100000HIT記念リク 11/カラオケ(東の在来線)

 

*みんなに100点満点!*

 

 

「──ってことで、”JR東日本有志/大晦日カラオケ大会“開催〜!」

パフパフパフ〜♪

「…何でこんなことになったんだろう…」
「いーじゃん、どうせ終夜運転決定で寝られやしねーんだし。そこはこう、パーッ!と年明けと行こうぜ♪」
「…僕はどちらかと言うと、駅に待機して静かに除夜の鐘を聞いていたい…」
「ンなこと言ってったから、オマエはジジ臭いって言われんだよ、京浜東北」
「ジジ臭くて結構!」
「…しっかし、武蔵野がこういう場所でハイテンションになるタイプだとは思わなかったよ」
「わっはっは!俺ってけっこー歌うまいよ?聞かせちゃうよ?ホレ、みんな曲決めろよー、京葉オマエも!」
「え!?……いや、僕はみんなの歌を聞いている方が好きだから」
「へっへー、ンなこと言って、知ってるぞ」
「…何だよ…」
「オマエ、自分が微妙に音痴なの気にしてんだろ?」
「──むさしのっ!」
「え?そうなの京葉?意外〜、めちゃくちゃ歌うまそうなのに」
「前に酔っぱらったときに聞かせてもらったけど、音程がさー、徐々にズレていくさまが超オモシロかった」
「それはだね…神様の采配なのさ。ほら、“天は二物を与えず”って言うじゃない?顔が良くてスタイルが良くてセレブな僕はせめて歌くらいダメなコでいなくっちゃ世間に不公平だから」
「…心配すんな京葉、神様はな、ちゃーんとアタマの方でつじつま合わせてっから」
「俺、京葉のこういうポジティブなとこは見習うべきだと思う」
「同感だね、高崎」
「おい、歌うんならさっさと歌おうぜ!部屋代がもったいねーだろ!」
「…そういうとこ、お兄さんに似て来たよね、東海道」

ということで、カラオケ大会開始!

──小一時間経過──

「…俺、考えを改めた。JRの連中とカラオケなんか言っても早々面白くねーだろうってタカくくってたけど…反省した。なんだコレ超おもしれー」
「…うん、まぁ僕も…主に飲み食い会話で終わるだろうって思ってたんだけどね…」
「埼京いぇーい!お前のミスチル最高!歌ってるときはまるで遅延も混雑も痴漢もないみてぇにカッコいいぞ!もっと歌え!」
「あ、ありがとうっ!りんかいに鍛えてもらったかいがあったかなっ!じゃーもう一曲入れちゃおう♪」
「いやー、しかし何が驚いたかって、中央が原曲キーで歌いきった“卒業”だよな!」
「斉藤由貴キター!しかも裏声で歌いきったー!スゲー!」
「よし、じゃーいよいよ僕の十八番を聞かせてあげようかなっ」
「何?何?」
「“少女人形”!」
「伊藤つかさ!?中央オマエ選曲凄いね!つか若いひとぜってーわかんねーよソレ!」
「…俺は好きだが(ぼそっ)」
「東海道──!?」
「東海道は、とりあえず“いい日旅立ち”とか“アンビシャス・ジャパン”歌いながら涙ぐむ癖をやめた方がいい」
「う、うっせーな宇都宮!てめーはわけわかんねー歌詞ばっか歌いやがって!」
「…サザンをそんな風に言うのはキミとお兄さんくらいなんじゃない?」
「兄貴は関係ねーだろ兄貴は!だいたい兄貴の歌のうまさと言ったらなぁ!」
「あー、それは聞いたことある。東海道上官、すごくお上手だって」
「んじゃ呼ぶか?」
「無理無理無理無理!」
「おっ、“残酷な天使のテーゼ”は俺だー、マイクマイク!山手も用意いいかー?」
「うん」
「総武と山手のアニソン大会もスゲーな」
「リクOKだって!僕はドラゴンボールの主題歌がいいなー!」
「…幸せそうだな、埼京」
「うん!なんだか楽しくて幸せな気分だよー、だってさ、こんなみんなでカラオケなんて初めてじゃない?」
「…そうだったっけ?」
「そう!そう!たまにはこうさぁ、息抜きも必要だぜ、京浜東北」
「キミにそれを言われるとはね、武蔵野」
「おし!いいかーみんな、採点で最下位の奴はココの代金おごりだぞー!キバってけよ!」
「そうだよ、高崎、キミ、全然歌ってないじゃない?本当に、こういう場になると途端に引っ込み思案になるんだからねぇ…」
「う、うっせーな!」
「オマエ、結構うまいくせにズルいぞ!いいから歌え!湘南新宿ラインの名を汚す気か!」
「そんな大事かよ!?ていうか…ちょっと東海道!?酔ってんのかオイ!」
「じゃあさぁ…コレどう?コレなら歌えるでしょ?一緒に歌ってあげるなら」
「あ…こういう曲もあんの?…まぁコレなら」
「へー、ついに宇都宮高崎コンビ光臨か!?で、歌う曲は?」
「「“crosswise”!」」
「………時々サボって休憩室で『戦国BASARA』やってたのはやっぱりキミたちだったんだね」

でも、今夜はおとがめなし。
なんたって、年の最後の楽しい夜だものね。

「京葉、ほら、オマエも参加さんかー」
「えっ、あの、武蔵野…」
「これなら歌えんだろ?ちょっとぐらい音程外したってさ」
「…“ディズニー・メドレー”?」
「オマエ、英語めちゃくちゃうまいしな。ほれ、俺も一緒に歌ってやっから」
「──うんっ!」

「…こりゃ採点はナシ、だな」

京浜東北は、とうに元旦を迎えた時計の針を見つめて呟いた。
みんなのこんな楽しそうな元気そうな姿が見られたんだもの。
普段は私鉄やメトロにばかり出入りしている武蔵野だって、今夜はああやって皆とひとつになって。ね。

だから、嫌なことはぜ〜んぶ忘れて。皆に100点満点。

「……今夜の分は経費で落とそうっと」
「京浜東北〜!何ボーッとしてんの?次だよ次!」
「もう入ってんぞ、沢田研二!」
「ありがとう」
「やっぱ、ザ・タイガースは永遠だ」

そしてもちろん、JRも永遠に!
2009年もよろしくお願いします!

 

 


 2008/12/31