かに星雲誕生

  
 
 
かに星雲誕生
 

その昔、かに座星雲が誕生した時のエピソード。
金星のように明るく四方八方に光を放ち、3週間以上も輝き続けたと言う伝説か否か。

目次




ファイル



1054年はるか昔の客星
西暦1054年地球の星空に大事件がおきたんだ。中国の記録によると、星は突然現れ赤と白の交じり合った色をして、昼間でもまるで金星のように明るく四方八方に光を放ち、3週間以上も輝き続けたと言います。昔の人は突然現れた星と言う意味で「客星」と呼んでいたんだ。この現象は地球から7200光年のかなたで起きた超新星爆発とされています。超新星爆発は重い星が一生を終えた時に起きる現象です。

-P1-

その頃の日本では?
1このことは日本でも記録されていて、 鎌倉時代の歌人である藤原定家の「明月記」に記されている。

西暦1054年4月中旬〜
「客星はオリオン座の三ッ星に現れ 東方に見えた。 おうし座のゼータ星の近くで輝き、 明るさは木星の様であった。」

-P2-

客星は現在、今…
大昔に騒がせたこの星の今はと言うと「かに星雲」にあたります。この事件のあと望遠鏡などの観測機が発明されるまで人々に知られる事無く静かにしてました。

18世紀フランスの天文学者シャルル・メシェ彗星の捜索中に星雲を観測しメシェカタログの1番に登録されました。(M1)19世紀のイギリスのロス卿によって、その形からかに星雲と名づけられました。

その後、かに星雲は急激に拡散されていることが発見され約800年前の原点に時をさかのぼると一点に集まってる事がわかり、その一点の位置と昔の記録から1054年の新星爆発の残骸である事が確認できたのです。その後1572年、1604年に新星爆発が確認されていますがそれ以来はないそうです。

-P3-

情報提供


ページのTopへ