ハタックの
おバカでスタートレックなロスとシスコの旅

第3日(2002年12月31日)

VOYを見ている途中で眠ってしまうが、4時30分のモーニングコールで目が覚め、5時30分チェックアウト。迎えに来られたJTBの方に空港まで送っていただく。よくしゃべる方で、ひょっとしたら昨年空港まで送ってくださった方と同じ方かもしれない。
ロサンゼルス空港ではセキュリティが厳しく、手持ちの荷物だけでなく、預ける荷物も列になり、調べられた。そして、X線検査で少しでも何かあると、カバンを開けて、中を調べられた(私も調べられた)。年末年始ということで、普段以上にテロに対する警戒が厳しくなっているということだ。X線も通常のものより強いもので、フィルムをカバンに入れているとダメになるということだ。
7時頃JTBの方と別れ、手荷物検査を終え、ゲートへ。ちょうど東の地平線から太陽が昇るところだった。日本では新年を迎えた頃だ。
ゲートが変更になったが、無事乗り込み、サンフランシスコへ。機内では眠くて眠くて、ほとんど眠っていて、離陸を見逃してしまった。気づいたら、ロサンゼルスを離れた後だった。

サンフランシスコで迎えてくれたJTBの方に「ネメシス」を上映している映画館を尋ねると、すぐに問い合わせてくれて、ホテルに比較的近い2館を教えてくれた。さすがJTB。たいした情報収集力である。
送迎用のマイクロバスに乗り組む。オプショナル・ツアーの案内のチラシをいただく。ST4のクジラ研究所のロケが行われたモントレー水族館の近くまで行くツアーもあったが、運転手さんに聞くと、あまり長くはおらず、とても水族館内を見学する時間はないようなので、結局このツアーには参加しないことにした。

話には聞いていたが、サンフランシスコは本当に坂が多い街である。大都会なのに至る所に坂がある。それと、伝統的な建物がたくさん残っている。もちろん近代的なビル群もあるのだが、パラマウント・スタジオやユニバーサル・スタジオの屋外セットのような建物が道の両側に連なっている所があちらこちらにある。サンフランシスコの人々にとって、これらの建物群はまさに誇りなんだなと思う。VOY第22話「現実からの脱出」でキムが伝統的家屋保存地区に住んでいた。それを見た時には24世紀になってもまだそんな所が存在するだろうかと思ったけれど、このサンフランシスコの街並みを見ていると、やはり24世紀になってもこの景観は残っているかもしれないなと思うのだった。

宿泊するのは、ユニオン・スクエアにも比較的近いベスト・ウエスタン・カンタベリーというホテル。どちらかと言うと、伝統的な感じのこじまりしたホテルで、グレードはあまり高くないのだが、安くて落ち着く感じだし、まあ、私にとっては部屋にTVがあってUPN系のチャンネルが映ればそれで十分なわけで・・・。(左の写真の中央の青い看板のある建物です。)

チェックインし部屋に荷物を置いた後、「ネメシス」の上映時刻を調べるため、映画館まで歩いていく。1つ目は時間が全く私の都合に合わず、ジャパンタウン(日本人町)にある「カブキ8」という、もう1つの映画館に向かう。
しかし、ここでアクシデント。さっきまで、全く何ともなかったのに、急に土砂降りの雨に。「今日は傘を持っていった方がいいです」とJTBの運転手さんに言われていたのに、すっかり忘れていて、傘をホテルに置いてきたまま出てきてしまっていた。悔やんでも後の祭り・・・。それにしても、たまたま今回の雨がこんなスコールのような雨だったのか、あるいはサンフランシスコの雨っていつもこんなのか・・・。
どうしようもなく、しばらくバス停で雨宿り。その間、ロサンゼルスのホテルで見つけたツアー案内のパンフの日本語フリーダイヤルにバス停の電話でかけてみる。しかし、やはりモントレー水族館には寄らないという。
雨足が弱くなってきたので、リュックの中に入れていたビニールの敷物を頭上に掲げ、それで雨をしのぎながら、日本人町まで走る。紀伊国屋書店や多くの飲食店、ビデオ店などがあるが、まるで日本みたいだ。傘を買おうかと思ったが見当たらず、ジュースを買ったのみで、「カブキ8」へ。上映時間をみると、けっこう良い時間なので、後でここに来ることにする。
2番のバスでホテル近くまで戻り、いったんホテルへ。さっきの雨で濡れた服を着替え、傘をリュックに入れる。ロビーでモントレーのツアーを尋ねると、明日は元日なのでツアーは休みだと言われた。どうもツアーを利用してモントレー水族館に行くのはかなり難しそうだ。

ロケ地探しに出かけることにする。サンフランシスコのロケ地については、なかなか場所が分からなかったが、旅行数ヶ月前に某サイトで知ることができていた。
ユニオン・スクエアを過ぎ、カーニー通りまで歩く。そこから15番バスに乗り、カーニー通りを北上。しばらく行くと見覚えのある交差点を曲がる。あわててバスを降りる。


