平線の下に沈んでおり、見えないのだ。スマホで撮った写真にも、利尻富士がうっすらと写っている。実物を見ていない人には信じてもらえないような濃淡ですが。
太陽がだいぶ低くなった。水平線近くに雲があるが、災害が出るほどの豪雨の後で空気が澄んでいるのだろう、太陽がまぶしい。残念だが、水平線ではなく、焼尻島(山がない平な島)の上の水平にたなびく雲にまぶしいまま沈んだ。
日本海に沈む夕日を期待して苫前に2泊したが、満足!
4日(火)
今日は実質的には観光最終日。
苫前→日本海沿いに南下→途中、番屋などを見物→北竜・ひまわり畑→沼田・ほろしん温泉・・・ひょっとしたらホタル鑑賞
旧花田家番屋・・・ニシン漁の番屋。網元の家族とヤン衆(従業員・労働者)合わせて、300人が暮らしていた。
ヤン衆エリアは板の床で、網元の家族エリアは畳敷。台所、風呂、トイレも別仕様。当時の漁網は多分麻製で、藁のロープだったようで、海に漬けたら水を吸い、重くなったのだろうと思う。
この道の駅でハスカップを買った。最初は、厚真で買った。滅茶苦茶酸っぱくはなかった。「5年位前に食べたのは、酸っぱくて、コーヒー用のスティックシュガーをふりかけて食べた。」と言ったら、「品種改良が進んだから大丈夫。」と言われた。確かに、そのまま問題なく食べられた。が、ここのハスカップは酸っぱい。が、5年前のものより甘い。バアバは美味しいよと言って、快調に食べているが、時々、滅茶酸っぱいのがあるようだ。
海に面した駐車場で、富良野で買ったメロンを食べた。大きめのスーパーのレジ袋の中で、汁が飛び散らないように注意してメロンを切り、食べ残した皮もレジ袋に入れて一時保管し、次のホテルのフロントに、処置をお願いした。
留萌(るもい)に着いた。ここで日本海とお別れ。この日本海沿いの道路を”オロロン街道”といい、高速道路並みのスピードで走れる(パトカーがいなければ)ことで有名。
留萌の博物館に、天売島と焼尻島までのフェリーのポスターがあり、オロロン鳥の写真もあった。オロロン鳥の正式名はハシブトウミガラスといい、天売島に巣を作る渡り鳥で、本州までは飛んでこないそうです。オロロン街道の何カ所かに、高さ8m弱のモニュメントがある。大きな鳥かと思ったが、カモメ程度らしい。空飛ぶペンギンとも呼ばれている。
高さ8mのオロロン鳥のモニュメントは5~6体で1700万円したらしい。このモニュメントは潮風に負けて腐食し、2体しか残っていないらしい。オロロン鳥自体もジリ貧で、絶滅寸前らしい。どちらが長く生き残るかの世界らしい。
留萌から内陸へ向かい、北竜ひまわり公園に着いた。7月22日からひまわり祭らしい。今は、一面、緑だったが、一輪、咲いているのを見つけた。来るのが早すぎたようだ。
宿に着いた。同じ敷地内に、ミニ博物館があるので、入ったら、ヒグマの剥製がお出迎え。さすがに大きい。記念撮影。
フロントで、「ホタルは見れますか?」と聞いたら、「ようやく、飛び始めました。」
「熊は出ないのですか?」/「少し前に、その辺りを横切ったようですが、それ以降は出ていません。」/「ホテルの周りを全面囲ってないのですか?」/「はい、囲ってません。大勢が見に行かれますし、音も出していますから。」・・・だって
夕食後、暗くなるのを待って、ホタル鑑賞へ。ホテルのすぐ横に、鑑賞コースが整備されており、小川が流れ、歩行コースにロープが張られ、下向きの青いLEDでコースが示され、熊除けにスピーカーから軽音楽が流れていた。
目の前で同時に光るのは2~3匹だが、次から次にやってくる。満足した。残念だが、写真には、ホタルというイメージには写らなかった。
熊に襲われることなく、ホタル鑑賞終了。
夕食で生ビールを飲むときは、サッポロとキリンを交互に注文した。(一晩に両方は飲まない)キリンは多分、本州で飲むのと同じ銘柄のようだが、サッポロはメニューに”北海道限定”と書いてあり、本州用とは違うホップを使っているようだ。2回飲んだが、味が違ったし、どちらもおいしかったし、1回目の物は花の香りがした。おいしいホップを使えばもっと美味しいビールになるのだ。そうか、地元を大事にし、北海道へおいでと誘っているのだ。
そういう企業ポリシーも素晴らしい。
5日(水)
今日は苫小牧に戻って、フェリーに乗船。
苫小牧港の近くのAEONで、夕食と明日の朝食を購入。
船内のロビーで夕食。牛タンと牛モツ。
缶ビールは、サッポロクラシック・夏の爽快・・・北海道限定版。
19:00苫小牧・出港
船長の挨拶の船内放送によると、今日の波の高さは2mで、若干時化(しけ)模様とのこと。ウーン・・・大丈夫かな?
外洋に出てから、少し揺れていた。時々、舳先が波を切るドーンという音がするが、まあ、どうということはない程度だった。
6日(木)
10:00仙台入港/12:50出港
1.6Km(道程)先にAEONが見える。道は少し、くの字に曲がっているが、ほぼまっすぐだ。
1.6Km歩いて、善治郎で牛タン弁当(昼食用)を買いに行こうかなと思ったが、11:00開店で、注文後、20分くらいかかるので、時間的に余裕が少ないので、下船するのを諦めた。
7日(金)
10:30名古屋入港
名港中央IC→高速道路→信楽IC→帰宅
北海道には、町立の温泉の宿泊施設が、あちこちにある。ほとんどが日帰り温泉を兼ねており、町民の保養施設兼宿泊施設になっている。1泊2食付で10000円/人前後だ。HPを見ても、町立だということは分からない。ほとんどの宿が、建屋は新しく、浴室は大きく、フロントの対応はやや事務的だ。今回宿泊した鵡川・四季の風、苫前温泉ふわっと(風W)(2泊)、沼田・ほろしん温泉は、そういう宿だった。
当初の旅の目的であった、サクランボ、ウニ、イチゴ、ハスカップ、日本海に沈む夕日、ヒマワリ、ホタルは、ヒマワリ以外は上々の結果になった。
北海道で行っていない所は、襟裳岬と根室だけになった。もう、行かないだろうな。
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