ハタックの
おバカでスタートレックなロスの旅

第4日(2001年12月29日)

目が覚めると、まだ4時半。TVでは、DS9“The Muse”(邦題「二人の女神」)を放送していた。
肩や足が痛い。トクホンAを貼る。
5時半頃再び眠り7時半頃アラームの音で目が覚めるが、眠くてたまらず再び眠ってしまう。
8時前再び起きて、8時半頃ホテルを出る。明日は帰国するだけなので、実質今日が最終日だ。今日は雨模様で、パラパラと雨が降っている。
昨日の運転手さんの携帯に電話してみるが、留守電になっているようでつながらないため、昨日タクシーに乗ったホテルニューオータニへ行ってみる。すると、玄関の所にはいなかったが、すぐそばの駐車場に彼がいた。電話がつながらないことを手振り身振りで説明すると、どうやらやはり留守電にしてあったようで、にっこり笑って“I’m sorry.”と言う。今からよいかと聞くと、よいということなので、今日もお願いする。
まずは、ティルマン下水処理プラントに予約の電話を入れてもらう。しかし、何か問題があったようで、携帯を聞かせてくれるのだか、何か録音したテープの声がペラペラと英語をしゃべっていて、私のヒアリング能力ではさっぱり事情がわからない。
とにかく、出発することにする。
まずは、グリフイス公園内にあるグリフィス天文台に行く。ここは、VOY第50話「29世紀からの警告(前編)」でパリスとトゥヴォクがロビンソンの研究室を訪ねた所だ。
右の右側の写真は同天文台からハリウッドサイン(左奥)の方向を撮ったもの。写真の右手より青い車に乗ってパリスとトゥヴォクがやってきました。
二人が車を停めた辺りにたまたま乗っていたタクシーが止まったため、トゥヴォクが立っていた辺りに立って記念撮影。
それが下の写真です。(^^)

休館になっていたためかお客さんは多くはいませんでしたが、それでもこの天文台の裏からロサンゼルスの街が一望の下に見渡せるので、10名ほどの方がその眺望を楽しんでいました。下の写真は、ダウンタウンの方向を撮ったものです。夜景がまたすばらしいそうなので、もし機会があれば行ってみられるとよいと思います。


次にブロンソン峡谷に行くことにする。
事前にインターネットで調べたところ、グリフィス公園の西端でハリウッドサインの南ということしかわからなかった。グリフィス公園といっても、けっこう広いし、どの地図にもブロンソン峡谷は載っていない。昔の鉱山の跡で、映画やTVドラマのロケが行われること以外には、これといって見どころがあるわけでもないただの空き地だから、載っていなくても当然かもしれない。運転手さんも知らないと言う。はたしてうまく見つかるのか?
運転手さんは、インターネットで調べた資料を印刷したものをしばらく読んだ後、「OK!」と言って、車をスタートさせた。彼は来た道を元に戻り、グリフィス公園の入口から外に出た。なぜ公園を出るのか?運転手さんにきちんと話が伝わっていないのだろうか?不思議に思い確認するが、やはりブロンソン峡谷に向かおうとしているらしい。
車は西進し、ファーンデール(第2日参照)の入口を過ぎ、ハリウッドに近づいた辺りで右折し、ハリウッド・ヒルズの住宅地の中をくねくねと北上する。
やがて“Griffith Park”の看板が現れた。そして、その文字に併記して、“Bronson Canyon”と書かれているではないか。思わずうれしくなる。
門を入り少し行くと、小さな駐車場がありタクシーをそこに止める。その少し手前に右方向に分かれ道があり、奥への道も右の道も車止めがあり車は入れないようになっている。ブロンソン峡谷へ行くには、どちらの道を行ったらよいのか?辺りを見回しても、何の表示もない。ここは勘でいくしかないか。確率は2分の1だ。
というわけで、まっすぐ奥の道に行こうとしたところ、そちらから犬を連れた男性が2人やってきた。早速運転手さんが「ブロンソン峡谷に行きたいのだが、どこにあるか知らないか?」と聞いてくれた。すると、もう一つの右手方向の道を指差す。なんと違う方の道を行こうとしていたわけだ。なんともラッキー!この方たちに会わなければ、全然違う方向に進んで時間を大いに無駄にするところだった。(^^;
お礼を言って、小雨が降る中、そちらの道へ進む。道は上りになっており、300mほど進んだところでなんとなくそれらしき場所に・・・。
おっ!ここがブロンソン峡谷かと思いながらそこらを歩き回ると見覚えのある穴が・・・。

