ハル子のキッチン 2009年1月17日 土曜日

肉レンコン
その昔、通っていた小学校には大きな蓮池があり夏になると蓮が一面に生い茂りところどころで淡いピンクの上品な花(蓮華:レンゲ)を咲かせていた。
冬は蓮池が凍るのでスケートリンクになって私たちは毎日そこをぐるぐるぐるぐるバターになるまで回り続けていた。小学生のスケートはぐるぐる回るしかないので、単調で寒いし足が痛いし好きではなかった。
蓮池でのスケートは好きじゃなかったけど蓮の花は好きだった。本当に美しい。その花ははつつましさと華やかさ両方をあわせもつ絶妙なバランスでできている。お釈迦様が乗りたくなる気持ちもわかる気がする。

その蓮の花は夏のかなり早朝に開き、うわさでは開くときポンッと大きな音がすると言われていたがついぞ聞いたことは無かった。
(本当なのだろうか。)

やがて花や葉が枯れて秋になり蓮の季節が終わると池の水が抜かれ教師と小学生は泥だらけになりながらレンコンを収穫した。蓮の根の部分がレンコンだから当然池の底の泥の中に埋まっている。掘り出すのは大変な作業だ。だから、手伝った学生にはご褒美として少しづつレンコンが配られた。
泥だらけのレンコンをもらって小学生は少しもうれしくなかったしレンコンに食欲はわかなかった。なぜってレンコンは小学生にはかなり地味な存在だったのだ。さっきまで泥の中の住人で見ず知らずだったものを急に愛せよといわれてもちょっと無理と言うものだ。

そんなわけで、他の日本人がどうなのかは知らないけれど、私の中でのレンコンのフレンドリーランキングは「爪切り」よりちょっと下、「目覚まし時計」より少し上ってところだった。
だから今までレンコンを料理に使うことは少なかったけれど、作ってみるとかなりフレンドリーでおいしかった。考えを改めなければと思った。。

ところで、蓮華は今どこで見ることができるのだろう。


難易度  
おいしさ 

3段階評価だよ


レシピ
アイコン 材料 4人分
 
  • 豚挽き肉
  • レンコン
  • 砂糖
  • 醤油
  • 鷹の爪
  • ごま油
  • インゲン
  • ごま
200g
大さじ1
200g
小さじ2
40ml
40ml
1本
200ml
すこし
6本
適量

アイコン   作り方
  1. 鍋に油を熱し、豚の挽肉を炒めます。
  2. 1に皮を剥いて7mmくらいの厚さに切ったレンコン(4等分にいちょう切りします。)、砂糖、醤油、酒、鷹の爪、水を加え落し蓋をしてコトコト煮ます。30分くらい煮たらインゲンを加え完成です。ごま油を少したらし香り付けをし、ごまをぱらぱらと振りかけます。
  3. レンコンが黒くなる場合があります。調理する前に薄い酢水にさらしておくとちょっとましになります。また鉄製の鍋はより黒くなるので避けます。今回はただの水に少しさらしただけですが、そんなに黒くなっていません。



2009年11月29日 日曜日
久しぶりに作ってみたのですが、同じレシピでつくっても前回とだいぶ雰囲気変わりました。

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