SUNSHINE -おまけのおはなし-
「山形―!なぁ、東海道が上越と一緒にオレ様を苛めるー!」
「…ああ、山陽、泣ぐんじゃねぇ、よしよし」
「山形に泣きつくとは卑怯だぞ!山陽!」
「べーだ、山形は別にお前専用じゃねーもんねー」
「…くっ…き、貴様…」
「なーんちゃって。あっはっは♪そんな怖い顔しないでよー、東海道ちゃーん♪大丈夫、お前と山形を引き離すようなことはしないって!」
「…は?…」
「いやね、オレっち、今回の事件で反省したの。ほら、これからまた九州とはあれこれやりとりがあるし、そのせいで長く離れることがあるかもしれない。そんでも東海道を不安にさせない方法を色々考えてだなぁ…んで思いついたの。この際、東海道と山形二人一緒に…」
「一緒に?」
「嫁にもらってあ・げ・る♪」
スパコーン!!!
「いってぇーっ!オマエ!脳天にグーはないだろグーはっ!」
「こっ、こっ、こっ、こっ」
「東海道!東海道ったら落ち着いて!」
「離せ秋田!こいつの阿呆を治すには体に叩き込むのが一番──」
「ねぇねぇ山陽、ボクも!ボクも一緒にお嫁さんにしてぇ♪」
「よーし、上越はぁ、オレ様の愛人28号にしてやる!」
「わぁい!そこはかとなくエロくて素敵ィ♪」
「“あいじん”って何ですかぁ、上越せんぱい?」
「後でじっくり、ね、長野」
「…しかし、それでは人数的バランスがキツいだろう山陽?」
「とうほくーっ!キミはまたエライこと言い出さないでよもーっ!」
「ええい、貴様も何か言ってやれ!山形ッ!」
「……ああ、んだな……これで廃線になっても喰いっぱぐれはねぇべ」
「あっさりプロポーズ受諾!?ねぇキミそれでいいの!?それでいいの山形!?」
「いいわけあるか!だいたい山陽!お前の…お前のような…」
「なぁに?東海道ちゃん?」
「お前のような甲斐性無しに高速鉄道が三人も養えるか──ッ!」
「…ソコなんだ…オマエのツッコミどこはソコなんだ…」
そして今日も彼らは日本中を駆け抜ける。