上越上官開業記念に。
がむしゃらにがんばるのがキライ(フツーにがんばってるもん)
汗をかくのがキライ(だってべたべたするしね)
むずかしいことがキライ(どうせならたのしくやろうよ)
そんなボクは今日も東海道に眉をひそめられっぱなし。
あー、なんだかなぁ。
あーやだやだ。
なんだかなにもかもめんどくさーい。
「よう、シケた顔してんなよ上越」
「…山陽?…どしたの、今日は博多じゃなかった?」
「アホ、人がせっかく祝いに来てやったのに」
「へ?」
「開業記念日だろ、ほら、やる」
ポーンと放られたのは、キラリと銀色に光る、とても使いやすそうな小ぶりなクシ。
「俺も同じの使ってっけど、持ち歩けっからスゲー便利」
「ふーん…山陽上官とおそろい、かぁ」
「おう、この超カッコイイ俺サマとおそろい!有難く思えよ!んじゃあな!」
そしてピューンと
あっという間に
……行っちゃった。
「あ、“ありがとう”って言うの忘れたー」
ま、いいか。
言葉にしなくてもきっと分かってくれるだろ。
あの彼なら。
ねぇ。
そしてこんなことがあった日は
がんばっちゃってもいいのかなぁって思う。
ちょっとくらい汗かいてもいいかなぁって思う。
ボクの手の中では、新品のクシがキラキラと光って。
すい、と髪を梳かすと、
──今日はいいことありそうだね──
って、ささやかれたような。
そんな気がした。
2008年11月15日。
(このお話の続きをマンガで描きたいなーって思っていたら、何と描いていただけましたよ!)
↓
↓
↓
そうして、上官専用室に戻って来た上越を出迎えたのは…
理想通りですありがとうございますぅうう!(感涙)
描いてくださったのは「上限2MB」のサイトマスター、小川晴様です。
ふたつが「こんな感じでこんなコマ割で」とmemoに書いたものを作品にしてくださったんです!
本当にありがとうございました、そして掲載許可いただいたことにも感謝いたします。
しあわせな“とき”!!!
※現在は閉鎖されているのでリンクはご遠慮させていただきました。
|