ハタックの
おバカでスタートレックなロスの旅
第3日(2001年12月28日)
8時前、目が覚める。8時半頃ホテルを出て、フィルムを買いに近くのホテル・ニューオータニの売店に行くが、まだ開いておらず、近くの「コンビニ」(と店先には書いてある。普通の店である)で、サンドイッチとジュースとフィルムを買う。
ホテル・ニューオータニに引き返し、玄関へ。ホテルの人が“May I help you?”と話しかけてくるので、昨日買ったバス路線図を見せ、ヴァスケス・ロックス公園を指差し、“I want to go here.”と言うと、近くに止めてあったタクシーの運転手さんに路線図を見せ、この男がここに行きたいと言っているというようなことを私に代わって言ってくれる。勧められるままにタクシーに乗り込むと、運転手さんはお髭を生やした温厚そうなおじさん。路線図を私に見せ、ヴァスケス・ロックス公園を指差し、ここに行きたいのかと尋ねるので、“Yes!”と答えると、“OK!”とにっこり笑って、車を出す。
タクシーはハイウェイに上がり5号線を一路北西へ。やがて民家がなくなり、山と山の間を抜けると、右方向に外れ14号線に入る。サンタ・クラリタの街を左に見て、さらにどんどん進み、AguaDulceという辺りで14号線から下りると、ヴァスケス・ロックス公園の案内標識があった。その矢印の方向に10分ほど進むとやがて右手に傾斜した岩山群が見えてきた。おお!あれこそ、ヴァスケス・ロックス!!やった!ついに来たぞ!!次第に興奮してくる。(ダウンタウンからここまで、40〜50分ほどかかりました。)
入口を入ると木に囲まれて事務所か何かの建物があり、その手前を左に曲がる。少し行くと大きな岩山が目の前になり、タクシーを降り、写真に撮る(右の写真)。さらに進み、2つの大きな岩山を抜けた所(入口から200〜300mほどか)が広い駐車場になっている。(車はここまでで行き止まりです。)その駐車場の辺りがまさにカークがゴーンと対決した場所だった。早速カークが立っていた岩の上に立って記念撮影。運転手さんがカメラのシャッターを押してくれる。(下の写真。上左がTOS第19話「怪獣ゴーンとの対決」“Arena”のワンシーンの画像。中央がカーク。上右の写真がカークと同じ場所に立った私。右下に見えるバスはスクールバスらしく、中学生くらいの生徒さんが見学に来ていました。カークはこの後、右手にみえる尖がった岩に登っていきます。それが、下左の画像です。これも、カークと同じ場所に立ってみました。ちょっと撮影の角度がずれてしまいましたが・・・。)
下の写真は駐車場近辺を遠くから撮ったところ。
下は、カークが登った上記の岩山をワイドで撮ったところ。中央に止まっているのが、私が乗ってきたタクシー。この写真を撮った時はスクールバスはいなくなっていました。
その左手を撮ったのが、下の写真。(タクシー、少し前に移動しています。)向こうにみえる岩山はイモ虫みたいな奇妙な形をしています。
まあそこらじゅうに奇岩が点在しているわけですが、左の傾斜した岩の写真は、公園の南の方、上の写真の左手奥の方です。駐車場から歩いて15分くらいでしょうか。ずっと向こうに見える白い筋は14号線です。
さて、先程のカークが立っていた場所の少し左に行くと、なんとそこがVOY第21話「ケイゾン戦士誕生」“Initiations”でチャコティとケイゾン人少年(演じているのは、DS9のノーグことエイロン・アイゼンバーグ氏)が転送で惑星に下り立ったところでした(下の左の画像)。これも同じ場所に、今度は立たないで、チャコテイみたいに転んで写真を撮りました(下の右の写真)。両者の左上に見える尖った岩は、まさにカークが登っていった岩であり、この2つのエピソードは別のシリーズの別のエピソードで別の惑星の設定なのに、カークとチャコティはほんの数mしか離れていない所で撮影されていたのでした。(^^)
それから、買ってきたサンドイッチとジュースを飲み食いしながら2時間くらい公園一帯を歩きまわって写真を撮りまくり、最後に駐車場周辺をぐるっと回りました。
そのまさに最後に、駐車場のカークが立っていた所とは反対側で、「ケイゾン戦士誕生」で惑星上のジェインウェイらを撮影したポイントを見つけました。
それが下の写真です。やはり、同じ場所に立って記念撮影しました。いやあ、カークやチャコテイだけでなく、ジェインウェイやトゥヴォクやケス(お気に入りキャラなんです)と同じ場所に立てることができるなんて・・・。感激でした。(;_;)
