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     萩生寺では、真言密教の開祖である 弘法大師空海の「共生」の思想を宣揚するとともに、自然環境保全に対する積極的な姿勢を示そうと、2010年12月6日から信徒会館「大悲閣」の大屋根に太陽光発電設備工事を行い、2011年1月11日から発電を開始した。発電容量は、30 KWと比較的大量の発電が可能で、萩生寺信徒会館の電気として使用されている。
     今、長期政権が続く中東諸国には民主化の波が押し寄せているが、石油産油国では政府側も反政府側もやはり根底には石油の利権争奪が関与していることを感じることが出来る。 電気は近代エネルギ-の主力として社会のシステムを造ってきた。
     地球の資源エネルギ-である石油は、これまで自動車産業を中心に支えてきたが今や自動車の燃料であるガソリンが電気に変わろうとしている。化石燃料には限界があるからだ。 大局的に見た時、電気に代わるエネルギ-はこれまで発見されていないが、地球環境の悪化を憂慮して近年になって電気をつくり出す方法がとりざたされてくるようになってきた。

     我々人間は、地球という宇宙の一つの惑星に住んでいることを忘れてはならない。 密教で説く五大(地・水・火・風・空)の調和の中から生まれてくる恵みによって生かされているからである。
     新しい太陽光発電という技術は素晴らしいものである。五大の「火」つまり太陽の恵みによって造りだされる発電技術を開発した人間の「智」にも敬意を表したい。


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