うれしくなり、まずは1枚記念撮影。運転手さんが撮ってくれました。それが下左の写真です。地図1
この穴は、TNG第158話「混迷の惑星ケスプリット」でプリット人に捕えられたピカードとドクター・クラッシャーが地下基地を抜け出し地上に出た、その穴です。(下中の画像)
また、VOY第20話「ミッシング1937」でジェインウエイたちが未知の惑星でアメリア・エアハートら20世紀の地球人たちを発見した洞窟の入口にもなっていました。(下右の画像)

その穴の前から来た方向(ブロンソン峡谷の入口の方向)を見たのが下の写真です。遠くにはハリウッドサインが見えます。地図2
ほとんど同じカメラアングルで撮影されたのが、DS9第36話「幻影の村」の村を消したシーン。(下中の画像)オドーの位置からはハリウッドサインが見えるはずです。(^^)(もっともオドーとジャッジアはスタジオでブルースクリーン撮影されたものを合成したのでしょうが・・・。)
上記のVOY「ミッシング1937」のヴォイジャーが惑星に着陸したシーン(下右の画像)でも、ヴォイジャーと背景を合成してこのポイントが使われています。

下左の写真は上の写真より少し近づいて撮ったもの。さらにぐっと近づいて、岩の横の小高いところに立って撮ったのが下中の写真です。やはり、2枚とも遠くにハリウッドサインが小さく見えます。
下右の画像は上記のTNG「混迷の惑星ケスプリット」で逃げてきたピカードとドクター・クラッシャーがフォースフィールドが張られた国境にたどり着いたシーンですが、やはり同じ場所で撮られています。二人が立っていたのは、私が立った位置よりももう少し手前でしたね。

下左の写真は、上記の穴を正面から撮ったものです。これは現地について初めてわかったことですが、このようにトンネル状になっていました。下中の写真は、向かって右側(峡谷入口の方)から撮ったものです。手前に小さな穴があるのがおわかりでしょう。また、下右の写真は、向かって左側(峡谷の奥の方)から撮ったものです。(上のハリウッドサインが見える写真のもっと左手前から撮っていることになります。)やはり、手前に小さな穴があるのがおわかりでしょう。つまり、この洞窟は3つの穴が中で1つになり、反対側に突き抜けているのです。

下左の画像はDS9第102話「戦う勇気」の1シーンの画像(手前はベシア)ですが、上中のポイントで撮影されており、右上に穴が2つ見えます。
下右の写真は洞窟の中から3つ穴の方向を撮ったものです。

下左の写真は峡谷の奥を撮ったもので、右下に上記の穴が見えます。峡谷は御覧の通り行き止まりになっています。ずっと近づいて撮ったのが、下右の写真です。地図3

下の画像は上記のVOY「ミッシング1937」の1シーンですが、上の写真の辺りが見えます。右下中央寄りに小さく見えるのは、チャコティやトゥヴォクたちです。

で、手前の人物を上記の穴の入口辺りから見上げた映像が下左の画像です。手前はジェインウエイで、10mほど上った山腹に小さく先程の人物が見えます。
そのポイントに私も上がってみました。(下中の写真)中央やや左に私が小さく映っているのがわかりますでしょうか?地図4
ここは上記のTNG「混迷の惑星ケスプリット」で逃亡中のピカードとドクター・クラッシャーが通っています。(下右の画像)やはり中央やや左の私が立っていたところにピカードとドクター・クラッシャーが立っているのが小さく見えます。

このポイントには、DS9第70話「シャカールの乱」でキラとシャカールも上がっており(下左の画像)、二人が見下ろしているのが下右の画像です。キラの頭の向こうに洞窟の入口が見えます。

峡谷の奥の方から、上で私が上がった辺りを撮ったのが下左の写真です。写真の右側真ん中辺りに上がっていたわけです。(右端の傘は運転手さん)地図5
下右の画像は、上記のDS9「幻影の村」の1シーンですが、ほとんど同じカメラアングルで撮られています。

