ハル子のキッチン | 2007年3月7日 水曜日 |
惨劇のゼッポリーネ (Zeppoline d'alga) |
たこ焼きではありません。ゼッポリーネです。 イタリアでは海草を食べません。魚を焼くときに尻尾が焦げるのでそれを防ぐために尻尾の部分に海草を乗せてオーブンで焼いたりはしますが、海草そのものを食べることはまずありません。 しかし、ゼッポリーネは海草を練りこんだ小麦粉揚げ団子です。イタリヤ料理としては珍しいのではないかと思います。ナポリでお目にかかりますので、ナポリピザと同じ生地で作ってみました。 レシピは、日本語のものを見つけられなかったので、イタリヤ語のものを辞書を片手に作りました。その時惨劇は起ったのでした。(T_T) レシピに「ベーキングパウダーを生地に練りこむ」とあるのを見落としたのです。(だってイタリア語だったんだもん) ゼロゼロ番の小麦粉をねりねりし、中華鍋にたっぷりの油を熱し揚げ始めたとき、表面が妙に固くなるので危ないな、と思ったのですが次の瞬間、猛烈な勢いでそれらは爆発し始めました。表面がカチカチに固まって中の圧力が極限まで上昇し爆発したのでした。一つが爆発すると周囲のものが誘爆し2,3個が同時に周囲に飛び散り、油は天井まで吹きあげ近くにいた私は頭から油をかぶり、火を止めてからもしばらくは爆発は続きました。 爆発がおさまった後にはほとんど油のなくなった中華鍋と油だらけの台所が残されました。ドーナッツを作ったことがある方はわかると思います。砂糖やベーキングパウダーを加えるのは基本です。私がアホでした。 再びゼッポリーニに挑戦したいと言った時の家族の反対は皆さんの想像におまかせします。 周囲のプレッシャーに負けず、上手く完成したゼッポリーネは本当においしかったです。 今でも、写真を見ているだけでよだれが出てくるようです。 外はカリカリ、中はモチモチでほのかな甘さと海草の香りが異常においしいです。岩塩の塩気がまた良いです。 かなり通な料理です。仲間にさりげなく言ってみてください。「ねぇ、今度ゼッポリーネ食べない?」って。イタリア通として尊敬されるか、嫌なやつと思われるかどちらでしょう。私は、責任を持ちません。 |
難易度 おいしさ 3段階評価だよ |
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レシピ
材料 5人分 | |||
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280g 160ml 大さじ1.5 10g 20g 適量 |
作り方 |
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