ハル子のキッチン 2007年1月13日 土曜日

七草粥
一月七日は、七草粥を食べる日です。今日はもう13日ですが、写真は7日のもので朝まだ暗いうちに撮りましたのでうまく写っていません。もともと見た目や味を重視する料理ではなく、一年の健康を願う行事ですのでおいしそうに見えなくても仕方ありません。

七草は夜が明ける前に、御はやしを唱えながら刻みお粥さんにします。
(私のうちではそんなことしてませんが、あくまでも日本文化の紹介です。)
はやし言葉は地方によってさまざまです。
京都バージョンでは、「唐土の鳥と、日本の鳥が境の橋をわたらぬさきに、ななくさなずなで ホーホーよ。」となっています。(2冊の文献で確認していますが間違っていたらごめんなさい。)
意味不明な言葉です。わかる範囲で解説します。
唐土の鳥とは病気を運んできたり、農作物に害をなす中国方面から来る鳥のことです。(鳥インフルエンザみたい)
この鳥が日本の土地に来る前に七草や包丁、すりこぎ、菜箸などで追い払ってしまおうということみたいです。
したがって京都バージョンの 「日本の鳥が境の橋を」というのは、「日本の土地に渡らぬ前に」と言うのが本当です。京都バージョンはバリエーションのひとつと思われます。正しくは「唐土の鳥が日本の土地へ、渡らぬ先に、なずな七草はやしてほとと」らしいですが、こんなことに正しいも正しくないもたぶん無いです。(文献:国史大辞典 10巻714ページ 七草の項)
そもそも、正月に七草なんてはえてないし。

この風習は中国から平安時代に伝わったとされ、当時は小豆、粟、米、胡麻などの七穀だったのが室町時代に今の七草粥になったようです。七草は縁起がよく健康にも良いと信じられていたようです。
でも、室町時代にも正月に七草はえてないし。
当時は旧正月でお祝いしていたはずですから今で言う1月下旬から2月上旬ですがやっぱり普通七草はえてないし。
いやいや日本でも暖かい地方なら生えているのかも。
たぶんきっとそうなんだ。うん。
ちなみに七草とはセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロをさし、ナズナはペンペン草、スズナはカブ、スズシロは大根のことです。
家の七草粥は、昆布でダシをとったので八草、ワサビをすったところで九草粥になりました。
難易度  
おいしさ 

 3段階評価だよ


レシピ
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  • 今回は、お粥にするだけですのでレシピはありません。
  • お粥を作って御はやしを唱えながら刻んだ七草を加えるだけです。より古式にのっとって行いたい場合はまだ夜が明けぬ暗い内に(唐土の鳥が来る前に)調理します。
    まな板に七草を置き左手ですりこぎを持ち七草を押さえます。直接手で押さえません。右手に包丁を持ち刻みます。
    その際周囲に薪、火箸、すりこ木、杓子、銅杓子、菜箸を持ち(包丁と合わせ七つ道具)かわるがわるまな板をたたきます。これにより唐土の鳥を追い払ったことになります。
    以上をその年の歳徳神のある方向(恵方のことです。)を向いて行います。
    歳徳神とは方位神のひとつで、その神様の居る方向がその年の縁起の良い方向になります。すなわち恵方(えほう)です。
  • 通常だしは加えず塩を加える程度です。
  • 地方によってはお餅を入れます。七草の色が変わらないうちに頂きます。


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