Konica C35

 
二重像合致式の正統派レンジファインダー。
 ストロボとの連動を強化したC35フラッシュマチックや
 大口径レンズを搭載したC35FDなどがある。
 中古市場での価格は様々で、現在は1万円弱から2万円弱で
 推移している。

 僕の所有するC35は、最初期のスタンダードモデルである。

 97年、中野のフジヤカメラで投げ売りされていた故障品を
 5000円で購入して、完全修理に成功。
 外れかかった鏡筒を再調整するため新たに工具も製作した。
 各部の部品は大まかにユニット化されており、分解しやすく
 修理しやすく、調整も比較的簡単に行える。

 電源はH-C型水銀電池1個。
 水銀電池は製造中止になってしまったので、LR44かSR44で代用する。
 電圧の違いにより露出が1段アンダーになるので、感度設定で
 補正を掛けるか、内部の抵抗を適宜変更すると解消できる。

 なお、初代C35のレンズブロックには放射性物質の一種である
 酸化トリウムが極微量混入されており、弱い放射線を発する。
 トリウムを混入したレンズは初代のみで、フラッシュマチック以降の
 機種では通常のガラスに変更されている。
 レンズの構成が同じにもかかわらず、初代だけ発色が黄色っぽいのは
 そのためである。

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