ちなみに、話では上の画面を右に行ってチャコティとケイゾン人少年がいる洞窟へ行っていましたが、実際にはそんな洞窟はありません。(←あたりまえだ)
で、ここまでは現地で撮影ポイントを確認できたのですが、残念ながら、旅行前は年末で忙しく、ヴァスケス・ロックス公園でロケされた画像は上記の2エピソード分しか印刷して持っていくことができませんでした。
しかし、帰国後現地で撮った写真と見比べて、撮影ポイントがわかったエピソードがありますので、紹介します。
下の左の写真は、カークが登っていった尖がった岩山を横から見たところです。左手が駐車場になり、左からカークは登りました。
下の真ん中と右の画像は、TOS第32話「宿敵クリンゴンの出現」“Friday's Child”の画像ですが、後方の岩山はまさに左の岩山の下半分が映っています。
下の左の画像も「宿敵クリンゴンの出現」のものですが、カークの後方に見えるカエルが口を開いたような形の岩は、下の右の横長の写真の岩ですね。これは、このページの一番上の写真の中央やや右寄りに見える岩であり、上記の駐車場近辺を遠くから撮った横長の写真のやはり中央やや右寄りに見える岩を反対側から撮ったものです。
下の画像はTNG第50話「守護神伝説」“Who Watches The Watchers”のものですが(小さく映っているのは、ミンタカ星人になりすましたトロイとライカー)、左後方に見える岩山もやはりこのガマ口(くち)岩(仮称)ですね。
トロイとライカーは画面の右方向に進み、下の左の画像となるわけですが(右はミンタカ星人になりすましたライカー)、後方に見える岩は右の写真に写っている岩ですね。この岩の写真はカークが登っていった岩を反対側から撮ったものです。(言い換えれば、「宿敵クリンゴンの出現」の初めの岩を右方向から撮ったものです。)
つまりカークがゴーンと対決した星の裏側がミンタカ3号星になっているわけです。(^^)
下の左の画像はミンタカ人の集落から岩山を見たところですが、よく見るとこれは上の岩を裏焼きしたものですね。
下の真ん中の画像の後方の岩は、上の岩を少し撮影角度を変えて撮ったものです。
下の右の画像は上の岩の下部に作られた秘密の住民調査ステーションの窓。「宿敵クリンゴンの出現」の初めの岩の右下の辺りになりましょうか。左上奥にカークが登っていったことになります。
あと、写真を3枚。
下の写真は、ガマ口岩(左に映っているのが、ガマ口岩を反対側からみたところ)の辺りから西側(公園入口の方向)を撮ったもの。後方の左端の山は、右の「宿敵クリンゴンの出現」の画像の後方に見えています。30年以上経って家が増えているのがわかります。
下の写真は、同じくガマ口岩の辺りから今度は駐車場の方向を撮ったもの。白く横に延びているのが14号線です。左下の辺りがジェインウェイらが惑星に下りたシーンを撮った所です。
下の写真は、上のライカーが写った写真の岩(つまりカークが登った反対側)を少し右側から撮ったところです。
最後に、参考までに手書きですが地図を載せました。(駐車場周辺を大きめに描いています。)
赤色で囲ってある辺りがTOS「怪獣ゴーンとの対決」を撮影した所、
青色で囲ってある辺りがVOY「ケイゾン戦士誕生」を撮影した所、
緑色で囲ってある辺りがTOS「宿敵クリンゴンの出現」を撮影した所、
茶色で囲ってある辺りがTNG「守護神伝説」を撮影した所です。
それから、全部見たわけではありませんが、この傾斜した岩山の石は、見た感じ花崗岩を含む砂岩といった感じでした。大昔ここは海底で隆起した後に風雨にさらされて今日のような奇妙な形の岩になったのでしょう。
・・・・・・ということで、ヴァスケス・ロックス公園の話は終わり。また、いつの日か行ってみたいと思う今日この頃です。
それにしても、あれだけ広い公園なのに実際にロケに使われたのは(少なくとも上記の4エピソードでは)駐車場周辺の岩だけとは・・・。考えたら、多くの出演者と制作スタッフを連れて行くわけですし、撮影時間が延びれば費用はかさみ、そもそも映画と違ってTVの撮影は時間がかなり限られていますし、駐車場周辺にロケにふさわしい見ごたえのある岩があるなら、なにもわざわざてくてく歩いて行って撮影する必要もないわけで・・・。あんなに歩き回って写真を撮ることもなかったなと、今にして思ったりして・・・。(^^;
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