平和と基本的人権を守ろう仲間たちの連絡会(略称 へいき連)

声・呟きNo139            webへいき連             2023年 3月23日

<声・呟き>

報道の自由度は民主主義成熟のバロメーター

放送法の「政治的公平」の解釈を巡る首相官邸と総務省のやり取り文書が流出し、立憲民主党の小西洋之参議院議員 が国会内で記者会見(3月2日)を行ないました。
 今回の当事者である高市早苗は、安倍政権を支えていた磯崎陽介首相補佐官に歩調を合わすように、放送法を政権の使 いやすい解釈を進めた総務大臣です。放送法の「政治的公平」は「一つの番組ではなく、放送事業者の全体を見て判断す る」が「一つの番組でも不公平になり得る」という解釈を追加するというものでした。
高石総務相の写真  思い出してください。高市早苗は放送局が政治的公平性を欠く放送を繰り返した場合「停波命令」にまで言及したので す。政権の意に添わない番組は「公平性に欠く」の一言で放映を止めたら、ロシア、中国、北朝鮮などの専制国家そのも のです。放送法は政権が放送内容を監視し検閲する法律と認識したのでしょう。民主主義の軽視そのものです。
放送法の趣旨は、政府や政治が干渉しないよう放送局が『自主自立』の放送を続けることが原則です。安倍政権下では放 送法の「政治的公平」をジャーナリストの色分けの手段とし、過干渉の道を開きました。自民党内では、今日も受け継が れています。
 昨今、政権と一緒になってSNS上で炎上して異論を排除する風潮があります。また、最近のニュース報道番組で感じ られるのは、コメンテーターの奥歯に物が挟まったような言い回し、視聴者が聞きたい一言が発信されない。特に統一地 方選が始まるのに合わせて「統一教会」の文字がマスコミ情報からぱったりと止んでしまいました。自民党及び保守系議 員への忖度でしょうか。

2023年 3月23日   人ハ生年