礼拝説教 遠藤 潔 牧師


 【2023年2月12日、蓮沼キリスト教会 主日礼拝】
       「互いに語り、歌い、賛美し、感謝する」 エペソ人への手紙 5:19~20


 御霊(聖霊)に満たされている生活が生み出す第一のものは、真の礼拝である。

Ⅰ 「御霊に満たされなさい」
 「御霊に満たされていること」。これがキリスト者生活の根幹である。真の礼拝、そして、真に仕え合う生活はここからしか生まれない。「御霊に満たされる」とは、「御霊の支配と影響のもとに置かれる」ということ。「御霊に満たされている」ためには、私たちの継続的な決心と努力が求められる。
 どうしたら「御霊に満たされている」ことができるか。消極的には御霊を悲しませないこと、御霊を無視しないこと。罪を野放しにせず、御霊の促しに従い、御霊に頼りながら、罪と戦うことである。積極的には、第一に、聖霊が私たちの内におられることを認識すること。第二に、聖霊との交わりを持つこと。第三に、聖霊が心かき立ててくださるすべての働きに十分に注意し、霊の励ましに敏感になること。第四に、聖霊のことばである「聖書」に親しむこと。

Ⅱ 御霊に満たされているとき、真の礼拝生活を生み出される
 「詩」とは旧約聖書の詩篇のこと。「賛美」とは新約時代になって作られた賛美歌。「霊の歌」とは神賛美、信仰の告白、聖なる願望などを語る即興詩による歌。このような「詩と賛美と霊の歌をもって」、「互いに語り」「賛美し」「歌う」。教会の公的な礼拝や集会において賛美の歌をもって互いに語りかける。賛美の歌を周りの人にメッセージを伝えるつもりで互いに歌う。そのとき福音のメッセージが互いの心に響き合う。また、三位一体の神に対する「畏れ敬い」と「愛と親しさ」をもって心から歌う。
 ある人曰く、「キリスト教賛美は、神と主キリストのすばらしさを人々に物語るように歌うべきです。その力と喜びとを大きく力強くするためには、器楽も奉仕すべきです。しかし何よりも、心のうちに賛美の思いが高鳴り、主が喜んで受け入れてくださるように心をこめて歌うべきです」。 
 そして、真の礼拝は「感謝」で終わる。礼拝を通して「アーメン。神に感謝!」との思いが心に満ちるとき、一週間の生活も感謝の生活になっていく。「いつでも、すべてのことに感謝」する生活となっていく。

 いのちあふれる礼拝、感謝の生活、互いに謙遜に仕え合う愛の生活。すべては御霊に満たされていることから生まれる。「御霊に満たされていなさい」。これがすべての源泉である。