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はったりオーディオ研究室
FMトランスミッターを作る。

 ネットラジオを作る時、何となく考えていたことがある。
 ラジオというぐらいだから、ラジオで聴ける仕組みがあっても
 いいんじゃないか、と。

 そこで、ネットラジオと一緒にFMトランスミッターのキットも発注した。
 これも同じくトライステート社の製品。
 ケースも同じくタカチのSY-150Bを選んだ。
 例によって基板の組み立てをしつつケースに仮置きして
 配線の長さを考える。

 
 ケースの加工の前に、まずは部品を採寸。
 ネットラジオの時もそうだったが、パネルの加工が毎回苦労する。
 今回はスイッチとディスプレイの他にボタンが5個、そして
 入力レベル用のVRを配置するため、精密な採寸が必要。
 ちょっとでも寸法がずれるとパネルに収まらなくなる。

 
 部品の寸法を元に罫書きが終わったところ。
 物凄く精密に書いてある。

 
 2日後、穴あけが終わったところ。
 四角い穴が一番面倒。

 
 VRのツマミは一番小さなものを使うが、それでも下のボタンと干渉する。
 で、切削して縁を狭くする。

 
 やっぱり今回も超過密の前面パネル。
 ディスプレイと基板を延長するのも前回と同じ。
 VRは50kのAカーブの2連を使い、基板にある抵抗器をスルーして
 取り付ける。微調整が効くので便利。

 
 前面はこんな感じになる。
 例によって、裏側のカオス状態が嘘のようなデザイン。
 方向キーとEnterキー、そしてVRが右側に集中する。

 
 VRとボタン類の位置関係。ギリギリ。
 一度設定するとあまり触らない場所なので、ここは美観を重視。

 
 背面。DC入力、ライン入力、アンテナ出力が並んでいる。
 アンテナ出力は本来BNC接栓を使うのだが、入手のしやすさを考えて
 F接栓を選んだ。アンテナ直結にするならこれで十分。

 
 アンテナは市販のF型コネクターとロッドアンテナを組み合わせて作る。
 圧着だけではちょっとグラつくのでタイラップで縛ってある。

 
 アンテナを付けるとこんな感じ。違和感はない。

 

 全景。
 中身はメイン基板だけ。ノイズ対策で電源は載せていない。
 このサイズなら奥行きが半分でもいける。

 さすがに市販の安物とは違い、音質は良い。
 屋内で飛ばすならこれひとつあれば十分だ。
 FMラジオと無線LANさえあれば、家中どこでも聴けるし
 チャンネル変更も自由自在だ。

 

 おまけ。ネットラジオと重ねた状態。
 こんな感じで実際の運用を行う。