しし座流星群

  
 
 
しし座流星群
 

しし座の獅子の首辺りから四方八方に飛び出すように夜空に雨を降らせる事で有名でこの現象は33年に1度のイベントとして地球をにぎわかせている。

目次




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しし座流星群て何?
流星とは
流星は大きく2種類に分けることができます。一つは季節や時間、場所に無関係に出現する流れ星タイプの物とある季節の決まった場所に大量に出現する流星の2種類です。決まった場所に出現する場合は、決まってある星座の場所から出現することから○○座流星群なんて呼ばれています。
しし座流星群
しし座流星群は、しし座の獅子の首辺りから四方八方に飛び出すように夜空に雨を降らせる事で有名です。この現象は33年に1度の大イベントとしても有名ですが、毎年軌道上の残ったちりが、その起動圏と地球が交わるときに、地球へ流れるため、毎年みれます。この現象を引き起こす塵を残すのが、テンペル・タットル彗星です。この彗星が33年周期のため、新たに塵を残した直後での、33年に1回は大流星群が見られます。
画像提供:NASA-ARC
宇宙から撮影されたしし座流星群(1997年)

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33年に1度の流星群と歴史
33年に1度のしし座群の大雨。この流星雨には、ある原因があり起きています。それを流星群の発見からの歴史をのぞいてみることにしましょう。 記録として1799年11月11日に南アメリカのベネゼーラで探検家フンボルトが1時間当たり70万〜100万個の大量の流星雨に出合ったことが記録に残こされていて、続く1833年11月12日には突然大流星雨がアメリカ等で見られた記録が残されています。この現象は7時間以上も続いて1時間当たりの出現数は1万個以上と推定されました。 それから、33年後の1866年にも大流星雨が観測され、この3回の大流星雨はいずれもしし座のほぼ同じ場所から出現していることがわかったのです。そのころ、1865年12月19日のフランスでテンペルが1個の彗星を発見。それについで、アメリカでタットルが1866年1月5日に同じ彗星を発見しました。この彗星を2人の発見者からとってテンペル・タットル彗星って名前が付けられたのです。その後、この彗星の観測が続けられて、軌道が求められると、1799年に見つけられた流星群から1833年、1866年と出現したものと軌道とよく似ていることがわりました。この周期をみると、いずれも33年周期だった事が明らかになり、 このことから、しし座の流星群とテンペル・タットル彗星との軌道の関連性が解明されたのでした。この事は、フランスの文豪ロマン・ロラン(19〜20世紀)の小説にも書かれています。
画像:しし座流星群の大出現の様子を描いた絵画
1833年(右)と1866年(左)

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しし座流星群のメカニズム
しし座流星群はテンペル・タットル彗星が軌道上に帯のように残した塵に地球の起動で交わり、そこへ地球が突入することで引き起こります。テンペル・タットル彗星は約33年で軌道を一周します。そのため、彗星が地球軌道を通過した直後の年は、塵の数が多く地球の引力で塵が吸い込まれます、その際、大気との摩擦で発光し、地球上から流星として見えるのです。テンペル・タットル彗星は33周期で、1933年、1965・1966年、1998年です。大流星は近年まで直後と推測されておりましたが、塵の位置により、時間差(通過から数年後)などと、予測できるようになりました。そのため、1998年に通過した塵との大衝突が2001年と判明し、その年の11月、夜空では大流星雨を見ることができたのです。

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彗星の塵
昔の考え方として、流星は実際の星が落ちてなくなってるなんて考えられていましたが、今では太陽系の中を運動して小惑星のさらに小さい物やチリなどが地球と衝突して大気圏でに突入し、大気との摩擦により高温で燃えている姿を地上から見た姿だと解明されています。ですが、ほとんどがその摩擦で燃え尽きてしまって地上には到達する事はありません。テンペル・タットル彗星の塵からというのは先の説明でわかりますが、では、その塵はなぜできるのでしょう。それは、彗星の尾と呼ばれるものと大きく関係があります。
彗星の尾は、主にガス成分ですが、その他に固体の微粒子を成分にもったものがあります。その固体が彗星の軌道に沿って帯状に分布していて、その近くに地球が到着する11月中旬に流星雨の現象として見られます。 毎年少量であるけど見れるのはその年で地球に落ちきれなかった物が残り物として見れる事ができます。正確にはテンペル・タットル彗星が太陽の回りを公転する周期は33.2年で流星の出現数もこの彗星の回帰に合わせたように多くなるのです。また、1999年の流星群は日本の夜が最も好条件だと予測されていました。記録としては1966年に北アメリカで1時間当たり16万個と言う「流星嵐」と名づけられた現象も過去には見られたのです。

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情報提供


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