RICOH GR DIGITAL

 2005年10月21日発売。
 2006年8月28日購入。

 購入価格は約6万円。
 出番の少なかったCaplio GXを下取りに出した。

 リコーが開発した超高級コンパクトデジカメ。
 発売当初は不具合が頻発してどうにも使えない代物だったが
 ファームウェアの地道な改良によって使い勝手が大幅に向上。
 先代と同様に、マグネシウム合金を使った軽量な匡体と
 35mm換算で28mmという単焦点仕様が最大の特長。

 Caplio GXで不満だった操作系の扱いにくさは解消され
 あらゆる動きが大幅に俊敏になった。
 画質に関しても何ら問題はなく、JPEGの撮って出しで十分使える。
 色調やシャープネスも自己流にチューンでき、縦横比の変更も可能。
 銀塩でお馴染みの3:2の画面が選べる。
 銀塩時代から写真を撮ってる身としては、軽く調整するだけで
 フジのリバーサルに酷似した画が出るのが有り難い。

 なお、専用の蓄電池を使う時と単四乾電池を使う時では動作速度が
 微妙に違う。
 電力消費を抑えるための仕掛けらしいのだが、AFのスピードに
 こだわる時は専用の蓄電池を使うのがベストだ。

 僕の目から見ると、とてもGRの血統を引き継いでいるとは
 思えないカメラなのだが、実際に使ってみると確かに
 GRなのだな、と思える部分は多い。
 しかし、残念なことに発売前から知名度だけが先行してしまい
 加えてリコーの販売戦略が失敗したことや自称プロの写真機蒐集家が
 宣伝に絡んでいることもあって、商品に対する印象は「最悪」の一言だ。
 ポテンシャルが桁違いに高いだけに、色々残念なカメラである。
 

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