夢を見た。
遥かなる過去にいる君と、たった一つの島を冒険した頃の夢だ。
今思うと、あれは冒険ごっことしか言えないものだった。
あの神殿を、君が見つけるまでは……

夢を見た。
遥かなる未来にいるお前と、ただ一つの島を冒険した頃の夢だ。
今思うと、あれは単なる冒険ごっこだったかもしれない。
俺とお前で、神殿を探るまでは……

そういえば、会うことのない君には、二回ほど会っているよね。
この世の場所では、なかったけど……

どうしてだろう? お前とは、また会えそうな気がする。
この世の場所では、ないかもしれないけど……

あの時、リーサ姫やバーンズ王のことは語らなかった。
君に、つらい思いをさせたくないから。そして、自分にも……

その時は、リーサや親父のことは語らないつもりだ。
お前に、辛い思いをさせたくないからな。そして、自分にも……

今、君はどうしているんだろう?

今、お前はなにしてんだろうな?

僕は、まだ戦い続けているよ

俺は、まだ戦いつづけている

勇者として? 世界平和のため? 愛する人を守るため?
……それもあるけど……………

王子として? 守り手として? ユバールの民として? 男として?
……それもあるが……………

「「自分自身のために戦うんだ」」

不思議なものだね。今、君が、遠い過去で、同じことを言った気がする。

不思議なものだな。今、お前が、遠い未来で、同じ事を言った気がする。


「アルス?」
不意に声が飛んできたかと思うと、アイラがそこに立っていた。
「あ、ごめん。火の番してたのに、眠っちゃった」
「どうかしたの?」
「いや、別にどうも……」
「なんか考えてたみたいだけど?」
「うん。夢を見たんだ。君の御先祖様で、僕の親友の夢をね」

「キーファ?」
不意に声が飛んできたかと思うと、ライラがそこに立っていた。
「あ、悪い。見張りしてたんだけど、眠っちまった」
「どうかしたの?」
「いや、別に」
「なんか考えてたみたいよ?」
「ああ。夢を見たんだ。君と俺の子孫が暮らす時代にいる、俺の親友の夢をな」

 場所が違っても、時代が違っても、変わらない空の下、同じ空の下。
 親友二人は、戦いの日々を送る。

短編は初めて書きました(ぇ)。少し短すぎたかな(汗
アルスとキーファの物語です。しかも、小説参考です(なに
時間的には
アルス:魔王を倒した後、アイラと二人で冒険に出た時
キーファ:ユバールに残って、キーラとライファという子供ができた時
小説参考はこのあたりです。アルスとアイラって、二人っきりでまた旅に出たんですよ
キーファは、子供できてますし・・・(安易な名前の子供が
アルスとキーファが会うのは、魔王戦(一回目)とボトク戦(ダークパレスにて)で、アルスが・・・
コレ以上言えません(ぇ
自分で確認してください(ぉ

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