ハル子のキッチン Wednesday, January 03, 2007
    かぶら蒸し
かぶら蒸しは、カブをすりおろし蒸した料理です。
  カブが淡雪のように見えるよう作ります。
その中に、白身魚やユリの根、海老などを雪の下の
宝物のようにひそませておきます。
奥ゆかしくも、上品な料理です。
カブの周りに野菜やキクラゲのような装飾品が
派手に飾られているかぶら蒸しは好みではありません。
しかし、キクラゲやワサビはかぶら蒸しによく合うことは事実です。
お好みに合わせて工夫してみてください。

今回は、春の息吹が感じられるようにタラの芽をさしてみました。
雪を持ち上げて新芽が出てきたような演出です。
(もちろんタラの芽は雪を押し上げて出てきたりはしません。
タラの木の枝に芽を付けるものです。)
大根やカブは寒くなるとおいしくなります。
寒い時期のカブをあったかくして食べるのは
心も温かくしてくれるようです。
新年に頂くにはぴったりの料理と思います。
この一年が穏やかな年でありますよう祈っております。
難易度  
おいしさ 

3段階評価だよ




レシピ
アイコン 材料 
 
  • カブ
  • 卵白
  • ユリの根
  • ギンナン
  • ホタテ
  • あん
    • 昆布
    • カブの絞り汁
    • 淡口醤油
    • みりん
    • 砂糖
    • 水溶きカタクリ
  • タラの芽
5株
2個分
小さじ1/2
2切れ
1/3株
5個
2個

300ml
カップ1
5cm角
200ml
小さじ1/2
大さじ1
大さじ1
大さじ2
小さじ2
適量
5個

アイコン 作り方
  1. カブは皮を厚く剥き卸し金でおろしておきます。ざるにあげ水分を切ります。
    あまり絞るとほんの少量になってしまうのでざるにあげて自然に水分が切れるくらいにします。絞り汁は取っておきます。
  2. 水300mlにカブの絞り汁200mlを加え、鰹と昆布でダシを取ります。インスタントでもかまいません。今回は、きちんと鰹と昆布でダシを取っていますが、少量のダシを取るのはなかなか大変です。今回のダシの量は必要量より多く、かなり余ってしまいます。余った分は煮物にも椀物にも使えますので取っておきましょう。
  3. だし汁に醤油、みりん、酒、砂糖を加え必要な分だけ子鍋に取り、温めつつ水溶きかたくりを入れていきます。とろみがついたらあんの完成です。
  4. 卵白をよく切り泡立てます。メレンゲを作るわけではないので、少しあわ立つくらいでかまいません。ここに、カブの水を切ったものと塩を加えよく混ぜます。
    卵黄は使いませんので、こちらはハル子の実験室で掲載中のにんにく味噌床にガーゼで包んで埋め込みました。そんなの嫌だという方は、カルボナーラでも、黄身だけのポーチドエッグでも、固ゆでしてサラダにでも使ってみてください。
  5. 椀に仕込むタネを用意します。中に入れるものは何でもかまいません。あまり歯ごたえのあるものは合いませんので柔らかいものを選びます。エビでも、他の白身魚でも、鶏肉でも良いでしょう。
  6. 鯛は塩をし骨を取り焦げないように焼き、椀にあう大きさに切っておきます。あまり大きいのは上品ではありません。
    ホタテも軽く塩をし小さめに切ますが、こちらは生のままで良いです。
    ギンナンは、処理してあるものを使用するか、殻付きを買ってきフライパンでポップコーンのように炒ります。殻が少し焦げたら取り出しトンカチで割って取り出します。エメラルドグリーンになっていればOKです。あるいは、紙袋にギンナンを少量入れて電子レンジでチンします。中で弾けますので必ず袋に入れておきましょう。
    ユリの根は汚れを取りゆでておきます。タラの芽は塩を少し加えたお湯でさっと湯がきます。
  7. タラの芽以外の6の椀種を椀の底に置き、上から4のカブを種が見えないようにかぶせ、タラの芽を刺します。ラップをして蒸し器に入れ中火で15分蒸します。
  8. 取り出して、温かくしたあんをかけ完成です。


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