下左の写真は上記の洞窟の反対側の入口で、ブロンソン峡谷の入口の辺りにあります。地図6
下右の画像は、DS9第102話「戦う勇気」の1シーンの画像ですが、このポイントで撮影されています。(手前はジェイクとベシア)

下左の写真は上記のハリウッドサインが見える写真をさらにずっと近づいた所で、下から見上げると峠のような感じになっていますが、向こう側は崖になっていて行けません。地図7
このポイントは上記のTNG「混迷の惑星ケスプリット」で逃亡中のピカードとドクター・クラッシャーが通っており(下中の画像)、やはり上記のDS9「幻影の村」でテヤ(村の少女)とオドーとジャッジアが通っています(下右の画像)。

下左の写真は上の写真のポイントから峡谷の奥の方向を撮ったものです。(一番奥は岩山に隠れて見えませんが・・・。)地図8
その右下の辺りで記念撮影したのがした下中の写真で、このポイントでDS9「幻影の村」の1シーンが撮影されました(下右の画像)。

下左の写真は峡谷の入口の辺りを撮ったもので左手から入ってきます。右方向に進むと峡谷に入っていき、手前の道は急に狭くなって人一人がやっと通れる道になって続いています。地図9
で、この写真の中央の三叉路の辺りから右方向を撮ったのが下右の写真です。この真ん中の辺りを左に行くと上記の峠のような所に上がり、右に曲がると洞窟の3つの穴がある峡谷の奥の方になります。(左下端の傘は運転手さん)地図10

下の左と中の画像はTNG第100話「謎のタマリアン星人」のものです。撮影ポイントは、はっきりしませんが、背景の山から上右の写真の奥の辺りと思われます。地図A
また、下右の画像はTNG第101話「流浪のベイジョー星人」のもので、これもはっきりしませんが、おそらく上右の写真の手前辺り(つまり峡谷に入ってすぐの辺り)かと思われます。地図B

位置関係が上記の説明だけだとわかりにくいと思いますので、峡谷内の地図を描いてみました。(手描きの見えにくい地図になってしまいましたが、ごめんなさい。)
地図中の1〜10の赤い数は上記の説明中の写真の赤い数に対応しており、数の位置から矢印の方向を撮っています。
また、地図中の青色で書いたAは上記のTNG「謎のタマリアン星人」の撮影ポイントと思われる所、はTNG「流浪のベイジョー星人」の撮影ポイントと思われる所です。

以上でブロンソン峡谷の説明は終わりですが、それにしても驚いたのは、こんな所が住宅地のすぐそばにあることです。(実際、上のハリウッドサインが見える写真ももう少しカメラアングルを変えれば、いくらでも住宅が写ります。)
また、ヴァスケス・ロックス公園(第3日参照)でもそうでしたが、限られたエリアでも、少し撮影範囲やカメルアングルを変えることで、全く別の場所のように見せることができるんだということです。(それに、小道具を置いたり合成を使うと、さらに印象が変わる。)
さすがプロの仕事だなと感心しました。
小雨が降ったり止んだりという生憎の天気でしたが、驚きと感動の連続で、夢中で写真を撮りまくりました。(^^)
それにしても、TNG「混迷の惑星ケスプリット」のピカードとドクター・クラッシャー、ストーリーではずっと逃げ続けていましたが、こうしてロケ地の峡谷に来てみると、スチュワートさんとマクファデンさんは峡谷内をあちらからこちらへ、こちらからあちらへと行ったり来たりしていたんですね。(^^;
そうそう、ブロンソン峡谷の場所ですが、パラマウント・スタジオ(第2日参照)の北にブロンソン・アベニューという南北に走る通りがありますので、それをずっと北上してください。

【補足】
下記の2エピソードもブロンソン峡谷で撮影されていることが判明しました。

TOS第43話「もう一つの地球」のカーク・スポック・マッコイが惑星に転送降下してから洞窟に入るまでのシーン

VOY第11話「裏切り者」の惑星上のシーン(但し、下右の入ってくるチャコティを洞窟内から撮っているショットのみ、穴の高さが低いようでもあり、別の場所で撮影されたのかもしれません。) 【2003年4月28日追記】この場所で撮影されたものでした。ロスとシスコの旅第2日の続き参照


画像が多くなりましたので、続きは別のページにします。下をクリックしてください。

第4日の続き
「はじめに」に戻る
「HOME」へ