ハル子のキッチン 2007年1月28日 日曜日

てっちり(河豚(ふぐ)鍋)
てっちりとは、ふぐ鍋のことです。
ふぐには毒がありますから、ふぐも鉄砲も当たると死ぬということでふぐは「てっぽう」と呼ばれていました。上手いネーミングです。で、鉄砲のちり鍋を略して「てっちり」と呼ぶようになったといいます。
ちり鍋とは、幕末から明治にかけて生で魚を食べない外国人が、沸いた湯にちりちりっとなるまで身をとおして食べたことから名づけられました。これまた上手いネーミングです。
さて、てっちりのお味ですが、上品な旨みが飽きさせません。鍋にしても一滴の油も浮いてこない、と言われるとおり油っこさが微塵もないのに淡白な味わいではありません。多く含まれているコラーゲンが絶妙なとろみを与えています。海老やカニのようにいやでも舌に伝わる旨みではなく、食べているとほっとするような優しくて温かい、こころに伝わる旨みです。
他のふぐを食べて誤解が生じないように、国産の生のとらふぐで試して欲しいと思います。きっと下関ふく連盟の方々もそう思っていることでしょう。

てっちりを食べた後は当然雑炊です。
これがまた、絶品です。食べきれないほどのご飯を入れてたくさん作るのがポイントです。その日は雑炊が少しあまってギブアップします。
あまった雑炊を翌朝に食べ、昨日の幸せを思い出し更に幸せとなりふぐ鍋は完結します。
難易度  
おいしさ 

 3段階評価だよ
活きふぐは生ものですのでその時々で探すしかないです。
売り切れてても怒っちゃだめです。

トラフグの検索結果


レシピ
アイコン 材料 
 
  • とらふぐ
  • だし昆布
  • 野菜(白菜、キノコ、ネギなど
  • 豆腐
  • ポン酢
  • ご飯
  • あさつき
  • もみじおろし
鍋ですので今回量は全て適宜です。


アイコン 作り方
  1. 鍋に水をはり、出し昆布を入れます。沸騰したら取り出します。
  2. ぶつ切りのふぐのアラと野菜、豆腐を入れます。ふぐの皮もついてきます。皮もトロッとしておいしいです。皮の白黒の模様の背側は湯引き用にとっておき、白い腹側を適当に切って入れます。皮は長く煮ていると溶けてなくなりますので気をつけてください。
  3. ふぐアラは骨の周囲をしゃぶるようにして食べます。この部分がおいしいです。ポン酢に付けて食べてください。薬味はあさつきやもみじおろしです。
  4. 途中、食べる分だけふぐの身を加えます。火が通りやすいですから煮えすぎに注意です。
  5. だいたい、食べつくしたら食べきれないと思われる量のご飯を入れます。溶き卵でとじていただきます。食べ切れませんので少し残ります。これを翌朝食べると昨日の幸せが甦ってきてさらに幸せになります。

2012年2月5日 日曜日
てっちりの後の雑炊は最高なのです。
河豚雑炊の為にてっちりをするくらい私は好きなのです。
今年は、ノーマルなタイプとチゲタイプの2回食べる機会があったのですが、どちらも大変おいしゅうございました。
こんないい思いをしているとバチが当たりそうで怖いです。
しばらくはアジの干物を食べて暮らしたいと思います。

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