そう、「スター・トレック4/故郷への長い道」で20世紀のサンフランシスコにやってきたカークたちが、道を横切るシーンが撮影されたポイントです(左の画像がそのシーン)。 (^^)
「ついに、カークたちが歩いた、この場所に来た!」と思うと、もう感激! (;_;)
場所は、カーニー通り(ストリート)とコロンバス通り(アベニュー)とパシフィック通り(アベニュー)が交わる所です。
早速写真を撮る(上の写真)。映画撮影時より若干景観が変わっているものの、正面の緑色の建物は健在でした。写真の左側が北になります。
下左の画像は、道を渡り終えたカークたち。その同じ場所で、通行人にお願いして、記念撮影したのが下右の写真。カークの後ろの柱もスポックの後ろの信号機もちゃんと今もありましたが、緑色の新聞ボックスは撮影時に用意されたのか、その後撤去されたのか現在はなくなっていました。でも、同じ位置に無料新聞「SFウイークリー」の赤いボックスが置かれていたので、カークになった気分でちょっと手をかけて写ってみました。 (^^)


左の写真は、同じ位置を縦長に撮ったものです。
左奥に見える尖がったビルは、トランスアメリカ・ピラミッドというサンフランシスコを代表する高層ビル。48階建てで、高さ256m。サンフランシスコで最も高いビルです。
このビルは、24世紀になっても残っており、VOY第22話「現実からの脱出」のキムの部屋の窓からも見ることができます(右の画像)。








今回旅の記録を書くに当たって、「スター・トレック4/故郷への長い道」の映画パンフレットを見ていたら、左のような写真が載っていました。撮影時のメイキング写真でしょうが、この場所で撮影されたようで、後ろにトランスアメリカ・ピラミッドが写っています。





カークたちは道を渡りますが、カークがマッコイから贈られたメガネを骨董屋でお金に替えると、再び道を横断して元いた南西側の角に戻り、そこでお金を分配しています。
その角にある店が当時は黄色い看板のWinchell's Donutsという店でしたが、現在はHappy Donutsという店に変わっています(左の写真)。中には入りませんでしたが、その名の通りドーナッツや飲み物などを提供している喫茶店のような感じの店でした。

さて、このポイントでお金を分けた後、やってきたバスの側面にクジラ研究所の広告をカークが見つけ、その存在を知ります(下左の画像)。
私も同じポイントで記念撮影しようと、道を渡りました。もちろん、カークたちと違ってちゃんと横断歩道を渡りました。(^^;
通行人に頼み、Happy Donutsの前で記念撮影(下右の写真)。
ここで一つ発見。たぶん当時もそうだったのだと思いますが、ここにはバス停はありません!!有料の駐車スペースになっていました。おそらく、バス停の表示は、映画の撮影のために用意されたのでしょう。


さらに横断歩道を渡って、緑色の建物の下から最初の写真(道を渡り終えたカークたちがいた角)の方向(つまり最初とは反対方向)を撮ったのが左の写真です。(左端がHappy Donutsです。)

ここから左の写真の左奥(北西方向)にコロンバス通りを150mほど進むと、ブロードウェイとグラント通り(アベニュー)との交差点に着く。この交差点はチャイナタウンの北の端にあたり、ここから南のグラント通りがチャイナタウンのメインストリートだ。事前に得た情報では、このグラント通りにもST4の撮影ポイントがあるということだったので、チャイナタウンをずっと歩いてみる。道の両側には、中華料理の店や中国の雑貨等を売っている店が並んでいる。客も多く、とても混雑していた。とはいえ、私の目的は食事でも買い物でもなく、ロケ地探し。何を探しているかというと、マッコイとスコットとスールーがイエローページの広告を見つけるシーンの撮影ポイントなのだ。しかし、どうもそれらしき場所が見つからない。いったいどこなんだと思っているうちに、チャイナタウンの南の端の門まで来てしまった。
カーニー通りまで歩き、再び15番バスに乗り、カーニー通り・コロンバス通りを北上。チャイナタウンの北の端の交差点で降車する。
先程は南に行ったので、今度はグラント通りを北に行く。南のチャイナタウンと違って、北側はひっそりとしており、店もあまりある感じではなかった。それで先程は南に向かって歩いたのだが、撮影ポイントが見つからないので、あとは北側を探すしかない・・・と思っていたら、すぐに見つかった。なんと、交差点のほんの少し北の辺りだったのだ。なんだ、これなら北側を先に調べておけばすぐに見つかったのにと思ったものの、所詮ロケ地探しとはこんなもの。いつもそうそう簡単に見つけられるものではない。現地に行ってみないとわからないことも多いのだ。


上の2枚の画像がそのシーン。向かって左から右へ3人が歩きながら、クジラを入れる水槽をどうやって作るか相談しており、たまたまイエローページの広告を見つけます。
左の写真が、この撮影ポイントの現在の様子です。
左の赤茶色の建物の1階はサンフランシスコでもかなり古くから営業しているバーだそうです。右のイエローページの広告だった所は、今は「The House」という店になっていました。
右の写真はコロンバス通りから撮ったものです。
こんなに交差点に近かったなんて・・・。

続きは別のページにします。下をクリックしてください。

第3日の続き
「はじめに」に戻る
「HOME」へ